2023/05/30

給餌場にクルミが無くなってもときどき戻って来て確認する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月上旬

給餌場のオニグルミ堅果を全て持ち去ると、野ネズミ(ノネズミ)は通常の探餌徘徊モードに切り替わりました。 
それでもときどきは餌場に戻って来て、新たな餌が追加されていないかどうかチェックする習慣になりました。

シーン1:11/1・午前2:17・(@0:00〜) 
右から登場した野ネズミが餌場の下の斜面を重点的に探索し、右に消えました。 


シーン2:11/1・午後18:05・気温11℃(@0:16〜) 
夜行性の野ネズミは昼間は寝て、夜になってから活動を再開しました。 
とりあえず仕事始めに餌場をチェックしています。 
空荷で左へ走り去りました。 


シーン3:11/3・午後19:19・気温12℃(@0:24〜) 
カラマツの根元から右へ空荷で移動しました。 
その後しばらくすると、夜蛾(冬尺蛾?)が飛来し、左から右へ横切りました。


シーン4:11/3・午後19:24・気温14℃(@0:46〜) 
画面の下から登場した野ネズミが林床をピョンピョン跳ね回り、左下へ消えました。 


シーン5:11/4・午前1:22・気温10℃(@1:04〜) 
小雨が降る深夜に、野ネズミが右から餌場に駆け込みました。 
給餌場が空っぽであることを確かめてからすぐに左へ走り去りました。 

気温が下がる深夜に雨に濡れると、体の小さな野ネズミは低体温症になるリスクがありそうですけど、意外に平気そうです。 


シーン6:11/4・午前3:32・気温8℃(@1:18〜) 
2時間10分後も、餌場をチェックしてからすぐに下へ走り去りました。 


シーン7:11/5・午前1:00・気温4℃(@1:27〜) 
翌日の深夜、久しぶりに餌場をチェックしに来ました。 
後ろ姿でよく見えませんが、何か木の実を咥えて運んでるような気もします。(私の気のせい?) 
カラマツ立木の左を通って斜面を駆け上がりました。 


シーン8:11/5・午前1:24・気温4℃(@1:36〜) 
カラマツの下の斜面に来ていた野ネズミが右にジャンプして消えました。 


シーン9:11/5・午前2:49・気温8℃(@1:43〜) 
餌場から左下に走り去りました。 


 シーン10:11/5・午前3:37・気温3℃(@1:51〜) 
 最低気温が3℃を更新しました。 
これほど寒くても野ネズミが平気で活動していることに驚きます。 
さすが雪国の野ネズミは耐寒性が高いようです。 

カラマツの根際を右に回り込み、深い落ち葉に覆われた斜面を右に移動して行きます。 
しばらくすると、白く光る眼が少し左に再登場。 


シーン11:11/6・午前7:10・気温3℃(@2:20〜) 
翌日の朝、明るくなってから撮れた参考映像です。 
私が給餌したオニグルミ堅果は完全に無くなっていました。 


※ 暗視映像が暗いシーンは、動画編集時に自動色調補正を施しています。 



雨夜にカラマツの幹を登るザトウムシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶  


2022年10月下旬 
山林でドングリを給餌した餌場をトレイルカメラで見張っていると、未明にザトウムシの一種が2回登場しました。 

シーン1:午前3:40頃 
画面の赤丸に注目して下さい。 
雑木林の斜面をザトウムシがゆっくり登って行きます。 


シーン2:午前4:30頃 
約50分後、雨が降っています。 
画面の赤丸に注目して下さい。 
おそらく別個体だと思うのですが、ザトウムシがいつの間にかカラマツの幹を登っていました。 
少し登ってから立ち止まると、長い歩脚で謎の屈伸運動をしています。 
幹を滴り落ちる雨水を飲んでいるのかな?と想像したりするものの、定かではありません。
以前の観察で、笹の葉から水滴を飲んでいたザトウムシは、上下動せずに歩脚を曲げたままでした。

関連記事(12年前の撮影)▶ 水を飲むザトウムシ

ちなみに、この日の日の出時刻は午前5:52。 
撮影時刻は夜明け前で、最低気温になっているはずです。 
秋の寒い雨夜でもガガンボが飛来したり、小型の直翅目(コノシタウマ?)がドングリ給餌場の下の斜面を徘徊したりと、意外に賑わっています。 
このトレイルカメラ旧機種は、動画撮影時に気温の測定値が記録されないのが残念です。

ザトウムシは変温動物なので、いくら動き回ってもトレイルカメラのセンサーは反応しません。 
温血動物の野ネズミが餌を探し回って画面を横切ったときに偶然録画されるだけです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 

2023/05/29

杉林道を歩くニホンカモシカの記録:2022年10月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬 

里山のスギ林道に設置した自動センサーカメラに写ったニホンカモシカCapricornis crispus)の記録です。 
この期間は昼夜を問わず6日連続で登場しました。 
同じ日に何回も通りかかるときもあります。
未だしっかり個体識別できていませんが、どうやら複数の個体が同じ林道を巡回しているようです。 
夜になると気温が10℃を切り、冷え込むようになりました。 

眼下腺マーキングの有無によって別の動画に切り分けるのを止めました。 
どういうときにマーキングして、どういうときに素通りするのでしょうか? 


