2012年11月上旬
山間部で道端の細い枯木で長い産卵管をもつ黒い蜂が触角で探りながらウロウロしていました。
ヒメバチの一種♀が産卵するのでしょうか?
いったん飛び去ったものの、しばらくすると同一個体と思われる♀がまた同じ枯木に戻って来ました。
やがて幹に対して垂直に細長い産卵管を突き立て、産卵を始めました。
産卵を終えた蜂は歩いて幹の裏側に回り込み、次の産卵場所を探索しています。
同定してもらうため、撮影後に蜂を採集しました。
件の枯木は道に向かって伸びたせいか若いうちに幹が刈り込まれており、葉もなく樹種の手がかりは掴めませんでした。
ヒメバチ♀は枯木の内部に穿孔する甲虫類の幼虫に寄生産卵したのでしょうか。
つづく→蜂蜜を与えてみる
枯木の全景(樹種不明) |
側面@方眼紙 |
背面 |
胸部背面 |
胸部側面 |
胸部側面 |
腹部側面 |
腹部下面は白い |
顔:貧弱な大顎 |
単眼 |
触角 |
腹端腹面(産卵管) |
産卵管:死後は縦2本に裂けていた。乾燥が進むと3本に裂ける。 |
右翅脈 |
「蜂が好き」掲示板にて問い合わせたところ、「○○オナガヒメバチの類が属するフシダカヒメバチ族の仲間だろう」との回答を青蜂@管理人さんより頂きました。
こにしさんからも更に絞り込んで「おそらくDolichomitus属の一種だろう」とご教示頂きました。
木に穿孔するカミキリムシの幼虫を寄主とするらしい。
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