2013年6月上旬
ヒメギフチョウの飼育記録8
計5頭のヒメギフチョウ(Luehdorfia puziloi inexpecta)幼虫が大きく育ちました。
映像の冒頭は採寸も兼ねて方眼紙上を歩かせました。
大きくなった4齢幼虫だと思っているのですけど、この後に蛹化したので実は既に終齢(5齢)になっていたのかもしれません。
(忙しくて幼虫の齢数に関しては余り真面目に観察していません。)
体の側面にヒメギフチョウに特有の黄色の斑点が並んで見えます(気門下隆起)。
胸部(T2-3)にはこれが無いことに気づきました。
幼虫の体に強く触れてみると、頭部から臭角を出して威嚇しました。
綿棒では刺激がソフトすぎるのか、それとも慣れが生じたのか、後半はなかなか反応しなくなりました。
面白がって何度も繰り返すと黄色い液体が少量、綿棒に付きました。
この黄色い染みを直接嗅いでみると独特の臭いがします。
空気中には特に匂いを感じなかったので、揮発性が低い成分なのかもしれません。
『日本の昆虫1:ギフチョウ』p32によると、
幼虫が臭角を持つのはアゲハチョウ科の特徴。ギフチョウの幼虫では1齢で乳白色、2令で淡緑色、3齢以降は橙色というように色彩が変化し、成長するにつれて分泌物の臭いも強烈になる。
臭角の色が成長に応じて変化するとは知りませんでした。
ヒメギフチョウはどうなのか、しっかり調べればよかったですね。
私が飼育中に調べたのはこのときだけでした。
つづく→「ヒメギフチョウの蛹化【微速度撮影】」
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