2012年10月中旬
野菊の群落でスジボソヤマキチョウ(Gonepteryx aspasia)を220 fpsのハイスピード動画に撮っていたら興味深い映像が偶然得られました。
花に止まって翅を開閉しながら吸蜜している♂(翅表が黄色)のところに別個体♀(翅表がクリーム色)が飛来しました。
初めの♂も驚いたように飛び立ち、♀の後を追って飛んで行きました。
♀の方から♂にモーションをかけて交尾に誘ったのでしょうか?
本種は翅表の色(黄色の濃淡)で雌雄を見分けることができます。
♀は翅の表がクリーム色、♂は黄色とのこと。
通常のHD動画で撮っているときも求愛シーンに遭遇しています。
映像の後半で(@0:45〜)吸蜜中の♀(翅表がクリーム色)の周りを♂(翅表が黄色)が飛び回っていますが、求愛は実りませんでした。
同じシロチョウ科のモンシロチョウの場合、♀は腹端を持ち上げることで交尾拒否の意志表示をします。
今回のスジボソヤマキチョウ♀も同様の交尾拒否姿勢を取ったかどうか、よく見えませんでした。
少なくとも♂が近づく度に閉じていた翅を半開きに広げていました。
こっちもハイスピード動画で撮れたらよかったですね。
【参考】
ネット検索してみると、近縁種のヤマキチョウ♀(Gonepteryx rhamni maxima)の交尾拒否姿勢の見事な生態写真をこちらで見つけました。
翅を開いて腹部を持ち上げるのはモンシロチョウと同じみたいです。
2頭が並んで吸蜜中 |
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