2021/12/27

稲刈り前の田んぼでイヌビエの茎に止まり虫を狙う冬羽のノビタキ(野鳥)

 

2021年10月上旬・午後16:40頃・くもり 

冬羽になったノビタキSaxicola torquata)が南へ渡る途中で秋の田んぼに立ち寄るのは季節の風物詩です。 
つまり山形県でノビタキは旅鳥です。
関連記事(2、3年前の撮影)▶  
秋の田んぼで虫を捕食する冬羽のノビタキ♂♀(野鳥)  
田んぼで羽繕いする冬羽のノビタキ♀♂(野鳥)
稲刈りが進行する田んぼもある中、収穫を待つ田んぼで水田雑草イヌビエの茎に冬羽のノビタキが止まっていました。 
なぜか翼を激しく小刻みに震わせています。 
尾羽を上下に動かしながら、周囲を見回しています。 

ノビタキはときどきイヌビエの茎から急に飛び降りては、少し離れた茎に移動する、という行動を繰り返しています。 
おそらく田んぼにいるイナゴやバッタなどの昆虫を捕食しているのでしょう。 
しかし、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、狩りの成功シーンは撮れていませんでした。
止まり直したイヌビエの茎で嘴を拭ったということは、空中で素早く捕食してすぐに獲物を飲み込んだのかもしれません。
羽繕いを開始。 

カメラをずっと向ける私を警戒したのか、ノビタキは最後にイヌビエの茎から飛び去ると田んぼを横断し、はるか遠くに居た仲間の近くに止まり直しました。 

少し遠くでコンバインが警告音を立てながら稲刈り作業をしています。 
コンバインが田んぼを動き回るとイネの茂みに隠れていたイナゴなどの昆虫が驚いて飛び出すはずですが、それを目当てにノビタキがコンバインの周囲に集まることはありませんでした。 
ヒトの農作業(コンバインの動き)を当てにせずに、あくまでも自力で獲物を探して狩るようです。 
どういう訳か当地ではノビタキに限らず、収穫期の田んぼでコンバインを利用した野鳥のオートライシズムは一切見られません。

セイヨウタンポポの花蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♀

 

2021年9月下旬・午前11:25頃・晴れ 

水田の農道に疎らに生えたセイヨウタンポポの小群落でウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome laodice japonica)が訪花していました。 
半開きの翅を緩く開閉しながら吸蜜しています。 
初めは一つの頭花で長々と吸蜜していたものの、その後に訪れた花は蜜量が少ないのか落ち着きませんでした。 
この組み合わせは初見です。 

周囲の田んぼでは黄金色の稲穂が頭を垂れています。

2021/12/26

深夜の山林を滑空するムササビ?モモンガ?コウモリ?(その2)【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年10月上旬・午後23:20頃
前回の記事:▶ 深夜の山林を滑空するムササビ?モモンガ?コウモリ?【トレイルカメラ:暗視映像】

9日後のほぼ同じ時間帯に再び謎の飛翔体がトレイルカメラ(無人センサーカメラ)の映像に記録されていました。 
わずか5秒間に奇妙な軌道で3回も画面を横切りました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
このトレイルカメラの動画はフレームレートが15fpsしか無いので、夜行性の野生動物の素早い動きを滑らかに録画できないのがネックです。 
(スローモーションにしてもカクカクした動きになってしまいます。) 
最初に写ったのは、おそらく小さな夜蛾が飛来したのだと思います。 
それを追って大きな謎の動物が飛び回ったように見えます。 
夜蛾を追いかけて捕食するとしたら、ムササビではなくコウモリでしょう。 
しかし、今回も羽ばたく動きがなかったので、コウモリではなく滑空するムササビPetaurista leucogenys)またはモモンガPteromys momonga)ではないかと思うのですけど、どうでしょうか? 
滑空中のムササビやモモンガが空中でこんな変則的な軌道を素早く描けるのでしょうか?! 

ちなみに同じトレイルカメラで後日、コウモリが別の場所で撮れた時にはきちんとコウモリらしい動き(羽ばたきあり)でした。

ランダムに記事を読む