2023/10/27

スギ防風林でタヌキの溜め糞の匂いを嗅いで立ち去るホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月中旬・午前4:51・気温3℃ (日の出時刻は午前4:58)

平地の防風林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した大きな溜め糞場wbcを新たに見つけました。 
自動センサーカメラを設置して、タヌキが通って来る様子を観察してみましょう。 
映像では落葉灌木の雑木林が広がっていますが、カメラの背後はスギの防風林になっていますし、林床にはスギの落ち葉が敷き詰められています。 

日の出直前にホンドギツネVulpes vulpes japonica)が単独でやって来ました。 
溜め糞場wbcで立ち止まると、頻りに匂いを嗅いでいます。 
タヌキに対抗して排便したり尿で匂い付けするような行動は見られませんでした。 
カメラには気づかず、右下に立ち去りました。



餌場の雪解け田んぼから助走して飛び立つコハクチョウのペア(冬の野鳥)

 

2023年3月下旬・午後15:50頃・くもり 

体重の重いハクチョウは、飛び立つ揚力を得るのに長い助走を必要とします。 
川では風上に向かって水面を走ってから飛び立っていました。 



泥濘の雪解け田んぼでコハクチョウは助走できるのでしょうか? 
しっかり踏み固められた畦道や農道を走るのかな? 
飛び立つ様子を観察したくても、雪解け田んぼに散開した大群の中で、次にどの個体が飛び立つのか予想するのは困難です。 
ひたすら長撮りを繰り返していたら、迫力のある離陸シーンがたまたま撮れてラッキーでした。 

雪解けが進む広大な田園地帯で採食するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群を撮影していると、左の方で騒々しい小競り合いが勃発しました。 
鳴きながら羽ばたき威嚇して相手を追い払います。 



その後、♀♂ペアと思われる2羽が頷くように首を上下に動かしながら鳴き交わし始めました。 
この動きがシンクロしてくると、離陸の合図です。 
横に並んでいたペアが一緒に羽ばたきながらカメラに向かって走り出しました。 
田んぼは畦道(一段高い障害物)で囲まれているので、その手前で飛び立つ必要があります。 
川から飛び立ったときよりも短い助走で済みました。 
泥濘でも地上では水面よりも走りやすくて助走のスピードが出せるのでしょう。
あるいは、この日は強い向かい風を利用できたのかもしれません。 

雪解け田んぼから飛び立ったペアを三脚カメラで流し撮りすると、横風に煽られたのか左に旋回して別の区画に舞い降りました。 
ペアは互いに少し離れて着地しました。 
着陸直後の行動に注目してもう少し長く撮り続けるべきでした…。 
それにしても、大群の中でコハクチョウはどうやってパートナーを個体識別してるのですかね?(鳴き声の声紋に個性がありそうです)

迫力のある助走からの飛び立ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:58〜) 
雪解け田んぼの泥水をバシャバシャ跳ね上げています。 
両足を揃えて跳ぶカワウのコミカルな助走と異なり、コハクチョウの助走は両足を交互に前に出す普通の走り方です。



最後にペアの飛び立ちを1/2倍速のスローモーションで逆再生してみました。(@1:48〜) 
てっきり喧嘩に負けたカップルが飛び立ったのかと初めは思いました。 
しかし逆再生してみると、飛び去った2羽は喧嘩したグループの中心部ではなく辺縁部に居て、しかも互いに少し離れていました。 
意外にも、ご近所トラブルで周囲の個体から直接的な攻撃を受けて餌場から追い払われた訳ではありませんでした。 
混雑する餌場で小競り合いを始めた別の2家族のとばっちりを食らい、辟易して逃げ出したような印象を受けました。 
残念ながら喧嘩が発生した理由は不明です。 
トラブルを避けるために白鳥密度の低いエリアに移動したのなら理解できるのですが(レッド・オーシャンから競争の少ないブルー・オーシャンへ)、ペアが舞い降りた先も先客が多いエリアでした。 
餌場で周囲に仲間が居ないと心細いのでしょう。 

2023/10/26

春の山道で幼獣を連れて歩くニホンカモシカ♀の鼻息威嚇♪

 

2023年4月中旬・午後14:10頃・晴れ 

春の里山で人気のない山道を私が静かに下っていると、前方の茂みから鋭い鼻息がします。 
2頭のニホンカモシカCapricornis crispus)が寄り添うように並び、藪の陰からこちらを振り返っていました。 
私の方が少し高所から見下ろす位置関係になっています。 

手前に居る個体は額の毛が茶色で角が発達していることから、成獣と分かります。 
その後ろに居る個体は額も含めて全体的に白っぽい毛皮で、角は短く細いことから、幼獣と分かります。 
つまり、この2頭は親子でした。 
カモシカの性別を外見で見分けるのはほとんど不可能なのですが、普通に考えれば母親♀が我が子(幼獣)を連れて歩いている可能性が高いはずです。 

幼獣の白っぽい毛皮は、雪国の冬山では目立たない保護色になっています。 
しかしこの時期は里山の残雪がもうほとんど溶け去り、山の落葉樹も若葉が芽吹き始めていました。 

カモシカは視力が悪いので、私がじっと撮影していると警戒を解いて私に背を向けました。(斜面の谷側に向き直った。) 
それでも耳はこちらに向けたままで、私の立てる物音に油断なく耳を澄ませています。 
左の母親♀がゆっくり先導し、続いて幼獣も一緒に斜面を下って行きました。 
つづら折れの山道は完全に雪解けした後で、周囲はスギと雑木の混交林です。 

そのまま動画を撮りながら、逃げたカモシカ親子を追跡してみます。 
山道の日陰には所々、わずかに残雪ありました。 
スギの落ち葉を踏みしめる足音をなるべく忍ばせて進みます。 
すると私の足音に反応して、カモシカがフシュ♪と鼻息を荒げる音が右下から聞こえました。 
ニホンカモシカの母子はつづら折れの山道をショートカット(近道)したようで、また再会できました。 
カモシカも立ち止まって私を見上げています。 
今度は見通しよく見下ろせます。 

母親♀は横目で私を睨みながら腹立たしげに前足を軽く踏み鳴らしました。 
これも威嚇の行動ですが、地面に落ち葉が深く積もっているため、蹄の音が響かず迫力がありません。 
続けて、鼻息を荒らげて威嚇してきました。 

母親♀がためらいがちに逃げ出すと、幼獣もついて行きます。 
最後は鼻息を荒らげながら斜面を駆け下りました。 
姿を見失ってもしばらくはフシュフシュ♪という鼻息が聞こえました。 

この間、幼獣は一度も鼻息威嚇をしませんでした。 
自分で鼻息を荒げるようになったら、一人前(成長した証)なのかもしれません。

落葉して見通しの良い時期は山中で野鳥や野生動物を見つけやすいのですが、晩春から初夏にかけて植物が生い茂ると藪に隠れてしまいます。
 
左(幼獣)、右(成獣)
左(成獣)、右(幼獣)


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