2026/08/03

林内の巣口に早朝から集まり相互毛繕いするホンドタヌキの家族群:4月上旬【トレイルカメラ】

 


2025年4月上旬・午前5:47〜6:11・くもり・気温0℃ 

まだ残雪に覆われた落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬した巣穴Rを自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

早朝から3頭の家族群が林床の残雪を歩いて1頭ずつバラバラにやって来ました。 
大雪が積もった冬の間は埋もれていたもう一つの巣口Lがようやく残雪の下から現れました。 
通りすがりに巣口Lの匂いを嗅ぐ個体も居ましたが、中には入りませんでした。 

雪が溶けて地面が露出している巣口Rで合流すると、3頭のタヌキ家族は団子のように身を寄せ合って、互いに毛繕いを始めました。 

毛繕いを切り上げてどこかに出かけるのも、1頭ずつでした。 
雪面は凍っているはずですが、タヌキが残雪を歩くともう足がズボズボと潜っています。 
これまでの行動パターンの通りなら、行軍の殿しんがりを務めるのは両目を失明した娘のヘルパー個体♀hのはずですが、明るい昼間は輝板(タペータム)の反射が見えないので、ホンドタヌキ家族の個体識別ができません。 


つづく→

一時捕獲したオオゾウムシの死んだふり(擬死)

 

2026年5月中旬・午前11:30頃・晴れ 

里山の急斜面をつづら折れで登る山道でゆっくり歩くオオゾウムシSipalinus gigas)を見つけました。 
普通種でもかなり久しぶりの遭遇で、嬉しかったです。 
オオゾウムシが立ち止まると、周囲の地面や落ち葉に紛れて見事な保護色になっています。 

山道を横切り、そのまま崖から転げ落ちそうだったので、手掴みで一時捕獲することにしました。 
手のひらに乗せると、仰向けで死んだふりしました(擬死状態)。 
起き上がらせてやっても、動きません。 

昔は採集したオオゾウムシを飼育したこともあったのですが、今回はそのまま解放しました。 
飛翔シーンを撮影するには、ライトトラップ(灯火採集)するしかないのかな?


【考察】 
今回オオゾウムシを見つけた時期(5月中旬)が気になったので、Perplexity AIに訊いてみました。 
どうやら越冬明けの個体だったようです。

Q1: 雪国の山形県でオオゾウムシの越冬態は? 

A1: 山形県のような雪国でも、オオゾウムシの越冬態は成虫です。[hro.or]

春に越冬成虫が現れて、伐倒木・衰弱木・伐根などに産卵し、幼虫は材内で育って幼虫のまま越冬します。[hro.or]
つまり、同じ種でも「越冬するステージ」は生活史の時期で異なり、成虫越冬と幼虫越冬の両方が見られます。[hro.or]

山形県の雪の中で個体が地表にいる時期は短く、実際には木の内部や樹皮下で寒さをしのぐことが多いと考えるのが自然です。[hro.or]


Q2: オオゾウムシの成虫が羽化する時期はいつ? 

A2: オオゾウムシの羽化は夏で、だいたい6〜8月ごろに成虫が出てきます。[hro.or]

山形県のような寒冷地でも、冬は材内で幼虫のまま越冬し、春に蛹になって、夏に羽化する流れです。[hro.or]

成虫として地上に見られる時期は、資料によって5〜9月または5〜10月とされています。[insect]
つまり、「羽化そのもの」は夏、「成虫が観察しやすい時期」は初夏から秋にかけて、と考えるのが実用的です。[nagasaki-w-ssh.sakura.ne]



Q3: オオゾウムシの寿命は? 

A3: オオゾウムシの寿命は、成虫でおよそ2年ほどです。[insect]

資料によっては「1〜2年」とされることもあり、飼育個体や環境条件で前後します。[shizensanpo.seesaa]
成虫で越冬し、翌年も生き残る長寿な昆虫として扱われています。[nagasaki-w-ssh.sakura.ne]



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2026/08/02

山道で対峙したニホンカモシカがタニウツギの葉裏に眼下腺でマーキングし鼻息で威嚇してから逃げるまで

 

2026年6月中旬・午前11:30頃・くもり 

里山の蛇行しながら登る山道でニホンカモシカCapricornis crispus)と出会いました。 
初夏の登山で汗をかいて暑くなったので、私が立ち止まって服を1枚脱いでからカーブを曲がった途端に、カモシカが坂の上から私を見下ろしていたのです。 
遭遇時に私よりも斜面の上に位置していたので、カモシカは心理的に落ち着いているようです。(いつでも逃げられるという自信がある) 

顔を正面からズームインすると、角が太い成獣でした。 
耳や角に目立つ特徴はありません。 
正式名称が分からないのですが、人中じんちゅうとは逆に鼻孔から上へ伸びる黒い突起が左右非対称かもしれません。 

にらめっこに耐え切れずカモシカは視線を逸らして横を向き、砂利道の林道に沿って歩き始めました。 
短い尻尾を左右に振ったのは、吸血性の虫を追い払うためでしょう。 
立ち止まって振り返り、私を見据えて警戒しています。 

歩き去る後ろ姿の股間を見ても陰嚢は見えなかったので、♀ではないかと思うのですけど、素人にカモシカの性別判定は難しいです。 
♀成獣だとすると、当歳仔の幼獣はどこに居るのでしょう? 

やがて、カモシカは道端に自生するタニウツギ幼木の葉裏に顔を念入りに擦りつけました。 
眼下腺からの分泌物で匂い付けするのは、出くわした私に対してやんわりと縄張り宣言しているのでしょう。 
このパターンの行動は何度も繰り返し観察しています。

直後にまた私を振り返って見てから、フシュ♪と鋭く1回だけ鼻息を荒らげて威嚇しました。 
軽い腹立ちの感情表現かもしれません。
やがてニホンカモシカは道端のススキの茂みをかき分けると、谷へ下りて姿を消しました。 

もし私がその場に突っ立っていないで座り込んだら、カモシカは警戒を解いて近づいてくれたかどうか、実験するのを忘れました。 

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