2021/06/27

飛びながら池で水浴する2羽のツバメ【ハイスピード動画】(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後15:15頃・晴れ

溜池の上を飛び回る2羽のツバメ(Hirundo rustica)が高速で飛びながら池の水面に何度も飛び込んでいました。 
これはツバメに独特の水浴法です。 
240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。 
波紋が広がる水面に置きピンします。 

高速で飛ぶツバメが画面を何度も横切ります。 
水面にツバメがダイブすると水飛沫が上がりますが、潜水する訳ではありません。
まるで水切りの石投げ遊びのように、そのままツバメは飛び去ります。 
水面から飛び去る際に、濡れた尾羽を不規則に振っていました。 
これをツバメは何度も繰り返して行水するのです。 
その結果、池の水面に同心円状の波紋が広がります。 
池の中でも水浴に飛び込む地点は大体決まっているようでした。

逆光のアングルなのでツバメのシルエットしか写っていませんが、念願だったツバメの水浴飛翔を動画に記録できて大満足です。 
今回はハイスピード動画での撮影を優先しました。 
高画質のHD動画に切り替えようとしたら、ツバメはもう居なくなってしまいました。 
よく晴れて暑い日でしたが、気温を測るべきでしたね。 

菅原光二『科学のアルバム:ツバメのくらし』によると、  
ツバメはむかし、がけなどのかべに巣をつくっていたといわれています。そのため、歩くことのすくなくなったツバメの足は退化し、現在では、物にとまるぐらいの役めしかしません。しかし、空中で虫をおいかける生活をつづけたツバメのからだやつばさは、大空を自由にとべるように発達しました。(中略)  水あびや水のみも、ほとんどの鳥は地上におりたってしますが、ツバメは水面すれすれにかすめとび、瞬時に水あびをしたり、水をのんだりします。ツバメは、空中生活者なのです。(p44-45より引用)

七尾純『テクテク観察:ツバメ日記』によれば、
 水しぶきがあがりました。ツバメが池に飛びこんだのです。水浴びです。ツバメはからだを水面にたたきつけるように飛びこむと、水しぶきを飛ばしながら上空にまいもどりました。  池のあちこちで、水しぶきがあがっています。まるでショーを見ているようです。(中略) 「ああ、水浴びですよ。虫をおいかけながら、ときどきああやって水浴びをして、からだを冷やしたり、からだについたダニやよごれを落とすんですよ。」(中略) えさをつかまえるのも、水浴びをするのも、飛びながらです。そのかわり足が小さく、どろ集めのとき以外はめったに地面におりません。 (p64より引用)
ツバメが高速で飛びながら水面の水をすくって飲むシーンもハイスピード撮影してみたいテーマのひとつなのですけど、なかなかチャンスがありません。 
そもそもの問題として、私のフィールドで近年はツバメの数が激減している気がしてなりません。
おそらくツバメは住宅難(営巣地不足)で困っているのでしょう。
普通種のツバメがレアな鳥になる時代が来るなんて…。 

【追記】
1.5ヶ月後に同じ池でツバメの水浴シーンを高画質のFHD動画で撮影できました。

ツバメとカワラヒワの鳴き真似♪をするモズ♂(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後15:40頃・晴れ 

田畑に灌漑する用水路沿いの落葉灌木(おそらくオニグルミ)にモズ♂(Lanius bucephalus)が止まって尾羽を上下に振り立てながら賑やかに鳴いていました。 
しかしよく耳を澄ますと、モズらしくない奇妙な鳴き声です。 
 ※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

撮影中はヒバリの囀りを真似しているのかと思ったのですが、動画で何度も聞き直すとカワラヒワ♂(Carduelis sinica)の鳴き真似でしょう。 
前半はツバメ(Hirundo rustica)の鳴き真似と思われます。 
もしかするとムクドリの鳴き真似も混じっていますかね? 
絶対音感の無い私は鳥の鳴き声の聞きなしも苦手なので、間違いなどありましたらコメントお願いします。 

このとき、鳴き真似のモデルとなった種類の鳥はモズ♂の周囲におらず、反応を見れなかったのは残念です。
 
【追記】
大庭照代『鳴き真似の世界:鳥類の音響擬態』という総説を読むと、
 残念だが日本では私の知っている限り、またモズを丁寧に観察する人々の間でも、モデルの鳥がモズの鳴き真似に誘い出される様子は観察されていない。 (『擬態―だましあいの進化論〈2〉脊椎動物の擬態・化学擬態』p109より引用)

私が想像するに、♀に対する求愛歌(囀り)として鳴き真似のレパートリーを誇示するように熱唱していたと思うのですが、実際に近くでモズ♀が聞いていたのかどうか不明です。  
鳴き真似中のモズ♂は腹話術のように嘴をしっかり閉じているので、ほとんどリップシンクロしていません。(嘴の動きと鳴き声がほとんど一致しない。) 
百舌鳥はその名の通り鳴き真似の名手で、一流の腹話術師でもあることが分かりました。 

モズ♂の鳴き真似を声紋解析してみたいのですが、風切り音と私の背後を流れる用水路の水音がピンクノイズとなってきれいな声紋が得られそうにありません。 

最後にモズ♂は白い糞をポトリと1滴排泄すると止まり木の枝で方向転換し、飛び去りました。
▼関連記事(5〜8年前の撮影) 
・モズ♂の鳴き真似♪と虫捕食、ペリット嘔吐【野鳥】 
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2021/06/26

ナガコガネグモ♀(蜘蛛)の円網にクロウリハムシを給餌してみると…

 

2019年8月下旬・午後15:10頃・晴れ 

マサキの生垣に垂直円網を張ったナガコガネグモ♀(Argiope bruennichi)が甑(こしき)で下向きに占座し、獲物がかかるのを待ち構えていました。 
近くのキカラスウリの葉で見つけたクロウリハムシ(Aulacophora nigripennis)を手掴みで確保し、クモの網に給餌してみました。 
円網の左上に獲物が付着したものの、ナガコガネグモ♀は初め無反応でした。 
擬死していたクロウリハムシが動き出すとクモは振動で獲物の存在に気づいたようです。 
ところがナガコガネグモ♀は獲物に駆け寄ると、噛み付いたり捕帯ラッピングしたりせずに網からすぐ外してしまいました。 
スロー再生してみると、網から勝手に脱出した(落ちた?)ようにも見えます。 
獲物が小さ過ぎるのかな? 
もしかすると、クロウリハムシは臭い(苦い)汁を出すことをクモは学習済みで、異物を網から弾いて除去したのかもしれません。 
甑(こしき)に戻ったクモは再び下向きに占座して、次の獲物がかかるまで待機します。

 

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