2025/05/18

林道でホンドタヌキの溜め糞場を素通りするニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2024年5月中旬 

シーン0:5/14・午後12:29・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場がある里山の林道を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:5/16・午後17:30・(@0:03〜)日の入り時刻は午後18:46
風が強い夕方にニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが林道を通過しました。 
この地点でニホンザルは初見です。 
監視カメラの画角が狭いので、遊動する群れの中の2頭しか写っていませんでした。 
(撮り損ねたものの、監視カメラのセンサーを反応させた先頭個体が居たはずです。)

1頭は手前のスギ植林地から林道に出てきて右へ走り去りました。 

最後の個体は林道をノシノシ歩いて左から右へ横切りました。 
途中でカメラの方を振り返って、鳴き声を発しました。 
リップシンクロが一致しないので、別個体の鳴き声かもしれません。
この鳴き声を文字で表す「聞きなし」が私にはできないのですが、短いながらも音程が変化し、典型的なクーコール(コンタクトコール)ではありませんでした。

 2頭ともタヌキの溜め糞場ltrの横を素通りし、興味を示しませんでした。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


獣道でノイバラの棘に引っかかった抜け毛はホンドタヌキの物か?【フィールドサイン】

2024年5月中旬・午後・晴れ 

休耕地にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地をトレイルカメラで定点監視しています。 
休耕地から隣接する二次林には獣道が形成されています。 
春になって二次林の下生えでノイバラが若葉を開いて育ち始めました。 

トレイルカメラの保守管理のために私が現場入りすると、ノイバラの棘だらけの茎に白っぽい獣毛が引っかかっていました。 
獣道を往来するホンドタヌキの抜け毛と思われます。 
山形県で5月中旬はホンドタヌキの換毛期に当たるので、特に冬毛(ふわふわしたアンダーコート)が抜け落ちやすくなっていたのでしょう。 
毛が生え変わり終わると、ノイバラの藪をタヌキが通っても、あまり抜け毛が引っかかることはなくなるらしい。 
つまり、ノイバラの棘にタヌキの抜け毛がよく引っかかるのは主に換毛期特有の現象であり、換毛が終わればそのような抜け毛の痕跡はほとんど見られなくなるそうです。 

付近に設置したトレイルカメラに写る映像から、タヌキ以外にもアナグマやキツネなど他の野生動物(あるいは近所のイエネコ)の可能性もありそうです。 
ただし、トレイルカメラに写る頻度が最も高いのはタヌキです。
DNA鑑定しないと同定するのは無理ですかね? 
念のために、ノイバラの茎ごと採取して持ち帰りました。 

この件について、いつものようにPerplexity AIとブレインストーミングしてみました。
ノイバラの棘に引っかかったふわふわのアンダーコート(抜け毛)に毛根が含まれている可能性は低いです。 換毛期に自然に抜け落ちる毛(特にアンダーコート)は、通常「自然脱落毛」と呼ばれ、これは毛根(毛球や毛乳頭)が付かずに抜け落ちることが多いです。毛根は皮膚にしっかりと埋まっており、動物が強く引っ張られた場合や、何らかの力で無理に抜けた場合には毛根が付着することがありますが、自然な換毛や摩擦による脱落では毛幹部だけが残ることが一般的です。 DNA検査で高い確率で個体識別や種判定を行うには、毛根が付いた毛が必要です。毛幹部(毛根なしの毛)からも微量のDNA(主にミトコンドリアDNA)は抽出可能ですが、成功率は低くなります。特に野外で自然に抜け落ちたアンダーコートの場合、毛根が付いていることは稀です。 したがって、ノイバラの棘に引っかかったタヌキの抜け毛でDNA検査を確実に行いたい場合、毛根が付いているかどうかを顕微鏡などで確認する必要があり、ほとんどの場合は毛根が付いていないと考えられます。

関連記事(1年前の撮影)▶ 野生ニホンカモシカの抜け毛【フィールドサイン】


余談ですが、トレイルカメラで撮れた映像を見ると、タヌキやアナグマなどがときどき痛々しく跛行しているときがあります。 
しばらく日数が経つと、その症状は自然に回復しています。 
獣道を歩く際にノイバラなど棘の鋭い植物を誤って踏んでしまい、足の裏に棘が刺さって痛むのではないかと推測しています。 
ノイバラの藪が繁茂すると、野生動物は痛い棘を嫌って自然と迂回するようになるはずです。 (獣道の変更)
ノイバラの花には様々な昆虫が集まりますし、赤い果実は野鳥が食べます。 
このように、ノイバラと野生動物との関わりにも様々な局面があるのです。 


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ハルザキヤマガラシの花蜜を吸い飛び回るモンキチョウ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月上旬・午前10:35頃・くもり

農道に沿って咲いた帰化植物ハルザキヤマガラシの群落で モンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が訪花していました。 
ともに普通種ですが、この組み合わせは初見です。 

翅をしっかり閉じたまま、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
少し飛んで隣の花に移動します。 
被写体も背景も黄色いので、カメラのAFの合焦に手間取りました。 

ハルザキヤマガラシの花からモンキチョウ♂が飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 
AFではなく固定焦点になるなので、撮影がずっと楽です。

余談ですが、日本にすっかり定着したハルザキヤマガラシを「菜の花」と呼んでよいのでしょうか?
素人目に「菜の花」と似ています。
しかし、狭義の「菜の花」は、アブラナ科植物の中でもBrassica属で食用に栽培されているもの(アブラナ、ナタネ、カラシナなど)を指すのだそうです。
ハルザキヤマガラシはBarbarea属という少し別の分類群で、しかも食用にならないので、「菜の花」と一緒くたにして呼ぶのは注意が必要です。
(今回の調べ物で、ChatGPTに指摘してもらって気づきました。)


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