シーン1:10/25・午後14:20・気温9℃(@0:00〜) 
画面の下から登場したということは、林道脇の法面の獣道を下ってきたのかもしれません。
林道を横断すると、道端から突き出したスギ落枝の先端の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 
舌をペロペロと出し入れしながら右へ歩き去りました。 
右肩に黒い斑点がある個体でした。 


シーン2:10/26・午後17:44・気温8℃(@0:36〜) 
翌日、とっぷりと日が暮れた林道を右から歩いて登場しました。 (ちなみに、日の入り時刻は午後16:51。) 
道端のスギ落枝に眼下腺マーキングしてから左へ立ち去りました。 


シーン3:10/27・午後21:12・気温7℃(@1:20〜) 
次の日の晩に林道を左から登場。 
いつものスギ落枝に眼下腺で匂い付けしました。 
体を右に強く曲げて右腿の匂いを嗅ぎました。 
吸血性の昆虫に刺されて痒いのかな? 
次は林道上に残されたタヌキとアナグマの溜め糞場sの匂いを嗅いでから右に歩き去りました。 
この個体は右背に黒点はありません。 


シーン4:10/28・午前00:15・気温6℃(@2:05〜) 
翌日の深夜、林道を右から登場したようです。 
溜め糞場sの匂いを嗅ぎ回ってから左に歩き去りました。 
今回は珍しく道端のスギ落枝に眼下腺マーキングをしませんでした。 
(むしろ迂回するように通り過ぎました。) 


シーン5:10/28・午後15:00・気温12℃(@2:22〜) 
約15時間後。 
同日の明るい午後にカモシカが右から登場。 
スギ落枝を素通りして、左に立ち去りました。 


シーン6:10/29・午前7:46・気温9℃(@2:31〜) 
翌日の明るい朝に左から来たカモシカが右へと素通りしました。 
この個体は右背に黒い斑紋があるものの、ぼやけています。 


シーン7:10/29・午後15:16・気温10℃(@2:42〜) 
7時間半後、またカモシカが左からやって来ました。 
道端から突き出たスギ落枝に対して久しぶりに興味を示し、先端部の匂いを念入りに嗅いでいます。 
角研ぎではなく、明らかに顔の眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 
角を研ぎたいのなら、こんなグラグラした落枝ではなく、どっしりと安定した立木の幹にやるはずです。 
右に立ち去るときはカメラに右半身を見せてくれます。 
右肩に黒い斑紋がある個体でした。 


シーン8:10/29・午後18:03・気温8℃(@3:14〜) 
約2時間45分後、暗い夜道を左から登場。 
いつものように眼下腺マーキングをしてから、溜め糞場sの匂いを嗅ぎながら右に立ち去りました。 
前肢にたくさん付着しているのは「ひっつき虫」(動物散布型の種子)でしょうか? 

この個体は右背に黒班はありません。 
ということは、スギ落枝に別個体が2時間45分前に付けた匂いに対抗して眼下腺マーキングしたことになります。 
同一個体が連続して通りかかったときには、眼下腺マーキングを省略すると考えればシンプルに説明できそうです。



シーン9:10/29・午後19:11・気温8℃(@3:40〜) 
約1時間後、今度は林道を逆に(右から左へ)素通りしました。 
至近距離からカメラの赤外線を浴びて、少し白飛びしてしまっています。 


シーン10:10/30・午後23:09・気温7℃(@3:49〜) 
翌日の深夜に左から登場。 
あるいは林道脇の法面を降りて来たのかもしれません。 
いつものようにスギ落枝先端の匂いを嗅いだものの、眼下腺マーキングせずに右へ歩き去りました。 

ところで、シーン10で夜風に乗って下から上に飛んでいる無数の小さな物体は何なのでしょう? 
雨粒なら重力に従って上から下に流れるはずです。 
粉よりも粒子が大きく、昆虫の飛ぶ動きとは違うようです。
キノコやシダの胞子が風で大量に舞っているのかな?(当てずっぽう) 
胞子ではなく種子かもしれませんが、秋の山林で細かな種子を風散布する植物が思いつきません。 
毛羽立った樹皮を擦ると、確かこのような荒い粒子?が舞います。 
もしかするとカモシカが近くの立木の幹で角研ぎをした直後なのかもしれない、と想像しました。



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