2013/03/27

ユスリカを狩るヤガタハエトリ幼体(蜘蛛)【ハイスピード動画&HD動画】



2013年3月上旬・室温14〜17℃

この冬も室内で採集したヤガタハエトリPseudeuophrys erratica)幼体を飼育しています。
素人目には触肢が膨らみかけている亜成体♂かなと思うものの、定かではありません。

近縁種のイワテハエトリPseudeuophrys iwatensis)である可能性もありますが、交尾器を精査しないと外見では区別するのは難しいらしいです。
餌となる虫が見つからない厳冬期はときどき水と牛乳を与えるだけで凌いできました。※

※ ようやく捕まえてきたセッケイカワゲラを生き餌として与えても、クモは逃げまわるだけで捕食しませんでした。食欲が無かったのか獲物が大き過ぎたのでしょうか?

 この日はようやく雪原で採集してきたユスリカを給餌してやることができました。
獲物に跳び付いて狩りを行う瞬間を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
Take1では狩りに失敗したというよりも、近づいてきたユスリカを怖がって?弾いて追い払ったようにも見えます。
虫の居所が悪かったのか、空腹状態ではなかったのかな?

しばらくすると、このユスリカもいつの間にか捕食していました。
Take2で捕食に成功するシーンが撮れました。



通常のHD動画でも撮ってみました。
じっとしていたユスリカが容器内で歩き始めると追跡開始。
このユスリカ(種名不詳)はブラシ状の触角をもつので♂のようです。
後ろから飛びついて捕食成功!
獲物は胸背を噛まれて毒液を注入されてもしばらくは暴れ続けます。
ヤガタハエトリの毒液の麻酔効果は薄いのでしょうか?
後半の捕食吸汁シーンでは採寸のため、背景を1mm方眼紙に差し替えました。
このまま数時間かけて吸汁(体外消化)を続けます。

これでようやく小さなハエトリグモ幼体の越冬飼育に少し自信が付きました。




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