2022/01/26

タヌキの溜め糞から飛び去るクロスズメバチの一種とベッコウバエ

 

2021年10月下旬・午後12:25頃・くもり 

里山の尾根道に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞cに珍客が来ていました。 
クロスズメバチまたはホオナガスズメバチの仲間です。 
私が慌ててズームインしたら、すぐに溜め糞から飛び去ってしまい残念無念。 
糞を直接舐めていたらスクープ映像ですが、おそらく獲物を探索していたのでしょう。 

飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
常連客のベッコウバエDryomyza formosa)もクロスズメバチの次に飛び立ちました。 

溜め糞でキイロスズメバチは結構よく見かけますが、クロスズメバチは初見です。
▼関連記事(1月前の撮影) 
タヌキの溜め糞で獲物を待ち伏せホバリングするキイロスズメバチ♀
しばらく待ってもクロスズメバチはタヌキ溜め糞に戻って来てくれませんでした。 
 一方、逃げたベッコウバエは溜め糞の横の灌木の葉に止まって待機しています。
▼関連記事(同所同日の撮影) 
タヌキの溜め糞に含まれる未消化の種子を食べるモリオカメコオロギ♂

2022/01/25

秋の刈田でタニシを捕食するハシボソガラス(野鳥)

 

2021年10月下旬・午前9:00頃・くもり 

稲刈りが終わった田んぼ(刈田)でハシボソガラスCorvus corone)の群れが散開して採食活動していました。 
刈田の奥の端の窪みに水が溜まっているのか、2羽のカラスが代わる代わる水を飲んでいるようです。 
刈株の列に対して斜めから撮っているために、肝心の水たまりがよく見えませんでした。 
1羽が飛び去った後に居残った個体が地面から何か白い虫?を捕食しました。 
カメラを手前に振ると、刈田のあちこちに浅い水たまりができていることが分かります。 

左の刈田にもハシボソガラス2羽が集まり、仲良く並んで採食していました。 
右の個体が刈田の地面から嘴で何かを拾い上げました。 
焦げ茶色の物体で、初めはクルミの実なのかと思いました。 
しかしよく見ると先端がやや尖っているので、おそらくタニシの殻だと思います。 
カラスが嘴でつついただけでタニシの殻は割れるのでしょうか? 
もしかするとクルミ割り行動のように空中から投げ落としてタニシの殻を割って中身を食べるのかもしれません。 
タニシの捕食シーンを最後まで見届けるべきだったのに、残念ながら撮影中の私は気づいていません。 
むしろ初めに撮った個体の飲水行動が気になっています。 
水たまりをしっかり確認しようと私が少し横に移動したら、カラスたちは逃げてしまいました。
▼関連記事(2年前の撮影) 水田でタニシを捕食し巣に持ち帰るハシボソガラス(野鳥)

このときは、タニシの殻を嘴で壊してから中味を咥えると、その場では飲み込まずに巣へ運びました。


余談ですが、この日、現場近くの農道沿いでハルジオンの花が狂い咲きしていました。





サザンカ訪花中のコガタスズメバチ♀にキイロスズメバチ♀が襲いかかるも…

 

2021年10月下旬・午後13:10頃・晴れ 

コガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀がサザンカ(山茶花)の白花で次々に吸蜜していると、キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。 
二種のスズメバチがニアミスしたものの、すぐに別れました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:52)、なかなか面白いドラマがありました。 
もしキイロスズメバチが雄蜂♂ならば、探雌飛翔中にうっかり誤認求愛した可能性があります。 
しかし、このキイロスズメバチは♀だったので、獲物を探索中(探餌飛翔)ということになります。 
サザンカの花蜜が目当てで訪花しようとしたらたまたま先客が居た、という状況かもしれません。 
キイロスズメバチ♀は花の手前でホバリングしながら狙いを定め、脚を広げて獲物に襲いかかろうとしました。
コガタスズメバチ♀の腹部にある黄色と黒の横縞模様(警告色)に気づいたようで、キイロスズメバチ♀は狩りを中止して慌てて飛び去りました。 
攻撃寸前に危険な相手だと認識したのでしょう。 
その間、コガタスズメバチは無反応で(キイロスズメバチの羽音に気づいていない?)、警戒姿勢も取らずに平然と吸蜜を続けていました。 

この2種間の力関係は体格通りで、コガタスズメバチ>キイロスズメバチです。 
特にキイロスズメバチは国産スズメバチ類(Vespa属)の中でも最弱とされています。 
(その代わりキイロスズメバチは数で圧倒し、巣の防衛力は最強クラスです。) 
つまり今回のニアミスの結果は前評判通りで、下剋上(ジャイアント・キリング)は起こりませんでした。
同所性のスズメバチ属6種の生息する地域で樹液孔における種間順位は、おおむねオオスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチの順である。(小野正人『スズメバチの科学』p97より引用)

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