2026/01/07

秋の夜に営巣地で長時間の格闘遊び中にマウンティングする2頭のニホンアナグマ(幼獣?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2024年10月中旬 

シーン1:10/12・午後17:45・気温17℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後17:09。 

どこから来たのか、2頭のニホンアナグマMeles anakuma)が営巣地(セット)の端に生えた株立ミズキの根元で対峙していました。 
そこはまさに、先月にナラタケモドキというキノコが群生していた場所です。 



アナグマの個体識別ができていませんが、この2頭はどういう関係なのでしょうか? 
最近では、母親♀が大きく育った当歳仔の幼獣の遊び相手になってやることもありました。 
母親♀なら左右の目(赤外線を反射するタペータム)の大きさが不均等(右目<左目)なのですが、この2頭は両目の大きさが同じです。 
したがって、元気があり余って遊びたい盛りの幼獣たち(当歳仔の兄弟姉妹)だと思います。 

1頭aが挑発するように跳ねながら相手の周囲を走り回っています。 
もう1頭bは、根元で分岐したミズキの股の部分に陣取っています。 
ときどきフガフガ♪と短い唸り声が聞こえます。 
aが強引に割り込んだところで1分間の録画終了。 


シーン2:10/12・午後17:48(@1:00〜) 
アナグマは2頭ともに株立ミズキから横の地面に降りていました。 
セットで軽い追いかけっこ遊びを繰り広げ、その流れで片方が再びミズキ根元の股に陣取りました。 
遂にミズキの下で取っ組み合いが勃発しました。(@1:55〜) 


シー3:10/12・午後17:49(@2:00〜) 
激しい格闘遊びの最中に相手の背後を取り、マウント体勢になりました。(@2:06〜) 
これは偶然なのか、それとも交尾の練習、擬交尾なのでしょうか? 
しかし本当の交尾とは違って、背後を取った♂がパートナー♀の首筋に噛み付いて保定することはありませんでした。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
とりあえずマウント時の位置関係から、♂役、♀役と呼び分けることにします。 

マウントされた♀役が相手を振りほどき、再び取っ組み合いに戻りました。 
セットを逃げ回って巣口Rに潜り込みかけた(頭隠して尻隠さず)♀役の背後から♂役の個体が再びマウントしました。(@2:26〜) 
巣口Rの窪みに嵌った状態で、2頭が組んず解れつしています。 


シーン4:10/12・午後17:50(@3:00〜)
いつの間にか2頭が離れたようで、巣口Rに残った個体aと、株立ミズキの股に移動した個体bが対峙しています。 
♂役bが♀役aに駆け寄り、再びマウントしました。(@3:08〜) 


シーン5:10/12・午後17:52(@4:00〜)
株立ミズキの根元に2頭のアナグマが移動していました。 
対峙しつつ身震いすると、再び格闘遊びが再開。 

小休止の後に、左へ駆け出して追いかけっこ遊びになりました。 
巣口Lを経由して、またもや株立ミズキの根元に戻りました。 


シーン6:10/12・午後17:53・気温16℃(@5:00〜)
別アングルで設置した監視カメラにも撮れていました。 
巣口Lの周囲でも追いかけっこ遊びと格闘遊びを繰り広げています。 
手前の死角へ走り去った後も、アナグマが暴れ回る物音や鳴き声だけが断続的に聞こえます。 


シーン7:10/12・午後17:54(@5:09〜)
また別の監視映像に切り替えます。 
2頭のアナグマは株立ミズキの根元でぴったり並んでいました。 
組んず解れつのレスリングごっこが続いています。 

♂役が♀役の背後を取り、マウント体勢になりました。(@5:28〜) 
今回は♂役が逃げようとする♀役の首筋を噛んでいることに注目です。(@5:49〜) 
これは本当の交尾行動で♂がやる保定行動です。 


シーン8:10/12・午後17:55(@6:09〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
主に画角の外で格闘しているようで、鳴き声(唸り声)がときどき聞こえます。 


