2019年9月中旬・午後13:06〜13:19・晴れ
昼下がりの公園で見慣れない蝶が激しく飛び回っていました。
冒頭10秒間だけは1/5倍速のスローモーション。
後半は240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:18〜)
日当たりの良い歩道の上を低空で往復するように飛び交っています。
たまに高く飛び上がると、隣の築山に植栽されたコナラの樹冠を飛び回ることがありました。
隣のカシワには興味を示しませんでした。
ちょっと見失いましたが、しばらくすると降りて来て、再び地上付近を低空で飛び回ります。
翅表には赤い斑紋があり、翅裏は白(銀色)でした。
そのため、羽ばたく度に紅白の翅がチラチラと交互に明滅しています。
初めはツバメエダシャクのような純白の翅の蛾を連想したのですけど、翅表が赤い蛾は思いつきません。
公園に植栽されたカシワまたはコナラを食樹とするゼフィルスかな?
帰宅してから調べてみると私の予想は全く外れていて、ウラギンシジミ♂(Curetis acuta paracuta)と判明しました。
南方性の蝶で、図鑑では山形県に分布しないことになっています。
台風による迷蝶にしては、翅の破損が無くてきれいな個体でした。
近年の地球温暖化で北進しているようです。
インターネット検索で調べてみると、1994年に山形県での初記録が報告されていました。
水野重紀; 柴田稔. ウラギンシジミの山形県における初記録. 蝶と蛾, 1994, 45.3: 169-170.
ウラギンシジミと出会ったのはこれが初めてで、一体何が目的で飛び回っているのか初めは分かりませんでした。
幼虫の食草はマメ科植物とのことで、コナラやカシワは関係ありませんでした。
ようやく地上に着陸したので、土を舐めてミネラル摂取するのかと思ったら…。
つづく→謎解き篇