2026/05/04

休耕地の雪原を夜に跳ね回り、座って毛繕いする冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年2月中旬

シーン0:1/20・午後12:59・晴れ(@0:00〜) 
大雪の積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 

冬毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:2/13・午前4:07・みぞれ・気温-1℃(@0:05〜) 
奥に見える地平線(農道)は水平なのですが、灌木に固定してあるトレイルカメラがいつの間にか斜めにずれてしまいました。 

厳冬期のみぞれが降る未明に、雪原を右下から右上奥へ走り去るノウサギの後ろ姿が写っていました。 
途中で止まって、雪面に座り込みました。 
方向転換して右から左奥へ雪原を横切りました。 
奥の農道に達したようですが、もはやトレイルカメラの赤外線が届きません。 


シーン2:2/15・午後22:00・気温-4℃(@0:32〜) 
2日後の晩にもノウサギが登場。 
凍結した雪原を左から来て、タヌキが越冬する巣口の横で立ち止まりました。 
雪面の匂いを嗅ぐと、左に引き返しました。 

左端の雪原で立ち止まると、座って毛繕い。 
舌で毛皮を舐めています。 
なかなか立ち去りませんでした。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
意外にも、この地点でノウサギが写ったのは初めてです。 
ときどき雪面に足跡を見かけるのですが、餌となる植物が少なくて捕食圧が高いのかもしれません。
この辺りでは、キツネ、テン、イタチ、フクロウなどの天敵が暮らしています。 

ニホンノウサギがホンドタヌキの巣穴に興味を示したり潜り込んだりすることはありませんでした。


つづく→

アリが来るとボケの枝から跳んで逃げるマミジロハエトリ♂(蜘蛛)

 

2024年4月中旬・午後14:25頃・晴れ 

道端に植栽されたボケ(木瓜)の灌木に赤い花が咲きました。 
訪花昆虫を観察していると、マミジロハエトリ♂(Evarcha albaria)を見つけました。 

細い横枝の上で獲物を待ち伏せしているようです。(日光浴かな?) 
同じ枝を伝って赤っぽいアリ(種名不詳)が奥から接近すると、マミジロハエトリ♂はくるっと向き直りました。 
獲物と認識してアリに跳びつくかと思いきや、アリが一気に間合いを詰め、マミジロハエトリ♂を追い払ってしまいました。 
マミジロハエトリ♂は慌てて枝から跳び下りて逃げたようですが、徘徊性のクモは常に命綱の「しおり糸」を張っているため、ほとぼりが冷めたら元の横枝に戻って来れます。 

ハエトリグモとアリの遭遇を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:12〜)

2026/05/03

林内で越冬するホンドタヌキの営巣地で霧の立ち込める晩に吠えたのは誰?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月上旬・午後23:35頃・気温-8℃ 

雪国の落葉した二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

霧の立ち込める深夜に、左奥の暗闇で白く光る目が動いています。 
キョン、キョン♪と甲高く鋭く鳴く声が聞こえました。 
次は、唸るような吐息のような鳴き声も聞こえました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
全身像が写らなかったので、鳴き声の主は想像するしかありません。 
タヌキが越冬する巣穴の近くなので、監視カメラに写る確率が一番高いのはホンドタヌキです。 
発情期が近いので、タヌキ同士の小競り合いが増えているのではないかと想像しています。 



しかし、コンコン♪と鳴いたのだとしたら、ホンドギツネかもしれません。 

渡邉智之『きみの町にもきっといる。となりのホンドギツネ 命のつながり』によれば、
キツネの声は大きく2つに区別できるとしています。その1つは、おたがいの位置を確かめ合うための声であり、遠いときには大きく「クォクォクォーン」といったように、近くでは「ウォウォウォーン」などと小さく鳴くものです。2つ目は、おたがいの強さを競い合うときに出す声で、強さを示したい方は「ガッガッ」とか、「ゲッゲッ」などと、どなるような声が力強く短く繰り返されます。一方で、弱いことを伝える方は、「ミーミー」とやさしくなだめるような声を出したり、「キーキー」といった叫びにも似た金切り声を出したりします。さらにこれら2つの種類とは異なるものに、女の人の叫び声のように「ギャーン」とも聞こえる声があり、交尾をする時期によく聞かれますが、その意味はあまりよくわかっていない

難しい応用問題が出題されて五里霧中です。 
クリアな映像でタヌキやキツネが鳴いている映像を少しずつ地道に撮り貯めるしかありません。 
ホンドギツネがギャーン♪と鳴く声は、翌年の冬にようやく撮影できました。(映像公開予定)



ランダムに記事を読む