2019年9月下旬・午前11:16
平地で広い田畑を横切る農道沿いに咲いたベニバナボロギクの群落で見慣れないハエが訪花していました。
黒い翅を広げて花に静止していますが、背側からしか撮れず口吻の状態が見えませんでした。
口吻を伸ばしても蜜腺に届かない気がします。
花粉を舐めていたのか、あるいは単に休んでいただけかもしれません。
そっと回り込んで側面から撮るべきか、それともハイスピード動画に切り替えるべきか…と私がもたついていたら、飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。
未採集、未採寸。
黒い体に黄色い縞模様があり、狩蜂にベーツ擬態しているようです。
現場ではなんとなくカノコガ(Amata fortunei)という蛾を連想したのですが、落ち着いて写真を比較するとむしろスカシバ(蛾)の方が似てますね。
【追記】
いつもお世話になっている「みんなで作る双翅目図鑑」サイトの「画像一括閲覧ページ」を眺めていたら、とてもよく似た写真を見つけました。
Tachinidaeヤドリバエ科 Phasiinae ヒラタヤドリバエ亜科のPentatomophaga latifascia(和名なし)のようです。
茨城@市毛さんから以下のコメントを頂きました。
本種などが含まれるPhashinaeヒラタヤドリバエ亜科は,主にカメムシに寄生します.Shima(2006)のヤドリバエの寄主目録には,クサギカメムシとチャバネアオカメムシが記録されています.なお,備考に本種は寄主の腹部に卵を粘着させると書かれています.
確かにこの辺りでクサギカメムシは幾らでも見かける普通種です。
【参考ブログ】田中川の生き物調査隊:ヤドリバエの一種
ハエsp@ベニバナボロギク訪花吸蜜? |
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