2025/06/06

蛇行して農道から稲刈り前の田んぼへ逃げるアオダイショウ

 

2024年5月中旬・午後15:35頃・晴れ 

私が田んぼの農道を歩いていたら、かなり大型のアオダイショウElaphe climacophora)が雑草の茂みに潜んでいました。 
胴体は農道を横断するように横たわり、頭部だけ草むらに入っていて、その状態で鎌首をもたげています。 
農道や畦道で野ネズミの巣穴に潜り込んでは捕食し、ここまで大きく育ったのでしょう。 

捕獲に挑むかどうか私が迷っていたら、殺気を感じたのか、アオダイショウはスルスルと蛇行して逃げ出しました。 
 逃げ込んだ先は水入れ前の田んぼだったので、泳ぐシーンが撮れずに残念でした。 

蛇行シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:15〜) 
赤い舌を素早く出し入れして周囲の匂いを嗅ぎながら前進しています。

2025/06/05

山中の湿地帯を夜にうろつく夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬・午後22:20頃 

山林の湧き水が溜まった浅い水場を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩に夏毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が現れました。 
水溜りの水を飲みにきたのかと期待したのですが、泥濘の匂いを嗅ぎながら、右下にゆっくり立ち去りました。 

野生のノウサギも、乾燥した時期には水場で水を飲むことがあるそうです。 
しかし普段は、水気の多い植物を食べたり、葉に付いた朝露や夜露を舐めたりすることで水分を摂取しているために、わざわざ水を飲む必要がないらしい。 
参考: @Perplexity 

今回も、水を飲むのが目的というよりも、山中の湿地帯に生えた植物を食べに来たのかもしれません。 

私はトレイルカメラでノウサギの飲水シーンをまだ一度も撮れたことがありません。





春の草むらで身繕いして飛ぶモンスズメバチ創設女王(腹部斑紋の変異個体)

 

2024年5月上旬・午後15:45・晴れ 

郊外の道端の草むら(花壇?)でモンスズメバチ♀(Vespa crabro flavofasciata)を見つけました。 
この時期はまだワーカー♀(働き蜂)が羽化しておらず、越冬明けの創設女王が単独行動しています。 
単子葉の園芸植物(種名不詳)の葉にしがみついてよじ登ろうとするものの、つるつる滑って登りにくそうです。 

葉を登り切って体勢が水平に安定すると、身繕いを始めました。
触角や複眼を前脚で拭い、その脚を舐めています。 
左右の後脚の先を互いに擦り合わせました。 
化粧を済ませた女王蜂はどこかに飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:01〜) 

さて、このスズメバチの種類は何でしょう? 
初めはてっきりコガタスズメバチかと思ったのですが、肩(前胸背板)が赤褐色な点に違和感を覚えました。 
じっくり検討してみましょう。 
小楯板は真っ黒で、オオスズメバチのような茶色い斑紋はありません。 
単眼の周囲は黒色。 
モンスズメバチなら腹部にある黄色と黒の横縞模様が波打っているはずなのに、この個体では直線状です。 
頭楯の突起は2つでした。 (コガタスズメバチなら突起は3つ。)
同定する際にどの形質を優先して判定基準にすればよいのか、正式な検索表をもたない素人には分かりません。
例えば、「コガタスズメバチで肩が赤褐色の変異個体」である可能性を排除できるでしょうか?
Perplexity AIに相談してみると、モンスズメバチの創設女王で腹部の横縞模様がまっすぐな変異個体と判明しました。 
モンスズメバチでは結構よくある変異パターンらしいのですけど、私は初めて見ました。


いつも思うのですが、生物学の発展のために、あらゆる生物種の正式な検索表を誰でも自由に閲覧参照できるように分類学者は整備して欲しいものです。 (検索表だけ著作権を解除して、インターネット上のアーカイブをパブリックドメイン化)
女王蜂は次世代を残す使命があるので、一般的にひどく臆病です。 
下手に敵と戦うと反撃されて負傷するリスクがありますから、女王蜂は常に争いを避けます。
つまり、女王バチの戦略は「逃げるが勝ち」です。 
女王蜂の方からヒトを本気で襲ってくることもありませんし(自分の巣を守るために威嚇することはあります)、素手で強く握りしめたりしない限り、毒針で刺される心配もありません。 
たとえスズメバチ類であっても、毒針を持たない雄蜂♂の次に女王蜂は安全です。 
時期的に女王蜂だと確信できれば、リラックスして観察・撮影することができます。

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