2022/12/28

トレイルカメラ2台で連続撮影した夜行性ニホンカモシカの縄張り巡回行動【暗視映像】

 



2022年8月下旬・夜

トレイルカメラ2台で監視している里山のスギ林道を2夜連続して通りかかったニホンカモシカCapricornis crispus)の記録です。 

シーン1:8/25・午前1:06・気温20℃ 
深夜の真っ暗な林道をカモシカがゆっくり歩いて来ました。 
まずカメラ@ホオノキが起動した後に、対面に見えるカメラ@スギが起動し、赤外線LEDが点灯しました。 
互いに逆向きで狙うトレイルカメラ2台で連続撮影に成功しました。 

次に、カメラ@スギが録画した映像を見てみましょう。 
緩やかな坂になっている林道をカモシカが左からゆっくり下りて来ました。 
道端に立つスギ大木(胸高直径〜60.5cm)を右に回り込むと立ち止まりました。 
股間に揺れる睾丸が見えたような気がするのですけど、♂ですかね?
残念ながら頭部が画角の外に見切れてしまっているのですが、スギの横に生えたコシアブラ稚樹(樹高〜150cm)の枝葉に顔を擦りつけたようです。 
(後日、トレイルカメラのアングルを調整し直して、コシアブラ幼木への眼下腺マーキングを改めてしっかり動画に記録することが出来ました。映像公開予定)
カモシカが眼下腺マーキングする対象として、コシアブラが好みなのかな?
関連記事(10か月前に別の場所で撮影)▶ 夜にコシアブラ幼木の葉に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】
その後は林道を右へ立ち去りかけたものの、途中で少し立ち止まりました。(道草を食った?) 


シーン2:8/26・午後20:18・気温24℃ (@0:56〜) 
翌日の晩にカモシカが林道を歩いて右から登場しました。 
まずはカメラ@スギの暗視映像をご覧ください。 
私はカモシカの個体識別ができていないので、前日と同一個体が戻って来たのか別個体が登場したのか不明です。 
タヌキとアナグマが共有している溜め糞場sを素通りすると、カメラの真下の死角に消えました。 
以前見たように、林道脇の法面を登ったのでしょうか? 

続けて撮れたカメラ@ホオノキの映像を見てみましょう。 
予想は外れ、カメラ@スギの真下でカモシカが立ち止まっています。 
頭を下げているものの、下草を採食しているのではなく、林道の匂いを念入りに嗅いでいました。 
次に林道から左に逸れて、法面を右上に斜行し始めました。 
今回は崖を一気に登らず、斜めに緩やかに登って行きます。 

やがて対面に写っているカメラ@スギの赤外線LEDが消灯しました。(消灯まで10倍速) 
ということは、こちらのカメラ@ホオノキは対面のカメラ@スギの赤外線LEDの点灯にセンサーが反応したのではなく、登場したカモシカの体温を感知して起動したのだと判明しました。 

予算が潤沢にあれば、カモシカの通る獣道に沿ってトレイルカメラをたくさん並べてみたいものです。


ママコナの花蜜を吸うクロマルハナバチ♂

 

2022年8月中旬・午後13:10頃・晴れ 

里山の尾根道沿いに咲いたママコナの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)の雄蜂♂が訪花していました。 
カラフルな雄蜂♂との組み合わせは初見です。
▼関連記事(1年前の撮影) 
ママコナの花で採餌するトラマルハナバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】
ズームインしようとしたら無念のカメラトラブルとなり、蜂に逃げられてしまいました。 
一瞬しか撮れてなくてボツ(お蔵入り)にしようと思ったのですが、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、もしかすると…と思うところがありました。
やや遠くて吸蜜行動があまりよく見えないのですが、正当訪花ではなく穿孔盗蜜しているような気がします。 
宿題として来年に持ち越しです。

2022/12/27

林道のヌタ場?付近で下草を採食するヤマドリ4羽の群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年8月下旬

