2026/04/13

冬のスギ林で雪面を移ろう影の日時計【200倍速映像】

 

2025年1月下旬・午後12:00〜13:00頃・晴れ 

スギ(杉)の防風林を冬の晴れた日にスノーシューを履いて歩くと、真っ直ぐに伸びた木々の影が雪面にくっきりと落ちています。 
その影が日時計のように刻々と動く様子を微速度撮影で記録してみました。 
雪面にはスギの落葉、落枝が散乱しています。
昼下がりにちょうど1時間、タイムラプス動画で録画しました。 
雪国の天気は変わりやすく、後半は少し曇ってしまいました。 

冬はどうしても動画のネタ切れになりますが、近くのカキノキを監視するトレイルカメラで撮れた動画を現場でチェックする間に、その時間を有効活用したのです。 
三脚を持参せずに急遽思いついたので、倒木の上にクッションを敷き、カメラを置いて長撮りしました。 
カメラの重みでクッションに少しずつ沈んでしまったのが反省点です。 
(三脚を立てても、長撮りする間に三脚が雪面に少しずつ沈んでいくという問題が生じがちです。) 


 

↑【おまけの動画】 
同じ素材で、早回し速度を半分に落とした100倍速映像です。 
影の動きを日時計として表現したいときに、どのぐらいの早回しに加工すればよいのか複数バージョンで検討しました。 
ブログ限定で公開しておきます。



雪原に並ぶハードル?を様々な方法で攻略して進むニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2025年1月中旬〜下旬

ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが連日通ってくるカキノキ大木を自動撮影カメラで監視しているのですが、画面右奥の雪原に柵のような謎の構造物が連続して設置されています。 
個々の柵は、細いパイプを縦横2本ずつ組み合わせて、簡単な格子状(井桁状)にしてあるだけです。
決してニホンザルの群れを農地から排除するための柵ではありません。
夏に畑で何か作物(食用菊?)を育てるときに使った支柱を冬もそのまま放置してあるようなのですが、正式名称や役割など詳しいことは不明です。 
豪雪地帯では、雪の下に埋もれると重みで金属のポールやフレームがぐにゃぐにゃに曲がったり潰れたりしがちなのですが、春まで放置しても大丈夫なのでしょうか。
(路肩に設置してある頑丈なガードレールですら、除雪しないと積雪の重みで壊滅的なダメージを負います。)

厳冬期の雪原を遊動するニホンザルの群れが、この障害物をどうやって乗り越えていくか、という点に注目して動画をまとめました。 
多数の老若男女が同じルートを往来するので、雪面には獣道ができています。 

遊動してきたニホンザルが、格子の細い横棒に座って休憩することがあります。 
雪面を歩き続けると手足の裏が冷たくなりますし、雪面に直接座ると尻がキンキンに冷えてきます。 
できればニホンザルも雪に触れない状態で休みたいようです。 
(樹上で休みたがるのも、それが理由の一つでしょう。) 

若い単独個体は、連続して並べてある格子の横棒(下段)をハードルのように次々と跳び越えて行きます。 
上段の横棒を飛び越える個体はさすがに居ません。

子猿を背中や腹面にしがみつかせて運んでいる母親♀は、重いので柵?を一つずつ慎重に乗り越えていきます。 

柵の下段の横棒の下をくぐって行く個体もときどきいます。 
体高が低い若い個体にとっては、横棒の下をただくぐり抜ける方法が一番楽そうです。 
しかし、体高が大きい成獣♂でも、わざわざ横棒の手前でいちいち身を屈めて下をくぐるのが好きな個体がいるのが、興味深いです。 

独りで歩けるようになった子猿は、下段の横棒によじ乗ると、隣の柵の下段横棒へ身軽にピョンと跳び移ります。 
横棒下段に座って休む母親のそばで、格子を使って鉄棒やジャングルジムのように無邪気に遊ぶ幼い子猿の様子はいかにも楽しそうです。 
成獣になると、そのような遊びは見られなくなります。 

わざわざ人工的な障害物をハードルのように連続して乗り越えるのは無駄にカロリーを消費するだけですから、ニホンザルは柵を迂回してただ雪原を目的地に向かって歩いていけば良さそうな気もします。
しかし、猿にとっては雪原の途中に障害物や休憩所がある方が、アスレチック感覚で楽しいのかもしれません。 

ニホンザルの個体ごとに柵の攻略法に癖や好みがありそうですが、私はこの群れの個体識別ができていません。 
おそらく猿の年齢や体格、連れ子の有無で決まっているはずです。 
さらに、そのときどきの積雪量によって格子の横棒の高さが変わりますから、それに応じてニホンザルの攻略法も変わってくるはずです。 

ちなみに、奥の雪原をときどき右から左へ遊動するニホンザルが小さく写っていますが、左のスギ防風林に塒入りしているようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正やモノクロ加工を施しています。
1/12および、1/17〜1/25に毎日撮れた映像をまとめました。 
必ずしも日付順に素材を並べた訳ではありません。 
私が使い続けている古い機種のトレイルカメラには奇妙な癖があって、明るい昼間に撮れた動画の色調がおかしいだけでなく、画面全体がなぜか気まぐれに点滅することがあります。 
その症状が酷くなると非常に見苦しいのですが、編集でカットするのも惜しいので、後半に回しました。 
皆さんは我慢してまで後半を見る必要はありません。 


つづく→



2026/04/12

二次林でタヌキの越冬用営巣地をうろつく雪国のホンドテン:1月下旬〜2月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬〜2月上旬 

シーン0:1/20・午後13:38・晴れ・気温21℃(@0:00〜) 
シーン0:1/20・午後14:21・晴れ・気温20℃(@0:03〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の落葉した二次林で、ホンドタヌキが越冬する営巣地を自動撮影見張っています。 
かつてここは、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 
林床は新雪に覆われ、巣穴もほとんど雪の下に埋もれています。 

ホンドテン(Martes melampus melampus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/24・午前1:53・みぞれ・気温0℃(@0:07〜) 
深夜に冬毛のテンが左から来ました。 
雪面は凍結しているようで、テンが歩いても新しい足跡が残りません。 
テンは尻尾の先を雪面に引きずっていることが分かります。 

巣口Rを見つけて覗き込んだようですが、手前の灌木が邪魔です。 
やがて右奥へと走って引き返しました。 


シーン2:1/24・午前2:33・みぞれ・気温1℃(@0:39〜) 
40分後に、ホンドテンがまたやって来ました。 
その動きに反応した監視カメラが起動し、赤外線LEDで煌々と照らされても、テンはあまり気にしませんでした。 
巣口Rを覗き込んで匂いを嗅いでから、奥の林内へ立ち去りました。 


シーン3:1/24・午前2:33・みぞれ・気温0℃(@1:19〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。 
テンがうろつく姿が近くから撮れています。 


シーン4:2/3・午前8:44・気温-5℃(@1:39〜) 
明るい朝なのに、画面全体がぼんやり曇っています。 
レンズに雪や水滴が付着したのか、濃霧が発生しているようです。

尻尾が長くてふさふさの中型哺乳類がセットを左へ横切りました。 
なんとなく、キツネではなくテンのような気がします。 
二次林で落葉灌木の根元の匂いを次々と嗅ぎ回り、おそらく野ネズミを探しているのでしょう。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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