2025/01/21

早春の尾根道で営巣地を探して飛び回り、野ネズミの巣穴に潜り込むクロマルハナバチ創設女王

 

2023年4月中旬・午後13:00頃・晴れ 

降雪量の少ない暖冬だったために、里山の尾根道に登っても残雪はほとんどありませんでした。 
雪の溶けた尾根道を低空で飛び回っていたクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が、灌木の根元に開いた小さな穴に潜り込みました。 
早春の時期は、越冬明けの創設女王が営巣地を探索しているのです。 
野ネズミの古い巣穴を見つけると、中に潜り込んで内見します。 
もし気に入れば、そこで自分の巣を作り始めます。 
「穴があったら入りたい」 女王蜂の探索飛翔を1.5倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

山地なので、クロマルハナバチではなくオオマルハナバチBombus hypocrita)の創設女王♀かもしれません。 
あまりにも忙しなく飛び回るので、充分にズームインして見分けることができませんでした。 

女王蜂が巣穴の外に出てくるまで粘って待ちたかったのですが、撮影中に巣穴の位置を見失ってしまいました。

2025/01/20

根曲がり巣穴へ侵入を試みる雪国のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年2月中旬

シーン0:2/9・午後14:54・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
根雪が積もった平地のスギ防風林で、根返りスギの根元に掘られた「根曲がり巣穴a」を自動撮影カメラで見張っています。 
この巣穴aにはニホンイタチMustela itatsi)が越冬しているらしいことが分かっているのですが、なぜか最近は姿を見かけなくなりました。 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:2/13・午後22:21・(@0:03〜) 
ある晩、根曲がり巣穴aの狭い巣口に無理やり潜り込もうとしているタヌキの尻と尻尾が写りました。 
しかし結局は侵入を諦めて、左の獣道を立ち去りました。 
雪面はガリガリに凍結しているようで、古い足跡しか残っていません。 


シーン2:2/15・午前4:53・(@0:27〜) 
2日後の未明にもタヌキが現れました。 
監視カメラの起動が遅れてしまい、左へ立ち去るタヌキの尻尾がちらっと写っただけです。 
根曲がりした落葉灌木(樹種不明)の上から巣口aを覗き込んだ際に、タヌキは監視カメラの存在に気づいたようです。 
しばらく右往左往してから右へ立ち去りました。 




※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。

夕方の山麓で走り回って追いかけっこするニホンザルの群れ

 



2023年12月中旬・午後15:45頃・くもり 

夕方に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れを追いかけて長時間の観察を続けてきました。 
山麓のスギ植林地に入ったので、てっきりここが今晩寝るねぐらなのかと思いました。 
(過去にも同じスギ林に塒入りしたのを遠くから見ています。)
ところが、次第に群れは再びスギ林から離れて行くようです。 
いくら私が慎重にゆっくり動いたとは言え、撮影のためにニホンザルの群れをしつこく追い回したせいで、警戒されてしまったのかもしれません。 
それとも、スギ植林地には遊動の途中で寄り道しただけで、ねぐら入りする森はまた別にあるのかな? 

暗いスギ林から続々と出てきた猿が、奥の土手に転がっている太い倒木の上を縦列で伝い歩きして水路の方へ登っています。 
途中から走り出して、追いかけっこや取っ組み合い(格闘遊び)が始まりました。 
倒木を挟んで対峙し、パラクールのような身軽な動きで飛び越えたり小競り合いしたりしています。 

スギ林縁で下草の陰に隠れていた個体が土手を駆け上がりました。 
別個体と追いかけっこ遊びが始まり、土手と林内を走って右往左往しています。 
追いかけっこをしている個体が走りながら吠えるような鳴き声を発することがありました。 
土手を登りきった水路のフェンス沿いでも複数個体による追いかけっこが元気に繰り広げられています。 


※ 夕方のスギ林があまりにも暗いので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ ニホンザルの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


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