2023/11/25

夕方の営巣地でスクワットマーキングするニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2023年4月下旬・午後18:32(日の入り時刻は午後18:28) 

日没直後の未だ明るい営巣地(セット)でニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が巣外をうろついています。 
地面を前足で軽く引っ掻いて獲物となる虫を探しています。 
その間に、ある地点で腰を屈め尻を地面に擦り付けました。 
これはスクワットマーキングと呼ばれる匂い付けの行動です。 
臭腺や肛門腺からの分泌液で自分の縄張りをマーキングしているのです。 
昨シーズン、スギ林道に残された溜め糞場に通うアナグマでこの行動を何度も見ています。

明るい時間帯に撮れた映像では、目の大きさが左右均等な個体かどうか、黒い過眼線のせいで見分けが付きません。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



雪解け田んぼに集結するコハクチョウの百態(野鳥)

 

2023年3月下旬・午後15:10頃・くもり 

早春で雪どけが進む広大な田園地帯にコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が散開して、落ち穂拾いしています。 
あまりにも個体数が多くて、どの個体の行動に注目すべきか目移りしてしまいます。 
三脚を立ててカメラで左右にパンして、採食群の遠景を記録してみました。 

残雪が溶けて泥濘んだ刈田で採食したり、座り込んで寝ていたり、水を飲んだり、羽繕いしたり、刈田を歩き回ったり、片足立ちでストレッチしたりと、様々な行動が見られます。 
小競り合いや羽ばたき威嚇している個体もいます。 
泥に埋もれた藁を嘴で掻き分けてから採食しています。 

白鳥がひときわ密集したエリアは餌となる落ち穂の量が豊富なのでしょうか。 
撮影中にもコハクチョウが2〜4羽の小群(家族群)単位で続々と飛来・旋回すると、仲間が大勢居る餌場に合流しました。 
白鳥の優雅な着陸シーンは何度見ても感動します。 

飼い犬(白い犬種)の散歩に来た中年男性♂が奥の農道を歩いても、充分に距離が離れているせいか白鳥は逃げ出しませんでした。 (@4:55〜、@6:13〜) 



コハクチョウの密集した大群の迫力は圧巻です。 
餌場やねぐらでこれほど同種が密で暮らしていたら、ひとたび鳥インフルエンザなどの感染症が蔓延したらひとたまりもありませんね。 
…と書こうとしたら、私の勉強不足(知ったかぶり)でした。 
水鳥はインフルエンザが腸で常在しており病原性を引き起こすことはほとんどない。 
・水禽類(水鳥)の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。水禽類では感染しても宿主は発症しない。(wikipediaより引用)

鳥インフルエンザ・ウイルスが問題視されるのは、抵抗性のないニワトリなどの家禽に感染して大量死をもたらす経済的損失と、突然変異したウイルスがヒトへ感染を広げるパンデミックのリスクがあるからです。
長い進化の末に水鳥が鳥インフルエンザ・ウイルスと共存するようになった仕組みは解明されているのでしょうか?(免疫の獲得?)


【追記】
白鳥が渡来する初冬になっても、なぜか同じ刈田にコハクチョウの採食群を見かけません。
刈田で落ち穂拾いするなら、根雪が積もる前に採食しても良さそうなものですが、もっと良い餌場があるのでしょうか。


2023/11/24

夜這いに来たニホンアナグマ♂が♀を待ち伏せする間に居眠り【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月下旬・午前4:33・気温3℃ 

二次林にあるニホンアナグマ♀(Meles anakuma) の営巣地(セット)を2台の自動センサーカメラで見張っています。
特に春の繁殖期は様々なドラマが巻き起こるので、見逃せません。

シーン1:4/23・午前4:33・気温3℃・(@0:00〜) 
おそらく♀と思われる個体が左からやって来て、手前の巣穴Rに入りました。 
しばらくすると、別個体♂が左下の茂みから登場。 
夜這いに来た♂のようです。 
左から回り込んで奥の巣口Lに座り込むと、毛繕いを始めました。 
2つ並んでいる巣穴LRの両方を見張れる場所で、♀が出てくるのを待ち伏せしているのでしょう。 
♂は春の繁殖期に近所に住む複数の♀の巣穴を夜な夜な訪れて交尾のチャンスを狙うので、疲れているようです。
顔を地面に伏せてウトウトし始めました。 
ときどき顔を上げて周囲を警戒します。 
♂は起き上がって痒い頭を掻き毟ってから、再び仮眠に戻りました。 


シーン2:4/23・午前4:32・気温3℃・(@1:45〜)日の出時刻は午前4:51。 
別アングルの監視カメラでも同じシーンが撮れていました。 
日の出前でうっすらと明るくなったので、赤外線の暗視モードが終わり、自然光のモノクロ録画で起動しました。 

右からノソノソと歩いて来たアナグマ♂が、左の巣穴Lの手前で座り込みました。 
地面に丸まってうたた寝しています。 
手前に生えた細い灌木(マルバゴマキ)の枝葉の陰に隠れています。 



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