前回の記事:▶ 浅い繁殖池の底に隠れるヤマアカガエルの群れ
前回の観察から25日後、ヤマアカガエル(Rana ornativentris)の繁殖池Hを久しぶりに訪れました。
岸辺に産みつけられた卵塊をチェックしてみると、透明なゼラチン質の中で初めは黒い点だったのが胚発生が進んでオタマジャクシの形が作られつつあります。
しかし、これは遅い時期に産卵された卵塊のようです。
ヤマアカガエルの産卵時期には数日のずれがあるようで、初めに産みつけられた卵塊からは既に多数の黒いオタマジャクシ(幼生)が孵化していました。
多くの個体は卵塊付近の浅い水底に留まって静止しています。
ときどき尾を左右に振って遊泳し、池の底の泥に頭を突っ込んで有機物を採食しています。
この池Hには抽水植物が生えないぐらい水深が深く、素人目には栄養が乏しいのではないかと心配していたのですが、大丈夫そうです。
たまに水面近くまで浮上する個体がいて、すぐに池の底に戻ります。
息継ぎのための上下動かと一瞬思ったのですが、落ち着いて考えるとオタマジャクシは鰓呼吸ですから、息継ぎは不要のはずです。
※ レンズに円偏光(CPL)フィルターを装着して撮影。
最後にズームアウトすると、水面に反射した飛行機雲が写っています。
いつかヤマアカガエルの卵塊を採集して、オタマジャクシを飼育してみたいものです。
他にもやりたいことが多過ぎて、なかなか手が回りません。
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