2026/04/02

捕らえた家ネズミを弄んでから丸ごと平らげるイエネコ♂

 

2021年4月下旬・午後1610頃

今は亡き飼い猫のキジトラ去勢♂が若い頃に、家ネズミを狩って帰宅しました。 
持ち帰った獲物は家ネズミのようですが、ハツカネズミMus musculus)ですかね? 
(屋根裏や地下室などの室内で家ネズミを狩ったのかもしれませんが、その瞬間を見ていません。)

イエネコ♂(Felis silvestris catus)は私に獲物を奪われると思っているようです。
物陰に隠れようとするので動画に撮りにくく、獲物をじっくり見せてくれませんでした。 
ネズミはすでに死んでいて、ぐったりと動きません。 
それでも猫は、ネズミが生き返っても逃げないように、尻尾を前足で押さえつけています。 
前足で死骸をチョイチョイつついて、反応を見ています。 
やがて獲物を口で咥えると、何度も放り投げて遊び始めました。 
狩りに成功して興奮しているようです。 

ようやく狩猟本能が満足したようで、猫は獲物を捕食し始めました。 
家ネズミの尻尾を左前足で押さえつけながら、ネズミの頭部を首から噛み切ると、頭骨もバリバリと噛み砕きながら食べました。 
断頭されたネズミの首の切り口から赤身の肉が見えるものの、出血はありません。 
猫はネズミの尻尾を押さえていた前足を離すと、ネズミの残った身体を食べ進みます。 
毛皮も足も尻尾も全て残さずペロリと平らげました。 
家ネズミを完食した後は、獲物の体液(血液?)で少し汚れたカーペットを舐めました。 

ネズミを捕食しても物足りなかったらしく、ケージに歩み寄ると、トレイに入ったキャットフードをガツガツ、ボリボリと食べました。 
育ち盛りですごい食欲です。
キャットフードは別腹のデザートなのでしょうか。
水を飲むことはありませんでした。

これでようやく満腹になったようで、捕食現場に戻るとカーペットの匂いを嗅いで舐めました。 
最後はお気に入りの絨毯に移動すると、座りこんで前足を舐めたり顔を拭ったりして、食後の毛繕いをしました。 


※ 捕食シーンで咀嚼音(獲物の骨を噛み砕く音)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【余談】
実はこの数日前にも、同一個体のキジトラ♂による捕食シーンを観察しています。(映像なし)
その時は獲物の家ネズミはまだ生きていて、室内を素早く走って逃げ回るネズミを追いかけて再捕獲する遊びを繰り返していました。 
「窮鼠猫を噛む」は実現しませんでした。 


【アフィリエイト】 

ブロック塀の上を群飛するフタモンアシナガバチ♂:探雌飛翔と誤認求愛【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後12:25頃・晴れ 

秋晴れの昼下がりに、民家の庭を取り囲むブロック塀の上に沿ってフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)の雄蜂♂が何匹も飛び回っていました。 
ブロック塀の上に止まって休憩している個体をよく見ると、顔(頭楯)が白くて触角の先端がカールしているので、雄蜂♂と見分けられます。 

繁殖期の群飛とかレック(集団お見合い場)と呼ぶには♂の個体数が少なかったのですが、交尾相手の新女王を探して飛び回っているようです。 
巣から飛び立った新女王が来るのを今か今かと待ち構えているのでしょう。 
雄蜂♂たちは、まるでラインセンサスするように、ブロック塀の上を低空で往復しています。 
アシナガバチの交尾は早い者勝ちらしいなので、雄蜂♂はとにかく焦っています。 
とにかく同種の蜂なら何でも飛びかかって交尾を挑もうとします。 
触れてみて初めて相手の性別が分かるようです。 
相手の性別を遠くからじっくり見極めてから求愛するのでは、他のライバル♂との♀獲得競争に負けてしまうのでしょう。 

フタモンアシナガバチ♂の探雌飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:36〜) 
複数個体の雄蜂♂が、ブロック塀の上を間隔を開けて低空で飛び交っています。 
直線状に飛ぶだけでなく、たまに途中で進路変更することもありました。 
先行個体に追いつきそうになったら減速していました。 
2匹の雄蜂♂が空中ですれ違った直後に、片方の個体が減速して相手を振り返りましたが、追いかけることはありませんでした。(@1:03〜) 

飛び疲れた♂がブロック塀の上に着陸して休んだり身繕いしたりしていると、飛来した別個体の♂がいきなり襲いかかりました。(誤認求愛) 
相手も雄蜂♂だと分かると、すぐに離して、相次いで飛び去りました。(@3:18〜3:25) 
ライバル♂を攻撃して縄張りから追い払った、という訳ではありません。 

ブロック塀の上で並んで仲良く日光浴(♀を待ち伏せ?)していた2匹の雄蜂♂には、体格に個体差がありました。 
幼虫期の給餌量に応じて、羽化した後の体格に差が出るのでしょう。 