シーン9:10/12・午後17:55(@6:29〜) 
株立ミズキの根元で取っ組み合いが続いています。 
少し離れると、追いかけっこに移行しました。 
すぐにまた格闘遊びになりました。 


シーン10:10/12・午後17:56(@7:29〜) 
格闘遊びの流れで、また♂役が♀役に背後からマウントを取りました。(@7:38〜) 

1頭がミズキ根元から走って巣口Lに逃げ込みました。 
残された個体もしばらく待ってから、相手を追いかけて入巣L。 
巣口Lの窪みで格闘遊びが続いているようですが、トレイルカメラの赤外線が充分に届かず、暗くてよく見えません。 
巣口Lの内外で対峙しながら短く吠える声が聞こえました。 


シーン11:10/12・午後17:58(@8:18〜) 
いつの間にか2頭とも巣穴Lから外に出て、互いに少し離れていました。 
別々の巣口LRに別れて小休止。 

左の個体が、巣口Lの近くで地面を前脚で掘り返し、匂いを嗅いでいます。
格闘遊びで体力を消耗jし、空腹になって餌を探しているようです。 
すると右の個体が周囲を跳ね回って挑発しました。 
挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙。 


シーン12:10/12・午後17:58(@9:18〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
巣口Lに顔を突っ込んで点検していた個体が振り返ると、アクセストレンチの一箇所を前脚で掘り、鼻面を突っ込んで頻りに匂いを嗅いでいます。(探餌行動) 
もう1頭はまだ遊び足りないようで、巣口Rの方から戻って来ると、餌を探している個体を挑発しました。 

挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙しました。 
籠城した個体に対して口を大きく開けて、「噛み付くぞ!」とばかりに相手を牽制しています。 
もちろん怪我をさせるほど本気で相手に噛み付く訳ではありません。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの幼獣が格闘遊びを延々と繰り広げるのはもう見慣れた光景です。
しかしときどき背後から相手にマウントするのが気になりました。
これは偶然なのか、それとも交尾の練習や擬交尾なのでしょうか? 
後半になると、本当の交尾のように、背後を取った♂役が♀役の首筋に噛み付いて保定することもありました。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
♂役の後ろ姿で股間をじっくり見ても、陰嚢の有無がよく分からないのです。 

ニホンアナグマの交尾期は早春です。 
実は今回と同様の交尾練習?が翌2025年7月中旬にも同所で撮影できました。(映像公開予定) 
♀♂つがいの絆を深めるスキンシップとして擬交尾するのでしょうか? 
一夫一妻のタヌキならその解釈も分かるのですが、乱婚のアナグマに当てはまるとは思えません。 

素人目にはアナグマ幼獣同士の無邪気な遊びであって、本気の喧嘩(闘争)ではなさそうです。
あるいは遊びを通じて力比べをして、兄弟姉妹間で順位を決めているのかもしれません。
越冬地(冬眠用の巣穴)を巡る争奪戦も兼ねているとしたら面白いのですが、どうでしょうか。 



鉄筋コンクリートの老朽ビルを解体するハイリーチ解体機

 

2024年7月下旬 

鉄筋コンクリートの8階建ての中層ビルが古くなって建て替える前に、巨大重機でちまちまと取り壊していました。
住宅密集地なので、ダイナマイトでビルを一気に爆破する豪快な解体作業はできないようです。

老朽化したビルの解体作業をしている、長いアームのショベルカーのような特殊車両の正式名称は、「ハイリーチ解体機」なのだそうです。 
長いアームの先端に巨大で頑丈なハサミのような形のアタッチメントが取り付けられていて、それで挟みつけてビルを少しずつ取り壊していました。 
このアタッチメントの名称は油圧シア(剪断機、油圧シザー、鉄骨カッター)らしい。 
剪断機は挟み付けるだけでなく、手首の部分が自由に回転できます。
この巨大重機(ハイリーチ解体機)のメーカーは不明ですが、長いアームに記してあった会社名をネットで検索すると、東京を本社とする国内屈指の解体企業でした。 

