2026/02/11

トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その5)ガガンボも捕獲

前回の記事:▶ トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その4)マダラカマドウマやツノアオカメムシなども捕捉 

2024年11月上旬・午後・晴れ 

平地の二次林でニホンアナグマの巣穴Lを見張る監視カメラW付近の粘着テープには、ザトウムシの仲間の自切した歩脚が付着したまま残されていました。 
数は一時よりも減っていました。
巣穴Rを見張る監視カメラN付近の粘着テープには、ガガンボの一種の死骸が丸ごと付着していました。
トレイルカメラの映像にときどき写る、脚の長い虫はてっきりザトウムシ類かと思っていたのですが、ガガンボ類も含まれていた可能性が出てきました。
 

ノボロギクの花蜜を吸い飛び回るキタキチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月下旬・午後14:45頃・晴れ 

刈田(稲刈り後の田んぼ)の農道に咲いたノボロギクの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
キタキチョウはいつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。 
陽射しが強いので白飛び気味で、翅裏の斑点模様がよく見えません。 

キク科植物のノボロギクは筒状花だけで構成され、舌状花は退化しています。 
キタキチョウが伸ばした口吻をよく観察すると、口吻の先端をノボロギクの筒状花に差し込むのに苦労していました。 
この映像では毎回口吻を蜜腺まで差し込めずに諦めて飛び去ってるように見えるのですが、繰り返しノボロギクの群落に訪花するということは、なんとか吸蜜できているのでしょう。 

キタキチョウがノボロギクの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:51〜) 
逆光のアングルになると、強い日差しを浴びて翅表の斑紋や胴体が翅裏まで透けて見えました。 

実はこの後、訪花中にキタキチョウの別個体が飛来し、誤認求愛または交尾拒否が繰り広げられたのですけど、残念ながら撮り損ねました。 

花が咲き終わったノボロギクでは白い綿毛が開き、風になびいていましたが、自然に飛散する程の強風ではありませんでした。 
ノボロギク種子の風散布を動画に撮ろうと、私が綿毛を蹴り飛ばしても飛んでくれませんでした。(映像なし) 
種子がまだ充分に熟していないのか、綿毛が乾燥していなかったのでしょう。 
このテーマは次回の宿題です。

2026/02/10

晩秋にカキノキの下で夜な夜な落果を拾い食いするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年11月下旬

シーン0:11/25・午前後・気温(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
畑の端に立つカキノキの果実が熟して落ちていました。 
計8個の落果を拾い集めて一箇所にまとめ、カキノキの木の下に来る野生動物を自動撮影カメラで監視することにしました。 
落果の味見をしてないので、甘くなった柿と渋柿を見分けられません。 

ちなみに、今秋カキノキの葉は紅葉しませんでした。 
葉が緑のまま、ほぼ完全に落葉してしました。 
これも異常気象の影響かもしれません。 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:11/26・午前4:04・気温-4℃(@0:03〜) 
深夜未明に獣道を左からタヌキのペアabが相次いで登場しました。 
慎重に給餌場へ近づくと、後続個体bはすぐにカキノキ落果を見つけ、その場で食べ始めました。 
その間に警戒心の強い先行個体aは左へ引き返してしまいました。 

後続個体bは少し前進すると、給餌場で見つけた大き目の柿の実を口に咥えました。 
少し手前に運んでから、食べ始めました。 
しばらくすると、ようやく先行個体aが恐る恐る給餌場の柿の実を咥えました。 
少し左に運んだだけで、なぜかその場に捨てて餌場に戻りました。 
別な落果を選ぶと、咥えて足早に左へ運び去りました。 
監視カメラの存在に気づいて警戒しているのでしょうか。 
後続個体bが手前で食べ続けている柿の実の果肉は少し硬そうです。 

シーン2:11/26・午前4:09(@2:02〜)
左に立ち去るタヌキの尻尾だけ写っていました。 


シーン3:11/26・午前4:14(@2:07〜) 
左の獣道を通って来たタヌキが給餌場に近づきました。 
林床の匂いを嗅ぎ回っている間にふとカメラ目線になりました。 

タヌキは大きな柿の実を一度は咥えたのに、滑って落としてしまいました。 
同じ落果を拾い直し、左に運びかけたものの、細い落葉灌木に引っかかりました。 
夜の暗闇でタヌキは目があまり見えてないようです。 
方向転換して手前に少し運ぶと、地面に置いて柿の実を食べ始めました。 
果皮や種子を吐き出さず、軽く咀嚼しただけで一口ずつ丸呑みしています。 

やがて左から後続個体が登場。 
餌場の匂いを嗅ぎながら右に素通りしかけたところで、2分間の録画が終わりました。 


シーン4:11/26・午前4:17(@4:07〜) 
後続個体が右へ立ち去るところでした。 
柿の実を口で運んではいませんでした。 
先行個体の姿はもうありませんでした。 


シーン5:11/26・午後20:56・雨天・気温11℃(@4:13〜) 
同じ日の晩には、小雨が降っていました。 
画面の左端で右往左往していたタヌキが給餌場に戻って来ると、落ち葉の匂いを嗅ぎ回っています。 


シーン6:11/26・午後20:59・雨天(@4:38〜) 
右下へ立ち去ったタヌキは柿の実を口に咥えていませんでした。 
そのままカキノキの周囲をぐるっと回りながら、落柿を探しているようです。 
手前の獣道を右へ立ち去りました。 


シーン7:11/27・午前0:58・雨天・気温10℃(@5:18〜) 
日付が変わった深夜に、右から給餌場に来たと思われるタヌキが柿の実を食べていました。 
毛皮が雨で濡れています。 

タヌキは落果をかじるだけでなく、舌でペロペロ舐めました。 
ついに1個を完食して飲み込みました。 
舌舐めずりをすると、次の落果を探して奥へ移動したところで、2分間の録画が終わりました。 


シーン8:11/27・午後13:02・くもり・気温17℃(@7:18〜)
ちょうど半日後の明るい日中に撮れた現場の様子です。 
給餌場には落柿が2個しか残っていませんでした。 
6/8個は野生動物に食べられたことになります。


【考察】 
野生動物への給餌(餌付け)を、特に人家に近い場所でやるのは色々と問題をはらんでいます。 


しかし今回は、私が餌を外から持ち込んだのではありません。 
撮影しやすいように、果樹の下に散乱していた落果を移動して一箇所にまとめただけなので、給餌には該当しません。 
(個々の移動距離はせいぜい数m。)
もちろん私はカキノキの落果を1個も持ち去っていませんし、味見もしていません。
専門的にはカキノキ落果のパッチ操作実験、資源配置操作実験、自然資源集積実験、落果集積実験などと色々な言い方をされるらしいのですが、ちょっとした実験の真似事をしてみたのです。 

秋になるとタヌキの溜め糞場でカキノキの丸くて平べったい種子が未消化のまま糞と一緒に排泄されるようになります。 
したがって、タヌキが柿の実を食べることは予想されていたのですが、実際に採食シーンを撮影できてミッシングリンクが埋まりました。
カキノキの種子は被食型で動物散布されることになります。 
タヌキがカキノキの落果を口に咥えて少し運んだだけでも(たとえ食べずに捨てても)、植物の種子にとっては母樹から少し移動したことになり、ありがたい散布者です。 
撮れた映像を見る限り、タヌキはカキノキに登りませんでした。(木登りは苦手?)

樹上に残った熟柿を食べに来る動物や野鳥を監視カメラで撮るのが次のテーマとなります。


つづく→


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