2023/05/05

クルミの実を運ぶ野ネズミが夜のスギ林道で右往左往【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月中旬・午後19:50〜20:00頃・気温10℃ 

里山のスギ林道で一晩に3回、野ネズミ(ノネズミ)の活動が自動撮影カメラに記録されていました。 

まず初めはオニグルミの実(堅果)を口に咥えて右往左往しています。
どこに埋めようか安全な貯食場所を探し歩いているのでしょう。
野ネズミの体重に対して結構重い(嵩張る)荷物のはずなのに、軽快にピョンピョン跳ぶように林道を移動します。
実は林道を右に数十m行くと、スギ林が途切れた地点にオニグルミの大木が数本自生しているので、おそらくそこから落果を運んできたようです。 
あるいはニホンリスが隠した(貯食した)クルミを見つけて盗んできたのかもしれません。(盗み寄生)
野ネズミが運んでいる丸い堅果はトチノキの実の可能性も考えられますが、この辺りでトチノキは自生していません。 

関連記事(6年前に別の山系で撮影)▶ トチノキの種子に残るアカネズミ?の食痕

野ネズミはそのまま画面の下に消え、残念ながら貯食シーンは観察できませんでした。 


6分後に再び現れた野ネズミは空荷でした。(@0:20〜) 
ただし、同一個体である保証はありません。
右のエリアでスギの落ち葉を掻き分けたり下草の茂みを探索しながらウロチョロと探餌徘徊しています。 
一旦右に消えた後も、画面の右端で活動しています。 


1分20秒後に空荷で再登場。 (@1:19〜) 
対面に見えるスギの木の右下から幹の背後にしばらく隠れました。 
すぐにまたスギの右下に戻ってくると、林道を右へチョロチョロと走り去りました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。

この地点で野ネズミは神出鬼没ですが、画面の右下隅の辺りに野ネズミの巣穴があることが後に判明します。





夜の林床で虫に跳びついて捕食するカエル【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年10月中旬・午後20:50頃 

山林のカラマツの木の下にドングリを給餌して、何が来るか自動撮影カメラで見張っています。 
画面下の赤丸で示した場所に注目して下さい。 
雑木林の斜面に生えた幼木の葉の背後から黒っぽい小さなカエルがゆっくりと這い出て来ました。 
目だけが白く光って見えます。 
斜面をノソノソと登っていたカエルが急にジャンプしました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:40〜)、どうやら林床で活動する黒い小さな虫に向かって一気に跳びついたようです。 
カエルは暗い夜でも目が見えることになります。
てっきり網膜にタペータムがあるのかと思って調べたら、どうもカエルには無いらしいので不思議です。

カエルは、本来「明所での視覚」に関わる光センサー(光受容タンパク質)の性質を、わずか1アミノ酸の置換によって「暗がりでの視覚」に適した性質に変化させている。

動画のカエルの種類は何でしょう?
なんとなくアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の若い個体ではないかな?と思うものの、定かではありません。
カエルは変温動物ですから、トレイルカメラの前で動き回っても本来ならカメラのセンサーに動体検知されません。
今回は恒温動物の野ネズミが横切ったおかげでカメラが起動し、たまたまカエルの捕食行動を記録してくれました。



2023/05/04

ホンドタヌキが夜な夜な通う溜め糞場にコウモリも飛来【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月中旬

里山の杉林道にある溜め糞場sに通ってくるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の記録です。

シーン1:10/11・午後22:56・気温12℃ 
自動撮影カメラの起動が遅れたのか、林道の右に突然タヌキが現れました。 
珍しく林道を逸れて横の法面(斜面)の獣道を勢い良く駆け上がり、姿を消しました。 
その直後に右から溜め糞場を目がけて突っ込むようにコウモリが飛来し、溜め糞の真上で急旋回して右へ引き返していきました。 
タヌキとコウモリがほぼ同時に(入れ替わるように)トレイルカメラに撮れたのは初めてです。 
今回タヌキがいつもとは違う巡回ルートを辿ったのは偶然なのか、それともコウモリの飛来と関係あるのでしょうか?
コウモリがエコロケーションのために発する超音波をタヌキの耳は聞きとれるのかな?

溜め糞場に集まる虫をコウモリが狩りに来たのなら面白いのですけど、どうでしょうか? 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:08〜)、林道を飛ぶ夜蛾を追いかけて飛び回っていたようです。 
コウモリが狩りに成功する決定的瞬間を動画に撮るには、よほどの幸運に恵まれないといけないようです。 
夜蛾の種類によってはコウモリの超音波を聞くと上手く回避する特別な飛翔戦術を駆使するらしいので、その攻防戦が撮れたら最高です。
しかし動画を録画するフレームレートが25fpsしかないのでは、コウモリの素早い動きを滑らかに記録できそうにありません。 
トレイルカメラの暗視映像でも、せめて30または60fpsは欲しいところです。 
今後の技術開発に期待します。 


シーン2:10/12・午後17:58・気温12℃ (@0:19〜) 
とっぷり日が暮れた晩にタヌキが右から登場。 
(ちなみに、日の入り時刻は午後17:09。) 
溜め糞場sの手前で立ち止まって、スギの落ち葉が敷き詰められた林道の匂いを嗅ぎ回っています。 
少し迂回しながら左へ立ち去りました。 


シーン3:10/16・午後23:58・気温14℃ (@0:42〜) 
いつものように林道を右から歩いて来たホンドタヌキが足を止め、溜め糞場sの匂いをチェックしています。 
横を向いてカメラを見上げてから、左へ立ち去りました。 


シーン4:10/19・午後18:16・気温8℃ (@1:05〜) 
地面の匂いを嗅ぎながら立ち止まり、カメラ目線になりました。 
そのときスギの落枝を暗闇でうっかり踏んでしまいました。 
テコの動きで落枝の反対側がタヌキの体に触れてしまったのですが、タヌキは別にびっくりする素振りはありませんでした。 

今回も溜め糞場で排便することなく、匂いを嗅いだだけで左に立ち去りました。 
最近タヌキはここで全く排泄してくれなくなりました。 
どこか新しい場所に溜め糞場を移したのではないか?という疑念が拭えません。 

監視カメラを向ける角度を少しだけ変更しました。 
林道脇から突き出したスギ落枝にカモシカが眼下腺マーキングする行動を狙って画角を決めたので、溜め糞場sでの動向が記録されにくくなりました。 
タヌキの脱糞シーンを撮るには、画角をもう少し下げるべきですね。 
固定アングルのトレイルカメラ1台でテーマをあれもこれもと欲張るのは無理なので、どちらかに狙いを絞らないといけません。 
「撮らぬタヌキの皮算用」で強引に何か上手いこと言いたかったのですが、思いつきませんでした…。



ランダムに記事を読む