松浦誠『社会性ハチの不思議な社会』p74-75によれば、
日本産のアシナガバチ類の交尾は、9〜10月の晴天の日の日中、午前10時から午後1時ごろまでのあいだ、となっている。 種類によって、交尾のおこなわれる場所とその方法が異なり、つぎのような行動型に区別される。(1)巣口待ち伏せ型、(2)一定コース飛びまわり型、(3)縄張り型、(4)空中交尾型 そしてフタモンアシナガバチは「♂は、樹冠の頂部、林縁、山道にそって一定のコースを飛びまわり、そこを通過する新女王をとらえて交尾する」タイプ(2)

私は未だにアシナガバチの群飛からの交尾行動を野外で観察できたことがありません。
毎年探し歩いているのですが、なかなか幸運に恵まれません。


関連記事(5、11、14年前の撮影)▶  


【アフィリエイト】

2026/04/01

厳冬期にスギ防風林を遊動しながら雪面で何かを拾い食いするニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬

シーン0:1/3・午後14:47・くもり・気温11℃(@0:00〜) 
田畑を囲むように、防風林としてスギが植林されています。 
そのスギ林の雪面に鳥の羽根が大量に散乱していました。 
肉食の捕食者(おそらく猛禽?)が獲物を狩った直後に、羽根を毟り取ったのでしょう。 
毟り取られた羽根の色は地味で黒っぽく、一部は茶色に縁取られていました。 
素人目には、なんとなくヒヨドリHypsipetes amaurotis)またはキジバトStreptopelia orientalis)かな?と思ったのですが、真面目に検討していません。 
秋に狩られた獲物ではなく、明らかに最近(冬の積雪期)に狩られた獲物のようです。 
獲物の血痕や死骸そのものは見つかりませんでした。 
キツネやテンなど肉食獣の仕業かもしれませんが、雪面に動物の足跡は付いていません。
散乱している羽毛の羽軸をじっくり観察すれば、引き抜かれたのか毟り取られたのかの違いで、猛禽の仕業かどうか区別できるそうです。 
しかし、当時の私はその知識がありませんでした。 
猛禽だとすれば、当地ではノスリ、トビ、フクロウなどをよく見かけます。 

現場はスギ防風林の角で、隣はソバ畑が雪原になっていました。 
ミツバアケビなどの蔓植物でマント群落の藪が形成され、藪が枯れた冬でも周囲から目隠しされていました。 
幼木の時期に雪圧で大きく曲がったまま逞しく育ったスギの木が隣にあり、猛禽にとって格好の止まり木になっていそうです。 
その止まり木?の下に猛禽が吐き出したペリットを探したのですが見つかりませんでした。 

同じ場所に捕食者が戻ってくるのではないかと期待して、トレイルカメラを設置して見張ることにしました。 
もしここがお気に入りの調理場(屠殺場)なら、毎回狩りの後に獲物の羽根を毟る行動が記録されるはずです。 
あるいは、雪面に散乱した鳥の羽根を、断熱用の巣材として持ち去る野鳥が写るかもしれません。 
AIに相談しても、捕食者は毎回違う場所で(獲物を狩った場所の近くで)羽根を毟るはずだと否定的な見解だったのですが、どうしても自分で確かめないと気が済まなかったのです。

結論を先に言うと、確かに猛禽などの捕食者はその後監視カメラに一度も写りませんでした。 
しかしフィールドにトレイルカメラを設置すれば何かしらの(思いがけない)収穫があるので、それを紹介していきます。 

この記事では、ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/13・午後15:04・気温0℃(@0:06〜) 
10日後に監視カメラが起動すると、鳥の羽根は、積もった雪の下にすっかり埋もれていました。 
黒い首輪を装着したニホンザルが来ていました。 
スギ林床の雪面から何か小さな物を右手で拾って食べました。 
辺りを見回してから、スギの手前を右へ立ち去りました。 
スギ林床の雪はガリガリに凍っているようで、猿が歩いても足跡が残りませんでした。

群れの後続個体が画面の奥から登場し、右下へ遊動して行きます。 
急にスギの落枝や落ち葉が降り注いだり枝葉が揺れたりしたので、死角で別個体のサルがスギの灌木によじ登ったようです。 
しばらくすると、ガサゴソと激しい物音♪がしてから、樹上から雪面に降りてきた子猿が林床を右へ横切りました。 


シーン2:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@1:38〜) 
1週間後の晴れた昼下がりに、たまたま撮れた現場の様子です。 


シーン3:1/20・午後14:15・くもり・気温1℃(@1:41〜) 
左から奥に歩いて来た猿が立ち止まると、スギ林床の雪面で何かを拾い食いしました。 
ちょっとした坂を登って奥の林道(雪道)に達すると、路肩に座り込みました。 
近くのスギの枝葉が揺れたのは、さらに別の個体が死角からよじ登ったからと思われます。 


【考察】 
トレイルカメラの画角が狭いので、一度に少数の個体しか写りませんが、このスギ防風林は、ニホンザルの群れが安全に遊動できる緑の回廊になっているようです。 
林床で何を採食したのかメニューが気になりますが、休眠越冬中の虫やクモが落葉落枝と一緒に落ちていて、それを拾い食いしたのではないかと想像しています。 
いくら餌の少ない厳冬期でも、常緑針葉樹であるスギの葉や球果をニホンザルが食べるはずはありません。 
(スギの球果からこぼれ落ちた種子を食べたのかもしれません。)

つづく→

ランダムに記事を読む