2013/02/13

変な声で鳴き騒ぐハシブトガラス♪(冬の野鳥)



2012年12月下旬・気温2〜3℃

雪山にて、建物のアンテナに止まった一羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が今まで聞いたことのない変な声で鳴き騒いでいます。
鳴く時に喉が膨らむのがハシブトガラスの特徴です。
言葉では表現しにくいのですが、興奮したように多彩な声でしつこく鳴き続けます。
途中で脱糞しました。@3:00
いったん鳴き止んだと思ったら電線などあちこち場所を移動して、こちらの様子を窺っているようです。

  • 一羽だけなので、カラス同士の音声コミュニケーションではありません。
  • ときどき頭を上下に振りながら小声で今にも吐きそうな声を搾り出しています(実際は嘔吐せず)。
  • 他の野鳥の鳴き真似をしている? (鳩のクルックー♪など)
  • ヒトに対する一種のモビング行動? 奇声を上げれば物陰で休憩していた私が顔を出すと予測していたのかも。
  • 雪面に脱ぎ捨てたスノーシューがピカピカ光るので興味を示した? 雪道に残された見慣れないスノーシューの足跡(クマの足跡よりも大きい)に興味を持ち、足跡の主を見極めるために鳴き騒いだ?

撮影後も下山する私の後をカラスはしばらく木から木へ飛び移りながら付いてきました。
鳴き声が正常に戻った点が興味深く思いました(映像なし)。
いかにもカラスの知性を感じさせる謎の行動です。


カラス〜なぜ鳴くの〜カラスの勝手でしょ〜♪

カラス関連のサイトで「カラスの鳴き声の意味は?」と題したソナグラムを含む解説記事を見つけました。

少し引用させてもらいます。

ハシブトガラスがハシボソガラスに近い「ガー!ガー!」という声になったときは明らかに威嚇をしているか、怒っています。この声が頭上から聞こえたら注意が必要です。短い「カッカッカッカッ」という声は警戒声と言われ、これも緊張感が高まっている証拠です。
 全般的に強く連続的に鳴く声は感情の高ぶりを表し、軽い感じで間延びした声はリラックスを表すと考えてよいでしょう。

ハシブトガラスの声はとても多様で、教えると「おはよう」とか、人の言葉の真似をしたり、「ワンワン」「ニャーニャー」と他の動物の声を覚えたり、「ワウワウ」とか「アワワワ」「カラララ」「アッウー、アッウー」などと個体によって独自の声を出したりします。この辺りは今のところ理由は分かっていませんが、遊びで鳴き真似を覚えている可能性があります。




ハシブトガラスの奇声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。

比較のため同一個体で正常な鳴き声も録音したかったのですが、逃げられて残念。


嘔くような鳴き声1

嘔くような鳴き声2
大声で鳴き喚く

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