里山の林道に、ほぼ常時水溜りができている区間があります。 
泥濘に蹄の足跡がときどき残っているので、イノシシが泥浴びに来る「ヌタ場」なのではないかと予想しました。 (カモシカの蹄跡かも?)
そこで、林道脇の法面から水溜りを見下ろすように、トレイルカメラを仕込んでみました。
当地でイノシシの生息密度は未だ低いようで、滅多に撮れません。 
それでも、トレイルカメラの設置場所を変えてみると意外なドラマが次から次へと記録されるので、飽きることがありません。 

シーン1:8/25・午後16:15頃 
昼間に2羽のヤマドリ(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が登場しました。 
前後して歩きながら林道に生えた下草を啄んでいます。 
採食後は、林道脇の法面を登って姿を消しました。 
初めは♀♂つがいなのかと思いきや、実は右奥にもう1羽潜んでいました。 
若鳥の群れ、あるいは親子なのかな? 
音量を上げても、互いに鳴き交わす声は聞き取れませんでした。 

直後に監視カメラが再び起動すると、ヤマドリ1羽がヌタ場の近くで下草の葉を啄んでいます。 
やがて、更に別個体が林道の右端を通り左からひっそりと登場しました。 
立ち止まって頭を右足で掻いています。 

ヤマドリは非常に警戒心が強いので、山中で出会ってもすぐに飛び去ってしまうことが多く、まともに撮影できたことがありません。 
落ち着いて採食するシーンを初めて撮れたのは、トレイルカメラという文明の利器のおかげです。 
この林道区画に生えている下草はミゾソバがメインですが、採食メニューは他にもありそうです。(動画では植物種を見分けられず。) 

今回は少なくとも4〜5羽のヤマドリが行動を共にしていました。 
つがいよりも大きな群れ(家族?)も初見です。 
群れを作るメリットとして、メンバーが交互に周囲を見張れば、天敵への警戒を怠らずに安心して採食することができます。 
ちなみに、この辺りでヤマドリを襲って捕食者となり得るのは、ホンドテンぐらいでしょう。 
地味なヤマドリが動きを止めると、見事な保護色で見つけるのが困難です。 


シーン2:8/27・午前10:40頃 (@1:27〜) 
2日後に再びヤマドリの群れが登場しました。 
ヤマドリ4羽が林道に散開して採食しています。 
尾羽根が長い♂と短い♀が混じっています。 
下草の葉をついばむだけで、水たまりで飲水したり水浴したりすることはありませんでした。 
1羽が林道脇の斜面を登って画面右へ消えました。 
林道上に残った2羽は採食を続けています。 
最後に画面右上から新たに1羽が登場しました。 

おかしな癖のある(制御プログラムのバグ)旧機種のトレイルカメラをだましだまし使い続けているのですが、日中に撮れた映像の色調がおかしくなる症状が頻発します。 
赤っぽい色調が点滅してあまりにも不自然なので、動画編集時に自動色調補正すると、ほぼモノクロの映像になってしまいます。 



wikipediaでヤマドリについて調べると、
主に標高1,500メートル以下の山地にある森林や藪地に生息し、渓流の周辺にあるスギやヒノキからなる針葉樹林や下生えがシダ植物で繁茂した環境を好む[5]。冬季には群れを形成する[5][3]。

食性は植物食傾向の強い雑食で[7]、植物の葉、花、果実、種子、昆虫、クモ、甲殻類、陸棲の巻貝、ミミズなどを食べる[5][3][4]。

『やまがた野鳥図鑑』によれば、
同じ仲間のキジが、開けた場所を好むのに対し、ヤマドリは山地のよく茂った林の特に急斜面があるような場所を好む。地上で木の実などを探しているようだ。
(中略)薄暗い斜面のある林が狙い目?(p25より引用)
確かに現場はそのような環境でした。





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