2020/09/16

イタドリの花で吸蜜ホバリングするシタキモモブトスカシバ(蛾)【HD動画&ハイスピード動画】



2020年7月中旬・午後15:35頃・くもり

河川敷の水際近くに咲いたイタドリの群落でシタキモモブトスカシバMelittia inouei)が訪花していました。
停空飛翔(ホバリング)しながら吸蜜しています。

よく似たシタキモモブトカシバとオオモモブトスカシバとの見分け方にいつも悩んでいたのですが、インターネット検索で遂に解決しました。
青森の蝶たち::Web図鑑」というサイトによると、シタキモモブトスカシバは

オオモモブトスカシバ M. sangaica と長い間混同されていたが、1987年に分離された。2種は同所的に見られる地域が多いものの、本種の方が北方系(東北地方では本種のみ確認されている)。
見事な生態写真を添えて、近縁二種の見分け方も詳細に記述されていました。

吸蜜ホバリングの高速羽ばたきを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)
風揺れに悩まされたものの、スーパースローで見るとあまり気にならなくなります。
1/8倍速のスーパースローでも羽ばたきが速過ぎて、翅脈は残像しか見えませんでした。
吸蜜中は前脚を花に掛けて停飛しています。
中脚が黒いので、やはりオオモモブトスカシバではなくシタキモモブトスカシバで良さそうです。
次の花へ飛んで向かう途中に、長い口吻を空中でクルクルと丸めてゼンマイのように収納していました。
また、次の花へ向かう際は後脚を後傾して空気抵抗を減らしていました。


『擬態:だましあいの進化論〈1〉昆虫の擬態』という本によると、
(オオモモブトスカシバやシタキモモブトスカシバは訪花の際に)前脚を花にかけて空中で翅をはげしく動かしてホバリングしながら、セイヨウミツバチやマルハナバチ類のように後脚を「く」の字に曲げて交互に動かして吸蜜しながら花から花へと移動していく。飛翔しながら後脚を「く」の字に曲げて交互に動かす行動は、ミツバチ類とまったく同じである。 (p68〜69より引用)



今回の個体は怪我でもしたのか、左側だけ毛深い後脚の末端が欠損していました。
そのため、停飛中に後脚を左右交互にくの字に曲げる動きが、右側しか動かしていないように見えます。
空気抵抗が左右非対称になってもホバリングなどの基本的な飛翔能力に影響は無さそうです。

▼関連記事(ともに7年前の撮影)
汗を舐めるシタキモモブトスカシバ(蛾)の停空飛翔【ハイスピード動画&HD動画】
オカトラノオの花でシタキモモブトスカシバ(蛾)が吸蜜ホバリング【ハイスピード動画】





キクイモモドキの花蜜を吸うハラアカヤドリハキリバチ



2020年7月中旬・午後14:45頃・くもり

民家の花壇に咲いたキクイモモドキの群落で労働寄生蜂のハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ)Euaspis basalis)が訪花していました。
この組み合わせは初見ですし、今年になってハラアカヤドリハキリバチを見かけるのも初めてでした。
赤と黒のツートンカラーが鮮やかで結構好きな蜂です。

この日の撮影は風揺れに悩まされました。
私を警戒して飛び去ったと思いきや、私がじっとしていると、すぐにまた戻って来てくれて吸蜜を再開。

本種の性別の見分け方を知りたいと長年思っているですが、『日本産ハナバチ図鑑』を参照しても分かりません。
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけると助かります。
普通のハキリバチ科の蜂ならスコパの有無で簡単に見分けられるのですが、労働寄生種のハラアカヤドリハキリバチは♀でもスコパが無いのです。




2020/09/15

ナツメの花を舐めるニクバエの一種



2020年7月上旬・午後15:40頃・くもり

農家の庭に植栽された落葉樹が昨年の晩秋に見たことのない奇妙な果実をつけていて、ずっと気になっていました。
樹種を知りたくて春から定点観察に通っていたところ、ようやく蕾(※)から黄色い小さな花が咲いてナツメと判明しました。



花の正体が分かると、次に気になるのは訪花昆虫です。
生憎この日は今にも雨が降りそうな天気で、虫はあまり来ていませんでした。
ようやく撮れたのは、ニクバエの一種です。
口吻を伸縮させて花粉や花蜜を舐めています。
食事の途中でナツメの花から離れ、葉の上で後脚を擦り合わせ身繕い。






※【追記】
6月中旬に撮影した蕾(花芽)の写真です。
夏になると芽が出ることから、ナツメなのだそうです。
風揺れがひどいのにストロボを焚かなかったので、ブレブレですね…。




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