2025/03/31

春の休耕地で巣穴を見回るニホンアナグマ♂が謎の土掻き行動【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年4月中旬 

シーン0:4/10・午後13:11・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
根雪が完全に溶けた休耕地を自動撮影カメラで見張っています。 
枯野の地面に巣穴が幾つも開いているのですが、タヌキ、アナグマ、キツネが三つ巴で営巣地を乗っ取ったり同居したりして、複雑な状況でした。 
ニホンアナグマ♂(Meles anakuma)の登場シーンをまとめます。 


シーン1:4/16・午後23:25・気温10℃(@0:03〜) 
深夜に、手前から真っ直ぐ奥に向かうアナグマの後ろ姿が写っていました。 
夜這いに来たニホンアナグマ♂と判明。 
巣口Mbに入りかけて匂いを嗅いでから、巣口Mbの地面に尻を何度も擦り付けて匂い付けのスクワットマーキングをしました。 
続けて、イヌのように後足で地面を掻きました。 

次は巣口Rに向かいました。 
匂いを嗅いでから後の行動が、残念ながらよく見えません。 
アナグマ♂は巣口Rでマーキングしているようにも見えますし、地面を掘って居るようにも見えます。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ(@1:03〜)。 

遠くて監視カメラの赤外線が届かず、暗いのです。 
画像処理で強引に明るく加工しても、ノイズが多いです。
冬は積雪がレフ板の役割を果たしたおかげで、赤外線が遠くまで届いたのですが、残雪が溶けると赤外線が光量不足です。 



シーン2:4/20・午後21:06・気温10℃(@2:03〜) 
4日後の晩にも、夜這いアナグマ♂が左からノソノソ歩いて登場しました。 
通りすがりに巣口Lの匂いを嗅ぎました。 
次に巣口Mf、Mbの匂いを嗅ぐと、スクワットマーキングしてから巣口Rへ向かいます。 
巣口Rの近くでもスクワットマーキングしたようですが、遠くてよく見えません。 
最後は手前の二次林へ走り去りました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ(@2:55〜)。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】 
アナグマ♂がスクワットマーキングの後に土を掻く行動は12日後にも見られたので、同一個体♂の癖なのかもしれません。(映像公開予定) 
イヌの場合は足裏に汗腺があり、肉球から分泌される匂いを地面に擦り付けることで、自分の存在を他の犬にアピールしています。
この行動は縄張りを主張するためのマーキングの一種です。
地面を掻いた痕跡をわざと残して視覚的にアピールする意味もあります。
一方、アナグマの足裏に汗腺や臭腺があるという情報は検索しても見つかりませんでした。
繁殖期(交尾期)に特有の、アナグマ♀にアピールするマーキング行動なのかもしれません。
アナグマが穴を掘るときには前足を使うので、後足で地面を掻く行動は初めて見ました。



この時期、休耕地の巣穴に住んでいる動物が誰なのか、はっきりしません。 
一時期住み着いていた疥癬キツネは姿を消し(死亡?)、アナグマ♂も巣穴に出入りするシーンは撮れていません。 
残るタヌキが本命ではないかと思います。 

トレイルカメラの保守作業で現地入りした際に、巣穴にそっと近づいてみたことがありました。(現場検証)
枯草に覆われた休耕地を歩き回ると、巣口付近の地面がふかふか(脆弱)で、浅いトンネルをズボッと踏み抜いてしまったような感触がありました。
私のせいで巣穴の一部が壊れてしまい、警戒した家主が近寄らなくなってしまったとしたら、申し訳ないです。


2025/03/30

春にセイヨウタンポポの花蜜を吸う越冬明けのクジャクチョウ

 

2024年4月中旬・午後15:20頃・くもり後晴れ 

刈田の農道に咲いたセイヨウタンポポの群落でクジャクチョウ(Inachis io geisha)が訪花していました。 
翅を全開にして吸蜜しています。 
本種は成虫で越冬しますから、春まで無事に生き残った個体は翅がぼろぼろに破損しています。 

後半に日が射すと、暑くなったクジャクチョウはすぐに翅をしっかり閉じました。 
おかげで、地味な翅裏も見せてくれました。 
最後にようやく飛び去るまで見届けました。 
この農道にはなぜか在来種のエゾタンポポの花が多く咲いていたのですが、クジャクチョウが訪花していたのは外来種のセイヨウタンポポでした。 

北方系の蝶であるクジャクチョウとの再会はかなり久しぶりで、とても嬉しかったです。 
温暖化が進行した影響で、もう平地では見れないかと思っていたので、感激しました。 

関連記事(12年前の撮影)▶ クジャクチョウがセイヨウタンポポに訪花吸蜜
日本では滋賀県以北に分布し、北方系の種類として位置づけられる。本州中部では標高の高い山地でしか見られないが、東北地方や北海道では平地でも見られる。(中略) 幼虫はクワ科のホップ、カラハナソウ、イラクサ科のホソバイラクサ[1]、エゾイラクサ、ニレ科のハルニレなどを食草とする。 (wikipedia:クジャクチョウより引用)

イワナシの花

2024年4月中旬・正午頃・くもり 

里山で急峻な山道を登っていたら、ピンクの花が可憐に咲いていました。 
草本植物ではなく、低灌木のようです。
見慣れない花だったので、写真にとって画像検索してみると、ツツジ科イワナシの花と判明。 
植物に疎い私は、てっきりこれがコケモモの花かと思ったのですが、いくら多雪地帯でもこんな低山に生えているはずがありませんね。
残念ながら、訪花昆虫の姿は見当たりませんでした。

他にはショウジョウバカマ、ヤマザクラ、タムシバなど早春の花が咲いていました。

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