2021年10月上旬・午後16:40頃・くもり
冬羽になったノビタキ(Saxicola torquata)が南へ渡る途中で秋の田んぼに立ち寄るのは季節の風物詩です。
つまり山形県でノビタキは旅鳥です。
関連記事(2、3年前の撮影)▶
・秋の田んぼで虫を捕食する冬羽のノビタキ♂♀(野鳥)
・田んぼで羽繕いする冬羽のノビタキ♀♂(野鳥)稲刈りが進行する田んぼもある中、収穫を待つ田んぼで水田雑草イヌビエの茎に冬羽のノビタキが止まっていました。
なぜか翼を激しく小刻みに震わせています。
尾羽を上下に動かしながら、周囲を見回しています。
ノビタキはときどきイヌビエの茎から急に飛び降りては、少し離れた茎に移動する、という行動を繰り返しています。
おそらく田んぼにいるイナゴやバッタなどの昆虫を捕食しているのでしょう。
しかし、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、狩りの成功シーンは撮れていませんでした。
止まり直したイヌビエの茎で嘴を拭ったということは、空中で素早く捕食してすぐに獲物を飲み込んだのかもしれません。
羽繕いを開始。
カメラをずっと向ける私を警戒したのか、ノビタキは最後にイヌビエの茎から飛び去ると田んぼを横断し、はるか遠くに居た仲間の近くに止まり直しました。
少し遠くでコンバインが警告音を立てながら稲刈り作業をしています。
コンバインが田んぼを動き回るとイネの茂みに隠れていたイナゴなどの昆虫が驚いて飛び出すはずですが、それを目当てにノビタキがコンバインの周囲に集まることはありませんでした。
ヒトの農作業(コンバインの動き)を当てにせずに、あくまでも自力で獲物を探して狩るようです。
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