2023/06/08

スギ林に塒入りしたニホンザルの群れ

 

2022年10月下旬・午後16:30頃・くもり(日の入り時刻は午後16:45) 

日暮れ時に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが里山から麓に下りてきてスギ林へ次々と入って行きました。 
鬱蒼としたスギの植林地でどうやら一夜を過ごすようです。 

ところが天の邪鬼な個体が群れとは逆行して、杉林から山へ帰って行きました。 
まだお腹が満ち足りていないのか、暗くなるぎりぎりまで山で採食したいのかもしれません。 

スギ林の中からときどき猿の鳴き声やバキッと木が折れる音が聞こえます。 
物音のする方にズームインしてみると、斜めに倒れた朽ち木にサルが乗っていました。 
そこから身軽にジャンプして障害物を乗り越え、木を下りました。 

未だ遊び足りない3頭の子ザルが細い灌木に登って激しく追いかけっこしています。 
そのまま樹上に腰掛けて体をボリボリ掻きました。 
最後は飛び降りてスギ林の奥に走り去りました。 

塒入りしたニホンザルが夜の杉林でどのように寝ているのか、いつか観察してみたいものです。 
しかし、猿に気づかれないように忍び寄るのは難しそうです。 
一日中群れについて歩いて馴らせば可能?(人付け)
毎晩必ず同じスギ林に塒入りするのであれば、明るい日中に予めスギ林の中でブラインドを張って隠れ、猿を待ち伏せする作戦が有効かもしれません。
暗い夜でも遠くから野生動物の撮影ができる高性能(超高感度)のサーモグラフィカメラが欲しくなりますが、軍事用で超高価なので素人には高嶺の花です。 

夕方でかなり薄暗いために、カメラのAFがなかなか合焦しません。(私のカメラの性能限界) 
動画の画質がひどく粗いのも光量不足のせいです。 

※ 猿の鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
素材を撮影順ではなく少し入れ替えました。

砂利道で巣材の土塊を集めるオオハキリバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年8月中旬・午後14:20頃・くもり 

里山の林道(砂利道)でオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)が低く飛び回っていました。 
巣材集めの採土がしたいのだろうとピンときました。 
オオハキリバチ♀はかすかに羽音を立てて飛び回り、あちこちで試掘して土質を調べ、気に入ったら採土します。 
大顎で地面をガリガリ削り取るのです。
ドロバチ科やクモバチ科のように水を吐き戻しながら滑らかな泥玉を作るのではなく、ただの土塊を巣に持ち帰ります。 
今回は雨上がりで、湿り気を帯びた土を採掘していました。 

採土後に飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@1:03〜) 

※ 薄暗い後半は明るく加工しました。 


オオハキリバチは造巣過程の各段階で異なる巣材を用います。 
土塊を使うのはごく一部なのですが、フィールドで見かける巣材集めは圧倒的に採土行動が多いです。 
我々の目に付きやすいからなのでしょう。
メインの巣材は樹脂なのに、オオハキリバチ♀が樹脂を集める行動は1回しか観察したことがありません。 

関連記事(1、2、10、13年前の撮影)▶  

2023/06/07

野ネズミはタヌキの溜め糞に来て何を食べているのか?【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2022年11月上旬 

河畔林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場rvに夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が訪れるシーンをまとめてみました。 
画面の左が北で、林床の東と西にある黒々とした2カ所が溜め糞です。 
画面から外の東に3mほど行くと川が南から北へ流れています。 

実は野ネズミは夜の活動時間のほとんどを、溜め糞以外の場所で探索しています。
関連記事(同時期の撮影)▶ 秋の河畔林で夜な夜な餌を探し歩く野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】
シーン1:11/5・午前3:14・(@0:00〜) 
冒頭から、画面下部(西)の溜め糞に野ネズミが珍しく長居していました。 
タヌキの糞塊に含まれる未消化の種子を採食しているのでしょうか? 
その後は、ニセアカシアの根際の隙間などを徘徊したり木に登り降りしたりして餌を探し歩きます。 
木登りが得意なのはヒメネズミApodemus argenteus)なのですが、この程度の軽い木登りならアカネズミApodemus speciosus)にも出来そうな気がします。 
映像から種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 


シーン2:11/6・午後23:22・(@0:37〜) 
左のニセアカシア根際に登場した野ネズミが溜め糞(東)に訪れたものの、匂いを嗅いだだけで離れました。 
野ネズミに不潔とかいう衛生観念は乏しいのかもしれませんが、素人目にはやはりタヌキの糞便臭を忌避しているように見えます。 
新鮮な糞が追加されたかどうか、チェックしただけなのかもしれません。

他の場所で落ち葉をかき分けながら探餌行動を続けます。 


シーン3:11/9・午後17:52・(@1:20〜) 
左上のニセアカシア根際に登場。 
溜め糞(東)にちょっと立ち寄ってから、今度は溜め糞(西)の端で長居しています。 
未消化の種子を採食しているのか、それとも溜め糞場にあつまる虫を捕食しているのかもしれません。 
ちょうど林床に転がっている落枝が地面から少し浮いている空間に野ネズミは隠れていて、上空のフクロウから見つかりにくいよう警戒しているようです。 


シーン4:11/9・午後17:58・(@2:19〜) 
5分後にも野ネズミが画面中央の林床に登場しました。 
溜め糞(西)で長居しています。 
タヌキの糞に含まれる未消化の種子を採食? 


シーン5:11/9・午後18:55・(@3:05〜) 
約1時間後に画面の下端に野ネズミが再登場。 
溜め糞(西)が気になるのか、辺縁部を横切って調べています。 


シーン6:11/9・午後23:55・(@3:54〜) 
5時間後に画面中央の林床に登場。 
溜め糞(西)で長居。


野ネズミはタヌキの溜め糞に来て何を食べているのでしょうか?
野ネズミの種類もろくに見分けられないのに個体識別なんて私には無理ですが、同一個体が通っていると仮定しましょう。 
探餌徘徊の合間に適当な時間間隔を空けてタヌキの溜め糞に戻って来るということは、必ずしも未消化の種子が目当てではないのかもしれません。 
タヌキの糞には未消化の種子が多数含まれていますから、野ネズミの目的が種子ならば、一度見つけたら食べ尽くすまでひたすら居座るなり、持ち去って貯食するなりするはずです。 
個人的には、「溜め糞場に集まる虫を捕食している説」に傾きつつあります。 
野ネズミを警戒して逃げてしまった(隠れた)虫がしばらくすると糞塊に戻って来て、それをまた野ネズミが捕食しに戻ってくるという、「イタチごっこ」になっていると想像すればしっくりきます。 
暗視映像に虫は写っていませんが、ハエ成虫のような敏捷な虫ではなく、もっと動きの鈍い幼虫とかダンゴムシなどを想定しています。 

林床を上から見下ろすアングルだと、どうしても野ネズミが溜め糞で採食している手元や口元がよく見えません。 
カメラの設置位置をもっと下げて溜め糞に近づけたり、ローアングルで設置すれば決定的な証拠映像が撮れるかもしれません。
しかし、そうすると今度はタヌキがカメラを露骨に警戒して溜め糞場に近寄らなくなり、糞の供給が絶たれてしまうため、元も子もありません。 
どうすりゃいいの?!



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