2023/11/27

ハルザキヤマガラシの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ創設女王

 

2023年4月下旬・午後14:30頃・晴れ 

郊外の道端に咲いたハルザキヤマガラシの群落でフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
時期的にワーカー♀ではなく、越冬明けの創設女王と思われます。 

まずは望遠マクロで撮りました。 
次は通常マクロモードでそっと近づき、接写してみます。 
臨場感はあるものの、奥ピンになりがちです。 
レンズを近づけても吸蜜中のフタモンアシナガバチ創設女王は逃げませんでした。 

ハルザキヤマガラシの株は未だ蕾が多く、花序ごとに少数の花しか咲いていませんでした。

2023/11/26

倒木を伝って春の小川を渡るホンドタヌキと古靴の落とし物【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月下旬 

小川に架かった天然の丸木橋を自動センサーカメラで見張っています。

シーン0:4/28・午後13:04・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた参考映像です。 
小川の流れ(手前から奥へ)は止まって見えるぐらい穏やかです。 

シーン1:4/28・午後19:03・(@0:03〜) 
ある晩カメラが起動したときには、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が丸木橋を右岸へ渡り終えるところでした。 
そのまま動画を撮り続けると、右岸の茂みの奥から白い目が2回ほど光りました。 


シーン2:5/1・午後20:43・(@0:35〜) 
3日後の晩にもタヌキが登場しました。 
下草が急激に伸びてレンズの視界を右上から遮ってしまい、赤外線を反射して見苦しい映像です。 

今度はおそらく、行動を共にする♀♂ペアのうち先行する個体が通り過ぎた後にカメラが起動したようです。 
左岸の茂みが揺れ、後続の個体がニセアカシア倒木を右に渡り始めました。 
丸木橋の途中で立ち止まって振り返りました。 
両目が白く光っています。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


余談ですが、この小川の右岸の獣道に使い古しのスニーカーが片方だけ落ちていました。 
丸木橋を渡る手前の地点です。 
2023年3月下旬に撮った写真を掲載しておきます。
落とし物にしては不自然な状況です。
自然に分解されて土に帰る素材ではありませんから、川辺を汚さないように持ち帰って不燃ゴミとして処理しました。
まさか拾得物として警察に届けろとか言い出す人はいないですよね?
 

たまたまテレビの動物番組(番組名を失念)を見ていたら、靴の落とし物にタヌキが関与していることを知りました。
このように、野外でなぜか靴の片方だけが落ちていたり、ボロボロになった古靴が大量に集められていることがあります。 
また、民家の玄関先や庭の軒下などからヒトが履き古した靴やサンダルが片方だけ次々に盗まれる事件が全国的に起こっています。 
監視カメラを設置した結果、靴フェチの連続盗難事件は野生動物(特にキツネやタヌキなど)の仕業だと分かってきました。 
靴の中敷きには履いたヒトの汗や皮脂の体臭が強く残りますから、獲物の腐肉と誤認した親タヌキが幼獣のために持ち帰るのだろうと考えられています。 
食べられないと分かると、営巣地付近で子ダヌキがヒトの古靴を玩具にして遊んだりすることもあるのだそうです。 
古靴に歯型が付いていたりボロボロになって見つかるのはそのためです。

私も注意して見て回ると、タヌキの生息域で謎の古靴をいくつも発見できたので、随時紹介することにします。
古靴が見つかったということは、この近くにタヌキやキツネの巣穴があるのではないかと期待が高まります。
実際に古靴を咥えて運んでくるタヌキの証拠映像がトレイルカメラで撮れたら良いのですが、写ってくれるまで気長に待つことにします。
やろうと思えば、ヤラセ映像を撮ることも可能です。
例えば、私の履き古した靴にGPSを仕込んでタヌキの通り道に放置したら、持ち去る様子が監視カメラに写るでしょうか。
やってみたら面白そうです。
ヤラセ映像というと人聞きが悪いですけど、番組でも検証実験としてやっていました。


関連記事(2ヶ月後の撮影)▶ 獣道に片方だけ捨てられた古い長靴の謎


 

↑【おまけのニュース映像】
 「こども園で13人分の上履きが盗まれる「連続窃盗」3度目の犯行時に防犯カメラに映っていた犯人は 福岡」by FBS福岡放送ニュース

イタチが靴を盗んで巣材とすることがあるそうです。

高圧線に並んでいちゃつくハシブトガラスの♀♂カップル(野鳥)

 



2023年4月下旬・午後13:50頃・晴れ 

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の♀♂つがいが営巣地の送電塔#KN7から横に伸びる高圧線に仲良く並んで止まっていました。 
よく晴れて気温も高いので、♀が抱雛を中断して巣を留守にしても大丈夫なのでしょう。 
巣からちょっと離れ、私を警戒するついでに、カップル水入らずで過ごしています。 

ハシブトガラスはハシボソガラスと違ってカーカー♪と澄んだ声で鳴くとされているのに、ガラガラの嗄れ声で鳴き交わしています。 
仲睦まじく嘴同士で触れ合ったり、顔の辺りを優しく相互羽繕いしたりしています。 
はしゃいだように高圧線上で互いにひょいと飛び越えて、位置を頻繁に変えました。 
高圧線に止まり直すと、互いに歩み寄って再びキスを交わします。 

やがて、1羽が嗄れ声で鳴きながら白い液状便をダラっと排泄しました。(@0:19〜) 
脱糞の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
真下に居るパパラッチ(私)に対して嫌がらせとして糞爆弾を投下したのかもしれませんが、幸い命中しませんでした。 

散々いちゃついた後に一方が身を屈めたのは、♀が♂に交尾を催促しているのでしょうか? 
足場が不安定な高圧線上で交尾するのは、さすがに無理な気がします。 
結局は交尾することなく、1羽が高圧線から飛び降りてしまいました。 
せっかくカップルの絆を深める微笑ましい行動を見たのに、マウントしない限りカラスの性別を見分けられないのが残念です。

最後にカメラを左にパンして、営巣地の鉄塔#KN7との位置関係を示します。 


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