2021/09/05

中干し中の水田に入って虫を捕りハシボソガラス幼鳥に給餌する親鳥(野鳥)

 

2021年6月下旬・午後16:00頃・くもり 

水田の畦道にハシボソガラス(Corvus corone)の親子が並んでいました。 
幼鳥が餌乞いすると、隣りにいた親鳥が口移しで巣外給餌してやります。 
成長した幼鳥の体格は親鳥とほぼ変わりません。 

ここまでは別に珍しくない光景でしたが、しばらくすると親鳥が畦道から水田に飛び降りて、そのまま田んぼの中を歩き回り始めました。 
幼鳥も親鳥の後をついて歩きます。 
カラスが夏の「水田の中に」入って探餌徘徊する行動を見たのは初めてでした。 
草丈高く育ったイネの茂みの中で黒いカラスの姿はほとんど隠れてしまいました。 
梅雨に入ったこの時期は田んぼの水を抜いて「中干し」しているのでしょう。 
泥が半乾きになるとカラスも田んぼの中に入れるようです。 
脚の長いサギ類と違い、カラスは深い泥濘の田んぼに入って採餌することはありません(私が知る限り)。 

親子で一緒に田んぼに入ったということは、親鳥が幼鳥に採餌法を教えてるのでしょう。 
青々と育ったイネの葉が風でなびいて、それだけでも絵になる田園風景です。 
親鳥を見失わないように必死で付いて歩いていた幼鳥が水田から飛び立ち、奥の畦道に移動しました。 
いかにも幼鳥らしく、採餌実習に飽きてしまったのでしょうか? 
親鳥を見失って不安になったのかな? 
中干し中とは言え、足元の悪い田んぼを歩き回るのはやっぱり嫌なのかもしれません。

水田に残った親鳥は構わずに探餌徘徊を続けます。 
何を捕食しているのか見えませんが、虫やカエルなどを探し歩いているのでしょう。 
親鳥の喉袋が膨らんでいるので、幼鳥に給餌するために獲物を貯め込んでいるようです。 
カラスに限らず、夏の田んぼで害虫駆除してくれる鳥は稲作農家にとって大歓迎でしょう。(益鳥)

畦道で待っている幼鳥2羽のうち片方に注目して撮影すると、手前の水田で採餌していた親鳥が飛来しました。 
やって来る親鳥の姿を見つけた途端に幼鳥は餌乞いを始めます。 
畦道に並ぶと親鳥は幼鳥に口移しで巣外給餌しました。 
給餌直後に親鳥は足元の草に嘴を擦り付けて汚れを拭い取りました。 
すぐにまた親鳥は畦道から奥の水田に歩いて入り、獲物を探し始めます。 

畦道に残された幼鳥は、今度は親鳥の後について田んぼに入ることはなく、少し飛んで奥の農道に移動しました。 
自力で何か餌を見つけたらしく、啄んでいます。 
水田の右隅にもう1羽の親鳥が入り込んで採食していました。 
その親鳥が幼鳥に近づくと、農道上で羽繕いしていた幼鳥が餌乞いしながら歩み寄りました。 
しかし親鳥に無視されてしまいます。(未だ餌が取れてないのでしょう。) 
続いて幼鳥は、農道を歩いて来る別の親鳥に対して餌乞いしつつ駆け寄りました。 
今度も親鳥に無視された幼鳥は羽繕い。 
親鳥は農道から水田に入り、探餌徘徊を続けます。
     

2021/09/04

ヒメキンギョソウの花で採餌するハキリバチの一種♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年6月上中下旬・午後16:35頃・くもり 

山麓の道端の花壇に咲いたヒメキンギョソウ(リナリア)の群落でハキリバチ科の一種♀(種名不詳)が訪花していました。 
腹部下面のスコパに黄色い花粉を満載しています。 
リナリアという園芸植物はオオバコ科ウンラン属なのだそうです。 
この黄色い花が咲く品種はリナリア・ブルガリスで、ヨーロッパから北アジアが原産らしい。 
花筒がとても複雑な形状をしています。 
例えばマメ科に特徴的な構造の花は植物学的に蝶形花と呼びますが、リナリアの花は何と呼ぶのでしょう? 
ネット検索で調べても分かりませんでした。(どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。) 

ハキリバチ♀はリナリアの花筒の入り口を頭でこじ開けて潜り込み、距の奥にある蜜腺から吸蜜します。 
そのとき体に花粉が付着します。 
花筒から後ろ向きに出てくると次の花に飛んで行き、花の受粉を担います。 

訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:52〜)
ハキリバチ♀は花の周囲をホバリングしながら空中で左右の脚を擦り合わせています。 
体毛に付着した花粉をまとめて後脚でスコパに擦り付けているのです。 

訪花中に強い風が吹くとリナリアの株が激しく揺れます。 
それでもハキリバチ♀は平気で花にしがみついて潜り込み、採餌を続けています。 
強風に煽られても飛び続けられるのはさすがです。 

ハキリバチ♀と一緒に訪花していた小型のカミキリムシの一種も気になります。 
マクロレンズを装着してカミキリムシの訪花シーンも接写したかったのですが、あまりにも風揺れが激しいので泣く泣く断念しました。 


 

早朝に電柱の天辺で鳴き続けるノスリ(野鳥)

 

2021年6月下旬・午前5:30頃・晴れ 

早朝の田園地帯でノスリ(Buteo japonicus)が電柱の天辺に止まって鳴いていました。 
強烈な朝日を浴びて完全に逆光のアングルになってしまいました。 
逆光補正すると胸の羽毛が白かったので、おそらくノスリで大丈夫でしょう。 

ピーエ、ピーエ♪と寂しげな甲高い声で繰り返し鳴いています。 
ノスリは鳴き声のバリエーションが乏しくて、どんな意味合いがあるのか分かりにくいのが難点です。 
早朝の囀り(さえずり)(モーニングコール、縄張り宣言?)なのでしょうか? 
おそらく近くで営巣しているのではないかと私は睨んでいます。 
通りかかった私に対して警戒声♪を発しているのかもしれません。
しかし、この個体は初め私に対して背を向けて鳴いていました。  
他にはキジ♂の母衣打ち♪やムクドリ、カエルの鳴き声♪も近くから聞こえています。 

横の道を軽トラックが走って来たら、ノスリは電柱から飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を撮り損ねたのが残念です。 
羽ばたきと滑翔を交互に繰り返して広大な田んぼの上空を横切り、遠ざかりました。 
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、辛うじて翼の下面全体が見えて、ノスリの特徴を確認できました。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
※ 前半(〜0:49)のみ逆光補正を施しています。

 

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