2023/06/17

シロツメクサの花で求愛するヒメシジミ♂と交尾拒否する♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年6月下旬・午後13:00頃・晴れ 

翅の色で性別をかんたんに見分けることができるヒメシジミ(Plebejus argus micrargus)は、配偶行動の観察に向いています。 
河川敷に咲いたシロツメクサの花で吸蜜する♀を撮っていると、同種の♂が飛来しました。 
♀の背後からぶつかってきた♂は、同じシロツメクサ頭花に止まると、♀に求愛アタックを始めました。 
細長い腹部を♀の方へ曲げて、隙あらば交尾するチャンスを狙っています。(@0:10〜) 
しかし、この♀は交尾する気がないようです。 
♂に対してなるべく正対するように、シロツメクサ頭花上で♂から逃げ回りながら吸蜜を続けています。 
背後を取られないように♂と顔を突き合わせていれば、♂の交尾器は届きません。 
シロチョウ科の♀では翅を開いて腹端を高々と持ち上げることで♂に交尾拒否の意思表示をしますが、シジミチョウ科のヒメシジミ♀はそのような分かりやすい交尾拒否行動をしませんでした。 

脈がないと分かった♂は少し吸蜜してから、潔く諦めて飛び去りました。 
♂のセクハラから解放された♀は、しばらく吸蜜を続けてから飛び立ち、隣に咲いたシロツメクサの花へ移動しました。 


続けて240-fpsのハイスピード動画でもヒメシジミの交尾拒否行動を撮ることができました。(@0:51〜) 
※ 実は、撮影順は逆です。 
慌てて撮り始めたので、ピントが甘いのが残念です(奥ピン)。 
ハイスピードモードでは固定焦点なので、合焦するように私が撮りながら一歩下がれば良かったですね。
しかし晴れた野外だと眩しくてカメラのバックモニターがよく見えず、ピントが確認しにくいのです。 

ヒメシジミの♀♂が同じ集合花に訪花しています。
♂は青い翅表を見せつけるように翅を半開きにしたまま、歩いて♀に近づきます。 
一方、♀は翅を閉じたままで、シロツメクサの花の下部に隠れています。 
シロツメクサの集合花は小さな蝶形花が下部から順に枯れていくので、下部に隠れた♀は吸蜜できません。 
つまりヒメシジミの♀にとって、♂のセクハラを回避するための行動は、吸蜜活動の機会損失になります。
ここでも♀は♂に背後を取られないように逃げ回っています。(交尾拒否) 
♀の同意がなければ交尾が成立しないのです。

痺れを切らした♂が花から飛び立つと、♀の周囲を激しく飛び回り始めました。(求愛飛翔) 
飛びながら♀の体に何度も軽く体当たりしています。 
♂がシロツメクサの茎に止まって羽ばたき、盛んにアピールしても、♀は交尾する気がありません。 
♀が♂と正対しながら閉じていた翅を半開きにしたのが交尾拒否の強い意思表示なのかな? 
よく見ると、♀は前脚や中脚も激しく動かして「来るな来るな」と正面に居る♂を牽制しているようです。 
ヒメシジミの脚は短いので、「しつこく迫る♂を足蹴にする」と言うほどの迫力はありません。 
遂に♂は求愛を諦めて飛び去りました。 

撮影アングルがいまいちで、交尾拒否のヒメシジミ♀が腹部を高々と持ち上げていたかどうかなど詳しい体勢がよく見えませんでした。 
♂が去ってからもヒメシジミ♀がシロツメクサの茎に居残っていると、その茎を下からクロアリ(種名不詳)が登ってきました。 
すると、蟻を嫌がった♀が慌てて飛んで逃げました。 
羽ばたいた際に翅表が初めて見れて、地味な茶色であることから♀と確認できました。 


2023/06/16

餌場に置いたオニグルミ堅果に悪戯するも食べずに去る若いニホンザル【トレイルカメラ】

 

2022年11月中旬・午後15:51および15:58:頃・気温6℃ 

山腹に立つカラマツの根元にオニグルミ堅果を新たに40個まとめて置きました。 
3回目のクルミ給餌をしてからわずか約4時間半後、野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが通りかかりました。 
この地点で猿がトレイルカメラに写ったのは初めてです。 

