2022/06/13

川面をジグザグに遡上するカワウ(冬の野鳥)

 

2021年12月中旬・午後12:40頃・くもり 

上流から飛来した1羽のカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)が、川面に着水しました。 
(映像はここから。) 
上流に向かって川面をすいすい遊泳しています。 
水面を見るとカワウの左右斜め後方に航跡が残ります。
私の方へどんどん向かって来ます。
この個体はジグザグに川面を遡上していることに気づきました。 
川の流れの抵抗を減らすためでしょうか? 
遡上しながら左右をキョロキョロと見ているので、おそらく両岸の倒木に集まって休んでいるはずの仲間を探しているのでしょう。 
実は数分前に私がズカズカと河畔林に踏み込んでカワウのコロニーに近づいたせいで、群れの全個体は怖がってどこかへ飛び去ってしまった後なのでした。 
河畔林が完全に落葉し、ススキなど枯れ草の茂みも雪で覆われてしまうと、川岸のカワウに気づかれずに忍び寄ることは不可能になります。
先程逃げた群れのうちの1羽が戻ってきたのか、新しい個体が飛来したのか、不明です。

両岸に仲間が1羽も居ないと気づくと急に心細くなったのか、川面を遡上していたカワウは突然下流へ向きを変え、下流へと飛び去りました。 
しつこくカメラを向けて撮影する私に気づいて警戒したのかもしれません。
せっかく止まり木や漁場を独占できるのに、結局この個体は潜水漁もしませんでした。 


カワウに独特な助走(両足を揃えて跳ぶ)からの離陸シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。 
ぐんぐん高度を上げると、長い倒木や両岸を結ぶ電線も飛び越え、河畔林の死角に消えました。 

 ※ 今回は動画編集時に手ブレ補正を施していません。 
背景が波立つ川面なので、副作用で酷く不自然な映像になるからです。

2022/06/12

食後に雪面を走り回るイオウイロハシリグモ(蜘蛛)

前回の記事:▶ ガガンボを捕食する雪国のイオウイロハシリグモ(蜘蛛)
2021年12月上旬・午後12:30頃・晴れ 

食後のイオウイロハシリグモ(Dolomedes sulfureus)亜成体はクローバーの葉の上に乗って休んでいました。 
横から口元を見ても獲物はもう見えません。 
クモの食事は体外消化で固形物を飲み込むことはありません。 
食べ残したガガンボの残渣があるはずなのに、それを捨てるシーンを見届けられませんでした。 
食後の身繕いも見ていません。 

のんびり日光浴しているクモのすぐ目の前の枯草で微小な虫(トビムシの仲間?)が徘徊しています。
しかし、満腹したクモは飛びかかって狩ろうとしません。 

やがてクモが草の茂みの中をウロウロと徘徊し始めました。 
草の下に潜り込む際に腹部の下面がちらっと見えたのですが、外雌器の有無は確認できませんでした。 
触肢は♀タイプで、時期的におそらく亜成体だと思います。 
黒光りする大顎(牙)が目立ちます。 

遂にイオウイロハシリグモは残雪の上を走り出しました。 
残雪から露出したパッチ状の草地を渡り歩いています。 
草の根際に開いた穴に潜り込んだり雪面にまた出てきたりと、活発に徘徊しています。 
右の第2および第3歩脚が根元から欠損した6本脚の個体でも歩行に支障はありません。 

※ 基本的に映像素材を時系列順に並べただけですが、最後のシーン(@1:38〜)だけは一番始めに(獲物を捕食する前に)この個体を見つけたときの様子です。ついでに追加しておきました。 


2022/06/11

凍った雪面を夕方に散歩する雪国のイエネコ

 

2022年2月中旬・午後17:10頃・晴れ

表面がガリガリに凍った雪面にイエネコ(Felis silvestris catus)が立ち止まっていました。 
キジトラの去勢♂です。 
猫は体重が軽いこともあり、この雪質では足が沈みません。

尻尾の先を左右にくねらせながら、前方の一点を見つめています。 
何か獲物を狙っているのでしょうか? 
猫の目線の先にある細い水路の中でたまにカルガモが隠れて休んでいることがあるのですけど、今回は撮影アングルが悪くて私からは見えませんでした。 
実は撮影を始める前からナーゴ、ナーゴ♪と猫が頻りに鳴く声がしていたので、もう1匹の猫がどこか近くに潜んでいるのかもしれません。

やがてキジトラ♂は雪原をゆっくり歩き始めました。 
ヒトが歩いた足跡が雪に深く潜ったまま凍って凸凹しており、猫にとっては歩きにくそうです。 
画面手前から別個体のネコの鳴き声がして、キジトラ♂は振り返りました。 
手前の落葉樹の枝が邪魔で肝心の猫にピントがなかなか合いません(前ピン状態)。

キジトラ♂は雪原に隣接する駐車場にようやく到達しました。 
雪原から駐車場に降りる際に後ろ姿の股間に去勢された睾丸の跡がはっきり見えました。 
駐車場はきれいに除雪されていて、舗装路が露出しています。
キジトラ♂は駐車場を右へトコトコ歩いて行きます。 
手前の立木の陰に隠れてから猫の姿を見失ってしまいました。 
ここで私は撮影を終えたのですけど、実はキジトラ♂は逆方向に引き返して隣の雪原に侵入していました。 
私がこっそり隠し撮りしていることにキジトラは気づいていて、フェイントをかけたのではないか?という気がしてなりません。
関連記事▶  
・雪国のイエネコが夜の散歩で新雪ラッセル【暗視映像:トレイルカメラ】
・雪道を出歩くイエネコ【トレイルカメラ:暗視映像】
「猫は炬燵で丸くなる」と童謡で歌われるように、猫は寒がりだという固定観念をもつ人が多いかもしれません。 
しかし雪国の猫は意外にたくましくて、昼も夜も厳冬期の雪原を元気に歩き回ることが分かりました。 
これは若い猫だからこそで、老いた猫は億劫(寒がり)になって雪原を巡回しなくなるのかもしれません。

ランダムに記事を読む