2021/12/01

タヌキの溜め糞で徘徊するアカバトガリオオズハネカクシ

 

2021年8月下旬・午後14:30〜15:00頃・晴れ 

ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が山道(尾根道W)に残した溜め糞場cでハネカクシの一種を見つけました。 
胸部の小さな鞘翅だけ赤っぽく、他は全身黒色です。 
糞の上をチョロチョロと徘徊してから隙間に潜り込みました。 
ハネカクシは神出鬼没で、一旦糞塊の中に潜り込むと、次にいつ現れるか動きが予測できません。 
動画の長撮りを繰り返して、ようやく記録することが出来ました。 
糞食性というよりもおそらく肉食性で、溜め糞の中に育つウジ虫(ハエ類の幼虫)やダニ類などを捕食していると思われます。 

手元の図鑑で調べてみると、どうやらアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシ;Platydracus brevicornis)らしい。
関連記事(1年前の撮影)▶ 腐ったカボチャに湧いたウジ虫?を捕食するアカバトガリオオズハネカクシ

2021/11/30

仰向け状態から起き上がれないシロテンハナムグリの謎

 

2021年8月下旬・午後13:40頃・くもり時々小雨
前回の記事:▶ イチジクの熟果を舐め枝を登るシロテンハナムグリ

イチジク(無花果)の熟果に群がっていたシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)2匹を手掴みで捕獲しました。 
初めの1匹はうっかり掴み損ねて地面にポロリと落ちてしまいました。 
捕獲したもう1匹を平らな岩の上に置いて腹面を観察しました。 
腹面も金属光沢ですが、この日は天気が悪いので輝きがいまいちです。 

私は甲虫を仰向けにした時にどうやって自力で起き上がるのか、観察するのが子供の時から密かな楽しみです。 
起き上がれなければそのまま力尽きて死んでしまいますから、昆虫にとって死活問題です。 
甲虫はそれぞれの体型に適した方法で起き上がります。 
進化の過程で生き残ってきたということは、必ずや自力で起き上がる方法を編み出しているはずです。 
これまで色々な種類の甲虫で起き上がり運動を少しずつ動画に撮りためてきました。
横に寝返りを打つ種類もいれば、コメツキムシなどはパチンと跳ねて起き上がります。
AIBOやASIMOなどロボット開発でも起き上がり運動は重要です。

今回のシロテンハナムグリは仰向けの状態から起き上がろうとジタバタもがくものの、いつまで経っても起き上がれませんでした。 
この個体はなぜか脚の爪先(跗節)がなぜか欠損しており、そのため岩の表面に爪先がひっかからないようです。 
この動画はボツだな…と思いつつ、仰向けのシロテンハナムグリを元に戻してやって解放しました。
しかし、これはもしかして面白い問題ではないかと思い直しました。

テントウムシやカツオブシムシなど丸い体型の甲虫は、仰向けにされると足が地面に届かないので、翅を開く力を利用して後転するように跳ね起きます。 
関連記事(7、15年前の撮影)▶ 
ハナムグリの仲間は鞘翅を閉じたまま後翅だけ羽ばたいて飛ぶことで有名です。
したがって、起き上がり運動のために鞘翅を開く筋力が退化しているのではないか?と後になってから思いつきました。 
つまり、ハナムグリは翅の力で起き上がる方法を使えないのかもしれません。 
この仮説を検証するために、もっと多数の個体で実験すべきでしたね。 
翅が使えないハナムグリはどんなやりかたで起き上がるのでしょうか?
しかしこのとき小雨が降り始めてカメラを濡らしたくなかったのと、尿意を我慢していて近くのコンビニに早く行きたかった私は、じっくり落ち着いて観察できませんでした。 
次回ハナムグリ類を見つけたら、重点的に起き上がり運動を調べてみることにします。

タヌキの溜め糞で吸汁するキンバエの一種♂

 

2021年8月下旬・午後14:20頃・晴れ 

山道に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞にキンバエ♂(Lucilia caesar)の仲間が来ていました。 
金緑色(メタリックカラー)の構造色に輝くきれいなハエです。 
背側から見下ろすと口吻の動きが分かりにくいのですが、口吻を伸縮させて新鮮な糞の表面を舐めています。 

他には多数の微小なアカアリ(種名不詳)が溜め糞の上を這い回っていました。

ランダムに記事を読む