落ち葉の積もった斜面を駆け下りて、泥汚れの付いたカラマツの横を通り過ぎました。 
カラマツ根元に置いたクルミには気づきませんでした。 

約5分後、♂らしきニホンザルが右から左に足早に歩いて監視カメラの目の前を横切りました。 
この個体も餌場のクルミには気づかず素通りしました。 
一瞬の登場シーンを、まずは1/3倍速のスローモーションでご覧ください。 
続けて等倍速でリプレイ。 

しばらくすると、また別の個体が雑木林の斜面を駆け下りて来ました。 
カラマツの右を通り過ぎ、ローアングルで設置したカメラの存在に気づくと減速し、まっしぐらに歩いて来ました。 
好奇心旺盛の個体で、顔を近づけてレンズを覗き込みました。 
頬袋に溜め込んだ餌を咀嚼しています。 
こんな迫力満点の映像が撮れたのは、無人カメラならではです。 
トレイルカメラが猿に壊されたり悪戯されたり、持ち去られたりするんじゃないか…という心配は杞憂でした。 

カメラに興味を失ったニホンザルが左に歩き去ろうとして、立ち止まりました。 
後ろ姿の尻や股間を見る限り、若い♀個体のようです。 
給餌場に置かれた大量のクルミに気づきました。 
残念ながら後ろ姿で見えませんが、右手を使ってガラガラ♪とクルミの山を崩したようです。 
餌場の下にオニグルミ堅果が散乱しました。 

悪戯好きの猿は画面の左端に座り込み、頬袋に溜め込んだ餌をもぐもぐと咀嚼しています。 
私は未だ実際に観察したことがないのですけど、ニホンザル成獣の一部はオニグルミの堅い殻も歯で力任せに噛み割って中身を食べることができるようになるそうです。 
しかし、この若い個体は顎の筋肉が非力なのか、クルミ堅果の食べ方を知らないのか、そもそも餌だと認識していないようです。(ただの石ころだと思った?)
関連記事(約2週間前の撮影)▶ 若いニホンザルはオニグルミの落果を拾って皮を剥いても硬い殻を割れない【種子散布】
もしかすると、当地のニホンザル個体群にはオニグルミの殻を割って食べる食文化が伝播していないのかもしれません。

この若いニホンザル♀は最後に右手で頭を掻いてから立ち上がり、左へ遊動しました。 
せっかくきれいに並べて置いたクルミの山を崩されたのはビックリしましたが、ニホンザルの好奇心による無報酬の種子散布を目の当たりにして興味深く思いました。 

※ 動画編集時に一部の音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

もしもニホンザル成獣が給餌場に置かれたクルミを見つけたら殻を割って採食するかどうか、興味深いところです。
しかし、残念ながら二度と現れませんでした。
ニホンザルは広い山域を群れで遊動しますが、山腹を斜行する山道(廃道)をショートカットする個体しかこの現場を通りかからないのです。



河川敷にて単独で採食していたカルガモが仲間と合流(野鳥)

 



2022年10月上旬・午後16:10頃・晴れ 

河川敷で群れから離れて単独で採食しているカルガモ(Anas zonorhyncha)が居ました。 
ゆっくり歩き回りながら、刈り込まれた芝生をときどき啄んでいます。 
草の葉をちぎって食べている訳ではなく、小さな種子や虫を食べているのでしょう。 
枯れ草の小山があると、そこに嘴を突っ込んでガサガサと動かしています。 
やはり干し草の中に潜む昆虫を好んで捕食してるようです。 

単独行動していた一匹狼(一羽鴨?)の個体が心細くなったのか、近くで集団採食している仲間に合流したくなったようです。 
河川敷の遊歩道を足早に歩いて横切り始めました。
道中でもときどき立ち止まり、干し草の山に嘴を突っ込んで採食しています。 

チッチッチッ♪というハクセキレイ?の警戒声を聞くと立ち止まって辺りを見回しました。(@2:24〜) 

ようやく仲間と合流し、計5羽の群れになりました。 
親子の家族群なのかな? 
集団で採食すると、餌の取り分が多少減るかもしれませんが、頭を上げて周囲を警戒する行動を仲間と分担できるので、食餌により専念できるようになります。(警戒行動の軽減)
群れの誰かが天敵を見つければ、直ちに警戒声を発して仲間に知らせます。
群れに属している方が、捕食者に目をつけられて襲われる確率が下がるというメリットもあります。(同類の多い方が安全)

ランダムに記事を読む