2019/11/29

ニホンザル:夏の格闘遊び



2019年7月下旬

この日の早朝に山麓で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れで観察できた格闘遊びのシーンをまとめてみました。(計3回)
殺気立った本気の喧嘩(闘争)が頻発する発情期は冬ですから、夏に見られる格闘はふざけ合いの遊び(プロレスごっこ)だと思います。
鋭い犬歯で本気で噛んだら大怪我するはずですが、この日に見た格闘では甘噛みに留めるというルールがあるらしく、流血沙汰にはなりません。
本気の喧嘩なら大声で悲鳴を上げるはずですけど、静かに格闘していました。
(周囲で絶え間なく鳴き続けるセミ時雨の高周波数のせいでニホンザルの鳴き声が聞き取りにくかったのかもしれません。)
闘争後に関係を修復したり緊張をほぐしたりするための宥和行動(毛繕いやプレゼンティングなど)はありませんでした。
こうした格闘遊び(スパーリング)を繰り返しながら群れ内の順位が次第に決まっていくのでしょう。

シーン1:午前7:05(@0:00〜)

里山の斜面で2頭が取っ組み合いをしています。
相手を組み伏せると甘噛みしています。
起き上がると素人目にも体格差、年齢差があるようでした。
親子(母子)と言うよりも兄弟ではないかという気がしたのですが、性別を見分けられませんでした。
すぐ近くに居た別の2頭が合流し、 追いかけっこが始まりました。
追われた個体は木に登って逃げたようですが、手前の藪が邪魔でよく見えません。

シーン2:午前7:46(@1:13〜)

林縁の舗装路で2頭の子猿が格闘遊びをしています。
喧嘩を止めて離れても、軽く追いかけっこしています。
林道を歩き去る後ろ姿で股間に見えるのが小さな睾丸だとすると、共に♂ですね。
遊動しながら文字通り道草を食っています。(採食行動)

画面右の斜面からさらに別個体が登場。
そのまま二頭が追いかけっこになり、激し目の取っ組み合いをしながら土手の斜面を滑り降りて行きました。
土手で首相撲のような格闘を少し続けてから、何事も無かったように別れました。

シーン3:午前8:17(@2:40〜)

画面左はハンノキ。
それに隣接したオニグルミの樹上で1頭がスルスルと降りて来ました。
下の枝で別個体と出会い頭に格闘遊びが始まりました。
やはり甘噛みしています。
離れてから右の個体がツタの絡みついた幹を幹をどんどん降りていき、林床まで降りました。


エンジュの花で探餌飛翔するコアシナガバチ♀



2019年8月上旬・午後

民家の庭で立派に育ったエンジュの大木でコアシナガバチ(Polistes snelleni)のワーカー♀が訪花していました。
花から花へと忙しなく飛び回っていたので、獲物のイモムシを探している(探餌飛翔)のかと現場では思いました。
しかし1/5倍速のスローモーションで見直すと、花に着陸した際に少しだけ吸蜜したようにも見えます。


コアシナガバチ♀@エンジュ訪花

2019/11/28

池の岩場で羽繕いするカルガモの幼鳥5羽と岸で見守る親鳥(野鳥)



2019年7月下旬

カルガモ(Anas zonorhyncha)の幼鳥が5羽、蓮池の岩場に身を寄せ合って、休んでいました。
1羽は昼寝していたのに、間に割り込もうとした隣の兄弟に押されると目を覚まし、背伸びと欠伸をしました。
幼鳥たちは自分で羽繕いするだけでなく、対他羽繕いも見られました。
右端の2羽が仲良しらしく、隣の個体の顔の辺りを羽繕いしたり相手の嘴を甘噛みしたりしている。

この日は珍しく1羽の成鳥が岸の歩道に上陸していて、蓮池を見下ろしていました。
幼鳥は未だ飛べる羽根が生え揃っていないので、おそらく親鳥♀が幼鳥の安全を近くで見守っているのでしょう。
かなり人馴れしていて、通行人が横を通ったり可愛い幼鳥の写真を撮りに来たりしても逃げずにリラックスしています。
誰か給餌するヒトがいるのかもしれません。
幼鳥がカラスや猛禽類、ネコなどの天敵に襲われないように、このカルガモ一家はわざと人通りの多いところで暮らしているような気がします。

これはツバメなどの繁殖戦略と似ており、シナントロープの一種と言えそうです。

普段この岩場は亀(クサガメとミシシッピアカミミガメ)がのんびり甲羅干し(日光浴)をしているのですが、この日はカルガモの群れが占領していて、亀は岩場に寄り付けません。
池の水中では黒い鯉が泳ぎ回っています。



つづく→岩場のカルガモ幼鳥5羽を引率して池を泳ぎ去る親鳥(野鳥)

カルガモ幼鳥5(野鳥)@蓮池:岩場+羽繕い
カルガモ幼鳥5(野鳥)@蓮池:岩場+羽繕い
カルガモ親鳥♀(野鳥)@蓮池:岸+見張り
カルガモ親鳥♀(野鳥)@蓮池:岸+見張り

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