2019/12/04

キカラスウリの葉に離着陸するクロウリハムシ



2019年8月上旬

マサキの生垣を覆うように繁茂したキカラスウリの群落に
クロウリハムシAulacophora nigripennis)が飛来し、葉に着陸したと思ったらすぐにまた飛び立ちました。
一瞬の離着陸を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
クロウリハムシはウリ科植物の葉を好んで食害するので、キカラスウリの葉に続々と集まってきます。


クロウリハムシ@キカラスウリ葉(別個体。ピントが甘い…)

2019/12/03

杉の枝でブランコ遊びを楽しむニホンザル(白猿を含む群れ)



2019年7月下旬・午前6:00〜7:33

山麓に植林されたスギ(杉)林の林縁で枝が激しく不自然に揺れているのが気になりました。
そっと近づいてみると、早朝から野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが楽しげに遊んでいました。
ターザンごっこ(忍者ごっこ?)をして遊んでいるのは主に若い子猿たちのようで、微笑ましい光景でした。

雑草で覆われた急斜面の土手から林縁のスギの枝に飛びついて木によじ登ります。
樹上で隣のスギの木の枝に跳び移ることもあります。
得意満面で枝にこしかけています。
猿の体重でしなって揺れる横枝から手でぶら下がり、林床に飛び降ります。
横枝から両手を離して足だけで逆さまにぶら下がり、アクロバチックに地面に飛び降りる個体もいました。
再び斜面を少し登り返し、またスギの枝へ身軽に跳びつきます。
急斜面を一気に駆け下りて助走をつけてからスギの枝に飛びつく個体も多くいました。
ニホンザルのとんでもない身体能力に惚れ惚れしますね。

雑木林に比べてスギ林にはニホンザルの採食メニューが乏しく、遊動中にわざわざ立ち寄る用事はないはずです。
撮影した行動は、明らかに遊びとして楽しんでいます。
山から降りてきた群れが杉林へ遊動する必要に迫られた単純な行動(移動手段)ではなく、ニホンザル達はこの一連の遊びを飽かずに繰り返していました。

遊んでいる群れの中には毛皮が白っぽい若い白猿(アルビノ? 白変種?)も1頭混じっていて、とても目立ちます。
アルビノは網膜の色素も薄いために視力が弱いことが多いそうです。
しかし、この白猿が遊んでいる動きは群れの健常個体と全く遜色ありませんでした。
このブランコ遊びは両眼立体視で距離感を掴むのが大切なので、もし視力が悪かったら危なくて出来ないはずです。
ということは、完全なアルビノではなくて白変種なのかもしれません。

遊びという行動は高い知能と生活の余裕がある種にしか発現しません。
野生ニホンザルの空中ブランコを特等席で堪能できて幸せでした。
時が経つのも忘れて夢中で撮った動画をまとめてみました。
ただし時系列順ではなく、動画で説明する演出の都合で順番を少し入れ替えてあります。
猿を見つけた当初は死角が多くてアングルがいまいちだったのですが、警戒されないように少しずつ近づいてようやく撮影できました。
欲を言えば画角のことを考えて私も急斜面を林縁まで降りて猿たちと同じ目線で撮影したいところでした。
ところが、遊んでいる群れに私が同じ高さまで近づこうとするとニホンザルは露骨に警戒して逃げ腰になったので、諦めて斜面の上から望遠レンズで撮影を続けました。

撮影中、近くでハシブトガラスが鳴く声が聞こえました。
カラスも賢いですから、ニホンザルのブランコ遊びを見て学び、そのうち同じ遊びを真似し始めないかな…と期待してしまいます。
ニホンザル@スギ枝ブランコ遊び
ニホンザル@スギ枝ブランコ遊び
ニホンザル@スギ枝ブランコ遊び

↓【おまけの動画】
「Crows Playing Swinging from a Branch」(by NCARalphさん)



クズの花で吸蜜中にクズハキリバチ♀が交尾拒否姿勢?【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月上旬・午後

川辺りに蔓延るクズの群落でクズハキリバチ♀(Megachile pseudomonticola)が訪花していました。
とある花穂の周りをぐるぐる回りながら次々に吸蜜しています。
顔が黒く、腹端が尖っているのが♀の特徴です。
腹部下面のスコパ(花粉刷毛)は見えませんでした。

クズハキリバチにとってクズは巣材(葉)だけでなく食料源(花蜜および花粉)でもあり、密接な共生関係にあります。
クズの側にとってもクズハキリバチは重要な送粉者ですから、報酬に花蜜や葉片を提供しています。

正当訪花で吸蜜するクズハキリバチ♀を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:24〜)
今度は薄い黄色の花粉を付けているスコパが見えました。
吸蜜し終わると少しホバリング(停飛・停空飛翔)してから隣の花に着地します。

そこへ左から顔の白い雄蜂♂が飛来しました。
血眼になって交尾相手を探している探雌飛翔のはずなのに、訪花中の♀になぜか気づかずに通り過ぎました。
(♂はクズハキリバチではない可能性もありますが、たとえ別種でも探雌飛翔中の♂はとりあえず手あたり次第に飛びつくはずです。)
すると吸蜜中の♀は背筋を使って腹部を高々と持ち上げ、海老反り姿勢になりました。
同時に左右の後脚も後ろに突き出しました。
これは交尾拒否のポーズなのかな?
羽化直後に交尾を済ませた♀は、忙しい採餌活動を♂に邪魔(干渉)されたくないのでしょう。
今回は接近する羽音に気づくや否や、セクハラ対策で交尾拒否の姿勢になったと思われます。
ただし、♂の有無に関わらず海老反り姿勢は訪花中によく見られるので、ハキリバチ類の単なる癖なのかもしれません。
例えば、「海老反り姿勢になると舌が長く伸びて花の蜜腺に届くようになる」などの解剖学的な理由がある可能性も考えられます。
次はクズハキリバチ♂が♀に飛びつく瞬間を動画に記録できれば、この問題は解決するはずです。


クズハキリバチ♀@クズ訪花採餌

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