2023/12/06

ハナズオウの花蜜を吸うナミアゲハ春型

 

2023年4月下旬・午後15:00頃・晴れ 

郊外の畑の片隅に植栽されたハナズオウが花を満開に咲かせています。 
そこに春型のナミアゲハPapilio xuthus)が訪花していました。 
ナミアゲハは今季初見です。 

翅を全開にしたまま、がっつくようにマメ科の蝶形花から吸蜜していました。 
花から花へ伝い歩きをするときだけ、少し羽ばたいてバランスを取ります。 
最後は自発的に飛び去りました。
今回私が撮った個体の雌雄を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。 
『フィールドガイド日本のチョウ』によると、ナミアゲハの腹端を側面から見れば性別判定が可能らしいです。
いつもお世話になっている図鑑なのですが、どうしても苦言したい点があります。
せっかく掲載された腹端の写真があまりにも小さ過ぎて、図鑑と見比べて性別判定を実践することができません。 
これは致命的な問題ではないでしょうか。 
もっと拡大した写真を載せてください。
図鑑を買っても種類や性別を見分けられないというのは、図鑑としての使命を果たしていません。
(増補改訂版では改善されているのでしょうか?)
紙の図鑑でフルカラーの写真を大きくふんだんに載せようとすると印刷コストが跳ね上がるという出版社側の事情は理解できます。
なるべく多くの情報を限られた紙面に詰め込みたいというレイアウトの苦心が伺えます。
それなら、もう全て電子書籍で販売して欲しいというのが私の個人的な願いです。 
電子書籍化すれば、必要に応じて写真を拡大できますし、重くてかさばる図鑑を何冊でも野外に持ち歩くことが可能になります。
写真ファイルだけでなく鳴き声の音声ファイルや行動の動画ファイルを一体化したマルチメディア図鑑に進化すべきなのに、ここ何十年も紙のまま中途半端に停滞している(進歩を拒んでいる?)出版社の怠慢が解せません。
検索性も含めると使い勝手では紙の図鑑よりもインターネット上のWEB図鑑が圧勝しているので、そのオフライン版を電子書籍で販売して欲しいのです。
 

2023/12/05

里のニホンアナグマ♂は土木工事の騒音にも慣れっこ?【トレイルカメラ】

 



2023年4月下旬・午後18:25頃・(日の入り時刻は午後18:26) 

ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の営巣地(セット)に隣接する農地や林で土木作業をしているのか、重機(ブルドーザー?)の作業する騒音と地響きが夕方まで続いています。 
日没時からアナグマ♂が来ています。 
近所の♂が暗くなる前に早くも夜這いに来たのか、それともヘルパー♂(若い息子)なのか、♂の個体識別が出来ていないので分かりません。 

実はこの直前に♀♂ペアが交尾を中断して別れたので、さっきの♂がすぐに戻ってきて♀を待ち伏せしているのかもしれません。 



やはり騒音が気になるようで、♂は不安そうに顔を上げて風の匂いを嗅いだり、セット周辺をうろついたりしています。 
口で地面を齧っていますけど、本気の採餌行動には見えません。
騒音ストレスによる転移行動だったりするのでしょうか? 

やがて身震いすると二次林に入り、林床で腰を落としてスクワットマーキング(臭腺や肛門腺による匂い付け)したようです。 (@2:23〜)
排便ポーズにも見えたので、もしかすると、そこが溜め糞場かもしれせん。 
フィールドサインに関する本を読むと、アナグマはセットの近くに溜め糞場を設けるそうです。 
しかし、私が後に現場検証しても溜め糞場は見当たりませんでした。 

その間、♀は巣穴に篭もったきり、外に出てきません。 
近くの騒音や振動(地響き)は巣内でどのように感じられるのでしょうね?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 土木工事?の騒音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


実はこの直後に♂が穴掘りを始めたので、ヘルパー♂と考えたくなります。 




山中の泉で育つトウホクサンショウウオの卵嚢を手に取ってみる

 



2023年4月下旬・午後13:00頃・晴れ 

定点観察のため山中の水場に来ると、新たにアズマヒキガエルの卵塊が大量に産み付けられていました。 

関連記事(同所同日の撮影)▶ 山中の泉に産み付けられたアズマヒキガエルの卵塊 


動画を撮りながら右手を水の中に差し入れて、浅い泉の底に沈んでいるトウホクサンショウウオHynobius lichenatus) の卵塊を一つすくってみました。 
卵嚢が不透明で表面には皺があり、中の胚がよく見えません。 
前回よりも胚発生が進行しているようですが、未だ動いてはいません。 

アカマツの落枝を池から取り除いた後に撮影しました。

秋田喜憲『石川県能登宝達山のサンショウウオ物語-サンショウウオに魅せられて40年』を読むと、2枚の透明ガラスで傷つけないよう卵嚢を圧して観察すると見やすいらしいです。(p24より)
筆者は顕微鏡を見ながら細密画で胚を写生し、発生段階表を自力で作成しておられます。
筆者の偉業はそれだけではありません。
生き物のフィールド調査に心血を注ぐとはどういうことか、教えてくれる凄い名著です。
ただし本書にトウホクサンショウウオは登場しません。



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