2019年7月中旬
毎年チゴハヤブサ(Falco subbuteo)がよく休んでいるお気に入りの止まり木(枯れたヒノキ大木)に珍しくムクドリ(Sturnus cineraceus)が止まっていました。
実は直前まで止まっていたチゴハヤブサが飛び去るとすぐ入れ替わるようにムクドリが飛来して枯枝に止まったのです。
「知らぬが仏」なのか「鬼のいぬ間に洗濯」なのか、大胆なムクドリです。
もしチゴハヤブサが本気を出して襲えば、おそらくムクドリは捕食されてしまうでしょう。
私は半ばそれを期待して見守ったのですが、恐れ知らずのムクドリはしばらく羽繕いしてから無事に飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
約5分後にチゴハヤブサが戻って来ました。(映像公開予定:カラスとの大喧嘩)
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ムクドリ(野鳥)@ヒノキ枯木+羽繕い |
2019年8月上旬・午後
民家の庭木のエンジュでトモンハナバチ♀(Anthidium septemspinosum)が忙しなく訪花していました。
エンジュの蝶形花に正当訪花すると、吸蜜しています。
腹部下面のスコパ(花粉刷毛)に薄い黄色の花粉を付けて運んでいます。
あまりにもせかせかと落ち着きなく飛び回って目が回りそうなので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。
1匹の♀に注目して撮っている間も別個体♀が画面を高速で横切りました。
次の花へ飛びながら空中で脚を擦り合わせていました。
体毛に付着した花粉をスコパに移し替える行動の一環だと思うのですが、花粉をポロポロと落としていました。
※ 5日の間隔を開けて定点観察に行き、2回分の動画をまとめました。
▼関連記事
エンジュの花蜜を吸うトモンハナバチ♂
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トモンハナバチ♀@エンジュ訪花採餌 |
2019年7月下旬・午前6:15〜6:25
山麓のミズキ樹上に早朝からニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが集まって採食していました。
複数個体が樹上に散開して、黒く熟した果実を選んで次々に手で摘み取って食べています。
ミズキの実を頬張ってモグモグしている唇が果汁で黒く染まっています。
ミズキの果実はモモなどと同じく核果と呼ばれ、果肉の中には硬くて大きな種子が含まれています。
ニホンザルはミズキの核果を丸ごと食べるので、硬い種子をコリコリとかじる音が微かに聞こえます。
猿が食べているミズキの果実は、必ずしも黒く熟したものばかりではないことに気づきました。
未熟果は渋い気がするのですけど、中に硬い種子が無い方が食べやすくて好みだという個体もいるのかな?
枝を曲げたり折り取ったりして手元に引き寄せてから実を採食することもあります。
しかし実を完食する前に折り取った枝を惜しげもなく地面に落としてしまいます。
▼関連記事(4年前に別の里山で撮影)
ミズキの実を採食するニホンザルの群れ
樹上で採食していた1頭が急に勢いよく樹冠に登り、枝揺すりの誇示行動を披露しました。(@2:38)
木の下でしつこく撮り続ける私に苛立って威嚇してきたのでしょう。
ニホンザルは樹上だとヒトに対して優位に立てると自信があるのか、結構近くで撮っても私を恐れている様子はありません。
つづく→路上でミズキの落枝を拾い実を食べるニホンザル♂(左切れ耳)
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ニホンザル@ミズキ樹上+果実採食 |
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ニホンザル@ミズキ樹上+果実採食 |