2021年10月上旬・午後15:15頃・くもり
里山の細い山道の横に自生するコシアブラの幼木の葉が虫の激しい食害を受けてほとんど丸坊主になっていました。
葉が透け透けになった(レース状)食痕が面白い被写体なので写真に撮っていたら、黒っぽい毛虫が群がっている葉を発見。
計45匹(以上?)の群れのほとんどが葉裏ではなく、わざわざ目立つ葉表に集まっていました。
各々が徘徊移動して互いの毛が触れないように牽制し合っている結果、互いに適度な間隔を開けて分散しているようです(スペーシング、ソーシャル・ディスタンス)。
食事中の個体は居ませんでした。
もしかすると夜行性なのかもしれません。
コシアブラ幼木の下部の葉の多くはレース状に食い尽くされていました。
ちなみにコシアブラの若葉は山菜としてヒトの食用になります。
アメリカシロヒトリやオビカレハの若齢幼虫と異なり、幼虫の巣網が見当たりませんでした。
枝葉を揺らしてもカクモンヒトリ幼虫の群れは威嚇や逃避行動などは特に示しませんでした。
毛虫の群れは無反応というか擬死したのかもしれません。
毛虫の本体に直接触れたときの反応を確かめたかったのですけど、毒毛かどうか分からず躊躇してしまいました。
自衛手段の毒毛に自信があるのかと思いきや、カクモンヒトリ幼虫の毛は別に毒毛ではないそうです。
幼虫を採寸すべきでしたね。
現場に三脚を立てて集団食害シーンを微速度撮影したかったのですが、秋の山中は日が落ちるのが早く、もはや相当薄暗くなっていたので諦めました。
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