2024/09/27

晩秋に咲いたノジスミレの花(狂い咲き・返り咲き)

2023年11月上旬

晩秋の殺風景な田んぼの畦道で、季節外れに咲いたスミレの花をあちこちに見つけました。 
「山形県の平地に咲くスミレの仲間で、花が紫色で葉が細長い種類」という条件で調べると、どうやらノジスミレのようです。 
ノジスミレの分布の北限は秋田県で、本来の花期は春(3月~5月)らしいのですが、これは狂い咲きなのでしょうか。 












ネット検索すると、森林インストラクター東京会による「晩秋のスミレ…」と題した記事がヒットしました。
 御存知のようにスミレの種類は春に咲く花の代表です。其れが11月という、秋も終わりの此の時期に咲いていました。   
此の現象は俗に言う”狂い咲き”ではありません。”返り咲き”と言います。   
返り咲きは夏に干ばつが続く等の環境の悪化、あるいは温暖な天候が続くと咲きやすくなります。今回のスミレ達は何れも陽当りは良い環境でした。しかも、今年の夏は猛暑、返り咲きが起こり易い条件が揃っていたのかもしれません。(2002年11月13日)
確かに2023年の夏は記録的な酷暑で降水量も少なかったです。 


関連記事(7年前の撮影)▶ 農道の枯草に産卵するウラギンヒョウモン♀ 

実はこの農道で以前、ヒョウモンチョウの仲間♀が秋の枯草に産卵していました。 
ヒョウモンチョウ幼虫の食草はスミレなので、この農道には必ずスミレが自生しているはずです。 
当時(9月下旬)は農道や畦道にスミレの花が咲いておらず、食草の有無を確認できませんでした。 
7年ぶりに謎がようやく解けて、すっきりしました。 

個人的なフィールドノートを遡ってみると、2021年の11月上旬にも返り咲きのスミレの花を一輪だけ見つけていました。 
このときはスミレの葉が泥で埋もれていたせいで、スミレの種類を同定できませんでした。
スミレの返り咲きが毎年のように見られるということは、「地球温暖化は一時的な異常気象ではなく、常態化しつつある」ということの傍証になるかもしれません。 
まだ観察例数が少ない(n=2)ので、これから地道に増やしていく必要があります。 


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八重咲マリーゴールドの花でクロホウジャク(蛾)が吸蜜ホバリング【ハイスピード動画】

 

2023年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 



道端の花壇でホトトギスに訪花するクロホウジャクMacroglossum saga)をハイスピード動画に撮っていたら、同一個体が隣に咲いていたマリーゴールド(八重咲きの品種ボナンザ・オレンジ)に浮気しました。 
マリーゴールドの花の手前で停空飛翔(ホバリング)しながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 

クロホウジャクは蜜源植物なら何でも良い、つまり同じ種類の植物を連続して訪問する「定花性」が低いことを示しています。 
植物側にしてみれば、定花性の高いハナバチ類が送粉者として好ましいことになります。


2024/09/26

みぞれが降る夜に二次林内をうろつく「背黒」ニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月下旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)を見張っていると、みぞれが降る晩に見慣れないアナグマが2回現れました。 


シーン1:11/25・午後18:55頃・気温1℃ 
なぜか背中だけ黒い毛の、背黒アナグマです。 
こんな個体を私は今まで見たことがありません。 
一時的な泥汚れだとすると、どこか別の場所で越冬用の巣穴を掘っているのかもしれません。
(それにしても、トンネル内で穴掘り中に背中だけ汚れる状況が想像できません…。) 
越冬用の巣穴を必死で探し求め、狭い穴に無理やり潜り込もうとして、背中が汚れたのでしょうか?
倒木の下の狭い隙間をくぐり抜けようとしたときに、背中が汚れたのかもしれません。
個体識別に使える生まれつきの特徴なのかどうか、もう少し長期間の観察を続けないと分かりません。
とりあえず、明るい自然光下で背中の色を見たくなります。 

巣穴Lには入らず、獣道をゆっくり通り過ぎました。 


シーン2:11/25・午後21:55頃・気温1℃ 
3時間後も同一個体の背黒アナグマがやって来ました。 
今回も巣穴に入らず、獣道を徘徊しているだけです。
どうやら二次林内をぐるぐる徘徊しているようです。


 ※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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