2021/07/02

産座の巣材として樹皮を拾い集めるハシボソガラス(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後13:30頃・晴れ 

川沿いの雑木林が伐採された跡でハシボソガラス(Corvus corone)が巣材を集めていました。 
伐採した枝を積み上げた横に、剥いた樹皮がまとめて捨てられていました。 
それをハシボソガラスが足で押さえながら嘴で引張り、細く裂いて拾い集めています。 
欲張ってたくさん束ねようとしても咥え切れずに樹皮を落としてしまうのが微笑ましいですね。 
ハシボソガラスが小枝以外の巣材(柔らかい産座用)を集めるシーンは初見です。 
(ハシブトガラスでは最近撮影済み)
嘴に巣材の樹皮を限界まで咥えたまま、材木を積み上げた上にピョンと飛び乗ると、その台から飛び立ちました。 
強風に煽られながら必死に羽ばたいて川を飛び越えると、どこか樹上の巣に巣材を搬入したようです。 
手前の灌木が邪魔になり、肝心の営巣木を突き止められず残念でした。 
長距離を運ぶ間に巣材を落とさないのか心配になりましたが、映像を見直しても樹皮を落としてはいませんでした。 
多数の枝を組み上げて巣の外側を作った後に、内側に詰め込む産座としてカラスは樹皮も使うのでしょう。
巣材の小枝も同じ場所で集めていたのかもしれません。


2021/07/01

池で孵化したヤマアカガエル幼生の群れが遊泳・採食

前回の記事:▶ 浅い繁殖池の底に隠れるヤマアカガエルの群れ

2021年4月中旬・午後16:45頃・晴れ 

前回の観察から25日後、ヤマアカガエル(Rana ornativentris)の繁殖池Hを久しぶりに訪れました。 
岸辺に産みつけられた卵塊をチェックしてみると、透明なゼラチン質の中で初めは黒い点だったのが胚発生が進んでオタマジャクシの形が作られつつあります。 
しかし、これは遅い時期に産卵された卵塊のようです。 

ヤマアカガエルの産卵時期には数日のずれがあるようで、初めに産みつけられた卵塊からは既に多数の黒いオタマジャクシ(幼生)が孵化していました。 
多くの個体は卵塊付近の浅い水底に留まって静止しています。 
ときどき尾を左右に振って遊泳し、池の底の泥に頭を突っ込んで有機物を採食しています。 
この池Hには抽水植物が生えないぐらい水深が深く、素人目には栄養が乏しいのではないかと心配していたのですが、大丈夫そうです。 

たまに水面近くまで浮上する個体がいて、すぐに池の底に戻ります。 
息継ぎのための上下動かと一瞬思ったのですが、落ち着いて考えるとオタマジャクシは鰓呼吸ですから、息継ぎは不要のはずです。 

※ レンズに円偏光(CPL)フィルターを装着して撮影。 
最後にズームアウトすると、水面に反射した飛行機雲が写っています。 

いつかヤマアカガエルの卵塊を採集して、オタマジャクシを飼育してみたいものです。 
他にもやりたいことが多過ぎて、なかなか手が回りません。 

桜の花を摘み取って盗蜜するスズメ(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後16:15頃・晴れ 

公園で満開に咲いたソメイヨシノの老木でスズメ(Passer montanus)の群れが訪花していました。 
スズメは桜の花柄を嘴で摘むと千切り取り、花の根元の花蜜だけ吸って捨ててしまいます。 
桜からしてみれば授粉の報酬として用意した花蜜をスズメに一方的に盗まれるだけなので、大損害になります。 
桜吹雪は花弁が風で散るだけですが、スズメが狼藉を働いた後は桜の木の下に無傷の落花が(花柄ごと)散乱することになります。 

この有名な盗蜜シーンを撮りたくて長年狙ってきたのですが、警戒心が強いスズメはいつも逃げてしまいがちです。 
今回のスズメは人馴れしているのか、桜の木の下に居た私をあまり気にせず盗蜜に没頭していました。 
動画の後半は、スズメの盗蜜行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:19〜) 
2羽の個体を撮影した映像です。 

竹内将俊・飯嶋一浩・田村正人『桜をめぐる生きものたち』という書物によると、
桜が開花してまもなく、萼筒から切り落とされた花が目に付くようになる。満開になったソメイヨシノの下などは、かなりの数の花が落ちているのでお気づきの方もいるだろう。じつはこれ、スズメの仕業なのである。舌が短いスズメは花の正面から花蜜を吸うことが苦手である。そこで花蜜の溜まっている萼筒で花を切り取り、蜜を吸っては捨てるという行動を繰り返すのである。(p76より引用)
スズメの方は蜜を食べたいのだが、舌が短いので花を萼筒からちぎって、蜜を舐めては捨てるという行動を繰り返すことになる。桜にとっては将来実になる花をちぎって捨てるスズメは害鳥以外の何者でもない。 (同書p79より引用)


小宮輝之・中野さとる『にっぽんのスズメ』 によると、

満開の桜の木の枝でスズメが花を一輪丸ごとくわえたり、ポトンと落としたりする場面を目にした人もいるかもしれません。あれは、スズメが花をがくごとちぎりとって付け根にある蜜だまりをなめている光景。スズメの嘴は太くて短いため、ヒヨドリやメジロのように細長い嘴で蜜を吸うことができないのです。 (p22より引用)

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