2026/01/10

アナグマが掘り直したばかりの巣穴をホンドタヌキが調べている間に、一緒に来たパートナーが獣道で仮眠【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬 

シーン1:10/13・午前1:32・気温9℃(@0:00〜) 
おそらく♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が一緒にニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)に深夜来ていました。 
いつものように穴居性の虫を捕食しに来たら、7.5時間前にアナグマ幼獣が掘り返した巣穴Lが気になるようで、その入口をクンクン嗅いで調べています。 
アナグマが地中から掘り起こして外に捨てた黒土で地面の一部が覆われているのが、暗視映像でもよく分かります。 



シーン2:10/13・午前1:39(@0:12〜) 
先行個体aは左上奥の獣道で伏せました。 
パートナーbを待ちくたびれたのか、頭を地面につけて目をつぶり、寝てしまいました。 
夜の狸寝入りは初見かもしれません。 

後続個体bもようやくアナグマの巣口Lを離れたものの、2つの巣穴LRの中間地点で餌を探し歩いています。 
また巣口Lに戻り、虫を探しているようです。 
しかし、タヌキbは巣穴Lに侵入することはありませんでした。 
巣穴Lを整備したアナグマが巣内で休んでいるのか不明ですが、おそらく留守にしているのではないかと思います。 

後続個体bがようやく寝ているパートナーaに近づくと、手前でなぜか身震いしました。 
bがブルブルッと身震いした音で、寝ていたaが目を覚ましました。 


シーン3:10/13・午前1:39(@1:12〜) 
別アングルで設置した監視カメラにも撮れていました。 
後続個体bがアナグマの巣口Lを調べてから、手前に向かって歩いて来ました。 
その途中で、私が置いた6個のギンナン(イチョウ落果)の臭いに気づいたようです。 

関連記事(同所同時期の撮影)▶ ニホンアナグマはイチョウの落果(銀杏)を食べるか?【トレイルカメラ】給餌実験 

しかし、タヌキbは銀杏を食べずに身震いし、通り過ぎました。 
手前の獣道で立ち止まり、前足で林床の落ち葉を掻いたりして、他の餌を探しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


クズの花蜜を吸いに集まるウラナミシジミ

 

2024年10月上旬・午後12:15頃・晴れ 

郊外の道端に蔓延るクズの群落でウラナミシジミLampides boeticus)が訪花していました。 

ウラナミシジミ幼虫の食草はマメ科なので、成虫がクズに集まるのは納得です。 
クズの蝶形花になぜかいつも下向きで留まるようです。 
花に顔を突っ込んで吸蜜するので、伸ばした口吻が見えません。 

同じ花序で2頭のウラナミシジミが同時に吸蜜することもありました。 
花穂の反対側なので、互いに干渉も求愛もしません。 
この2頭の性別を知りたいところですが、訪花中はいつも翅をしっかり閉じているので、翅表の斑紋を見せてくれず、私には性別を見分けられません。 

訪花中は閉じた翅を互いに擦り合わせ、秋風になびく尾状突起を触角のように見せています。(自己擬態) 
これは天敵の鳥に襲われたときに、偽の頭部をつつかせるように騙し、急所である真の頭部をつつかれる確率を(半分に?)下げているのです。

意外にもこの組み合わせは初見でした。 
もっと腰を据えてじっくり撮ればよかったですね。
私の背後を車が通ると、ウラナミシジミは飛んで逃げてしまいました。

2026/01/09

遊び疲れた後で巣穴を掘り広げるニホンアナグマ(幼獣?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬・午後18:00頃 

シーン1:10/12・午後17:59(@0:00〜) 
日没後の営巣地(セット)で長々と続いていた格闘遊びの流れで、2頭のニホンアナグマMeles anakuma)幼獣が巣口Lの内外で対峙しています。 
巣穴Lに籠城した相手を追い詰めるためなのか、外に居る個体が巣口Lを掘り広げ始めました。 
あるいはカマドウマなど穴居性の虫を見つけて、捕まえようとしている探餌行動かもしれません。 
その間に籠城していた個体が外に出て来ました。 


シーン2:10/12・午後17:59(@1:00〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも撮れていました。 
巣穴Lに籠城した相手に対抗するためなのか、外から攻める個体が狭い巣口Lを掘り広げようとしています。 
土砂を前脚で後方に掻き出し、 穴居性の虫を捕食しようとする探餌行動なのかな? 
巣口Lの上の天井を壊しているようにも見えます。
その間に、籠城していた個体が外に出て来ました。 

遊び疲れたのか、もはや互いに戦意喪失しているようです。 


シーン3:10/12・午後18:00(@2:00〜)
1頭のアナグマがセットの右外へ元気に走り去りました。 
巣穴を巡る争いに負けて逃げたのでしょうか?
巣口Lに残った個体は、相手を見送ってから、穴掘り作業に戻ります。 
どうやら、巣口Lからのアクセストレンチを右に伸ばそうとしているようです。 

アナグマが巣穴から外に掘り出した排土で形成される斜面というか溝のことをアクセストレンチと呼びます。 
巣口を中心にしたきれいなすり鉢状にはならず、必ず非対称なアクセストレンチが形成されます。 


シーン4:10/12・午後18:02(@3:00〜) 
巣口Lからの排土でアクセストレンチを2方向に伸ばしています。 


シーン5:10/12・午後18:07(@4:00〜) 
いつの間にか別の巣穴Rに潜り込んでいた別個体のアナグマが、巣口Rからひょっこり顔だけ出して警戒しています(籠城?)。 
しばらくすると、左の巣穴Lの奥を掘っていた個体が巣口Lから外に出てきました。 
やがて2頭が別々の巣口からひょっこり顔を出しました。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
今回2頭のアナグマが協力して同じ巣穴を掘ることはありませんでした。
一素人の解釈ですけど、アナグマ幼獣の兄弟姉妹が秋に格闘遊びの力比べで順位を決めた後に、どちらの巣穴で越冬するか選んだのではないか?という気がします。 
勝者(優位個体)が気に入った巣穴Lを越冬用に改造し始めたのではないでしょうか。 
あくまでも現時点での個人的な想像であって、今後の観察によって解釈は変わります。 
謎を解くためには、地道に観察を続けるしかありません。

私の知る限り、2つの巣穴L、Rは内部でつながっておらず、中で自由に行き来したり通り抜けたりできません。 


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