2020/03/03

カワラハハコに訪花するベニシジミ夏型の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午後14:05頃・晴れ

河原に咲いたカワラハハコの群落で夏型のベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅を半開きのまま吸蜜しています。
複数個体を撮影した中で、翅の縁がかなり破損した個体がいました。
しかし破損部位が左右非対称なので、鳥に襲われたビークマークではなさそうです。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:03〜)


ベニシジミ夏型@カワラハハコ訪花吸蜜
ベニシジミ夏型:顔@カワラハハコ訪花吸蜜

イカルチドリ?の警戒・逃走・飛翔(野鳥)



2019年9月下旬・午後13:50頃

川の対岸で見慣れない鳥(チドリの仲間)が2羽、コンクリートブロックや岩の間にじっと座り込んでいました。
カメラを向ける私を警戒して擬死状態なのでしょうか?
地味な灰色なので、動きを止めると非常に見つけにくい保護色になっています。
初めのうちは顔をキョロキョロ動かしていたのに、私に気づくと全く動かなくなりました。
手前に生えた背の高い雑草が邪魔だったので私が横に少し移動すると、奥の個体が立ち上がり、いつでも飛び立てる体勢になりました。

以前見かけたコチドリより嘴が若干長い印象です。
シロチドリは下流域の水鳥らしいので除外できます。
撮影地点は一応、上流域です。(上流と中流の間?)

川での分布は、おおむね上流からイカルチドリ、コチドリ、シロチドリの順になる。(山渓フィールドブックス4『野鳥』より引用)
しかも山形県内でシロチドリは絶滅危惧種に指定されているそうです。

消去法でイカルチドリCharadrius placidus japonicus)だと思うのですがどうでしょうか?
『色と大きさでわかる野鳥観察図鑑』でイカルチドリを参照すると、

川の中〜上流の川原や中州にすみ、しばしばコチドリとも共存するが、コチドリが砂地や砂泥地を好むのに対し、本種は砂礫地に多い。
くちばしと脚が長いことが特徴。(p214より引用)

今頃になって抱卵・抱雛しているのか?と不思議に思い、こっそり橋を渡って対岸に近付こうとしたらあっさり見破られてしまいました。
コンクリート護岸を下流へ逃走する後ろ姿を見送りました。
近くに居たセグロセキレイ2羽も慌てて飛び去りました。
川岸に近い浅瀬を2羽のイカルチドリ?が並んで下流へ歩き去りながら採食しています。
すぐにまた飛び立ち、少し飛んで中州の岩場に着陸しました。
やはり抱卵中ではなかったようです。

橋を渡りながらなんとか動画撮影したものの、手前の水道橋が邪魔でした。
逃走・飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
スローモーションで見直しても飛翔中に淡色の翼帯が見えないので、イカルチドリではない…?
(参考:山渓カラー名鑑『日本の野鳥』p210)


イカルチドリ2(野鳥)@河原+警戒静止
奥の個体が警戒して立ち上がった。
イカルチドリ2(野鳥)@川岸+警戒静止・全景

2020/03/02

ベニバナボロギクを訪花するヤドリバエ(Pentatomophaga latifascia)



2019年9月下旬・午前11:16

平地で広い田畑を横切る農道沿いに咲いたベニバナボロギクの群落で見慣れないハエが訪花していました。
黒い翅を広げて花に静止していますが、背側からしか撮れず口吻の状態が見えませんでした。
口吻を伸ばしても蜜腺に届かない気がします。
花粉を舐めていたのか、あるいは単に休んでいただけかもしれません。

そっと回り込んで側面から撮るべきか、それともハイスピード動画に切り替えるべきか…と私がもたついていたら、飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。
未採集、未採寸。
ハエ類に疎い私には所属する科も分からないので、どなたかこの格好良いハエ(アブ?)の名前をご存知でしたら教えてください。

黒い体に黄色い縞模様があり、狩蜂にベーツ擬態しているようです。
現場ではなんとなくカノコガAmata fortunei)という蛾を連想したのですが、落ち着いて写真を比較するとむしろスカシバ(蛾)の方が似てますね。



【追記】
いつもお世話になっている「みんなで作る双翅目図鑑」サイトの「画像一括閲覧ページ」を眺めていたら、とてもよく似た写真を見つけました。
Tachinidaeヤドリバエ科 Phasiinae ヒラタヤドリバエ亜科のPentatomophaga latifascia(和名なし)のようです。

茨城@市毛さんから以下のコメントを頂きました。
本種などが含まれるPhashinaeヒラタヤドリバエ亜科は,主にカメムシに寄生します.Shima(2006)のヤドリバエの寄主目録には,クサギカメムシチャバネアオカメムシが記録されています.なお,備考に本種は寄主の腹部に卵を粘着させると書かれています.

確かにこの辺りでクサギカメムシは幾らでも見かける普通種です。

【参考ブログ】田中川の生き物調査隊:ヤドリバエの一種



ハエsp@ベニバナボロギク訪花吸蜜?

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