解体作業で生じる粉塵を抑えるために、アタッチメントに向かって常に放水していました。 
取り壊すビルの屋上の角からも連続放水しています。 

左の壁面が足場付きのシートで覆われているのは、粉塵の飛散を防いだり、騒音を低減するためらしい。 
養生シートは壁と同じく地味な灰色で、景観に配慮しているようです。 

未解体の右屋上の角に風向きを知らせる紅白の吹き流しが取り付けられていました。 
ビルの解体工事をする上で、風向きが重要になります。 
粉塵の飛び方も風によって変わってきますし、強風下でハイリーチ解体機を動かすのは危険です。

取り壊している上層階(6階部分)の鉄筋コンクリートの一角(太い梁の末端部)が壊れて落下しました。 
すでに取り壊された部分は、室内の鉄筋が剥き出しになっています。 
かなり古い建物なので、アスベストが断熱材として使われていそうで心配です。 
アスベスト(石綿)は断熱性能に優れていますが、飛散する粉塵を吸い込むと肺などの呼吸器に深刻な障害が出ることが分かり、大問題になりました(アスベスト問題)。 
現在では、ビルを解体する前に必ずアスベスト(石綿)の有無を事前調査で確認することが法律で定められているそうです。 
もしもアスベストが見つかったら、専門業者が適切に除去してから、ビルを取り壊すらしい。 

昔は巨大な鉄球を振り回して建物にぶつけて解体していました。 
浅間山荘事件の記録映像で見たことがあるはずです。 
現在は限定的にしか鉄球は使われず、ハイリーチ解体機だけで完結できる現場が多いのだそうです。 

この現場でハイリーチ解体機は1台だけでしたが、その近くで別のやや小型の重機(HITACHI)2台が作業していました。 
瓦礫をさらに細かく解体・分別して、建材をリサイクルするのだそうです。 

ハイリーチ解体機が伸ばしたブーム(腕、アーム)はかなり長く、まるで恐竜ブロントサウルスのような図体です。 
手前の車道を通る車や自転車と大きさの比較が出来ます。 

ビル上部の解体作業が一段落したようで、ハイリーチ解体機はアームの先端部をゆっくり降ろしました。 
昼休みに入ったのか、少し前進してから停車しました。 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

ビル解体作業の一部始終を微速度撮影(タイムラプス)で記録したら面白そうですけど、この日はあいにく三脚を持参してなかったので、手持ちカメラで録画しました。 

解体業界について無知だったので、ChatGPTに色々と問い合わせながら記事を書きました。 

2026/01/06

山中の水場で水を飲む1歳の若いホンシュウジカ♂@山形県【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年10月下旬・午前1:15頃・気温14℃ 

山中にある少し開けた湿地帯で、水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、深夜にホンシュウジカ♂(Cervus nippon centralis)が単独で左から登場しました。 
角に分岐が全くなくてシンプル(直線状)かつ細いので、1歳の若い♂と判明しました。 
真横から見ても、♂の外性器(陰茎や陰嚢)は全く見えませんでした。 
外性器が見えなくても、鹿は角の有無で性別が判断できるので簡単です。 

1歳の若い雄鹿は水溜まりSの水面にちょっと口を付けただけで、右へ立ち去りました。 
ほとんど飲まずに泥水の匂いを嗅いだだけかもしれません。 


※ 画面の右手前が白飛びしているのは、雨よけのために設置したプラスチック板の庇がトレイルカメラの赤外線を乱反射しているためのようです。 
トレイルカメラのレンズ付近に造網性クモの糸が張り巡らされていました。 


【考察】 
先日はもっと角の分岐が発達した個体も登場したので、様々な年齢からなるホンシュウジカ♂が何頭も♀を探しつつ鹿の空白地帯である当地に分布を広げようと個々に活動していることが分かりました。 
ホンシュウジカの北上(分布拡大)をひしひしと実感します。 
冬の積雪期にも鹿が見られるかどうか、要注目です。 

ちなみに、ホンシュウジカ♀の群れは、この時点では未見でした。 
翌2025年の秋には遂に♀の群れを撮影できました。(映像公開予定) 


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