2019/10/28

チゴハヤブサ♀♂が止まり木で獲物の受け渡し?(野鳥)



2019年7月上旬・午後15:06頃

(おそらく2羽の)チゴハヤブサFalco subbuteo)が鳴きながら木々の間を高速で飛び回っています。
甲高いキィーキィー♪というチゴハヤブサのいつもの鳴き声以外に、キツツキのようなキッキッ♪という短い鳴き声も聞こえます。
(この冒頭部のみ音声を正規化して音量を上げています。)
まさかチゴハヤブサがキツツキを狩ろうと追い回しているのでしょうか?
しかしチゴハヤブサの高速飛翔にカメラの流し撮りが追いつけるはずもなく、すぐに見失ってしまうので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。

おそらくヒノキと思われる常緑針葉樹高木の横枝に2羽のチゴハヤブサが並んで止まりました。
これがきっと♀♂つがいなのでしょう。
ハヤブサ類は体格で性別が見分けられるらしい(♀>♂)のですが、止まり木で少し離れて止まった上に、私がズームインする前に片方の個体はすぐに飛び去ってしまい、結局は雌雄を判別できませんでした。
チゴハヤブサの夫婦を同時に撮れたのはとても貴重なので、1/5倍速のスローモーションでじっくり見直してみると、重大な発見がありました。
ヒノキ横枝から先に飛び去った個体は、足に何か獲物を掴んで持ち去ったようです。
獲物はおそらく野鳥と思われますが、ほんの一瞬のシルエットしか見えません。
どうやら、狩りに成功した♂が止まり木で♀に獲物の受け渡しを行ったようです。
(獲物の受け渡しは空中で行った可能性もあります。)
♀は巣に獲物を持ち帰って解体し、雛に給餌するのでしょう。

ヒノキの横枝に残った個体にようやくズームインすると、足元の横枝で嘴を何度も拭っていました。
獲物受け渡しの行動から推測するに、ひと仕事終えた♂が獲物の血で汚れた嘴をきれいに拭いているのでしょう。
体つきがほっそりしている印象です。
鳴き声と嘴の動きがようやく一致して(リップシンクロ)分かったのですが、キョッキョッ♪と短く鋭くキツツキのような鳴き声を発しているのは彼でした!
チゴハヤブサの鳴き方にこんなバリエーションがあるとは知りませんでした。
これも大きな収穫です。
狩りに成功した♂が♀に給餌する合図なのかもしれません。

育雛しているチゴハヤブサの巣がどこか近くにあるはずですが、今季も発見できませんでした。
それでもささやかながら謎解きが少し前進しました。
この時間帯にこの辺りを狩場(の一つ)としているのです。
いつか狩りの瞬間を見てみたいものです。

(夫婦間ではなく親鳥から幼鳥への巣外給餌という可能性もありますかね?)

つづく→止まり木に片足立ちで羽繕いするチゴハヤブサ(野鳥)



イタドリの花蜜を吸うオオハキリバチ♂



2019年7月中旬

堤防に咲いたイタドリの群落でオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪花していました。
口吻を伸ばして吸蜜しています。
顔の白い雄蜂は採餌・集粉しませんから、当然ながら腹面にスコパはありません。

この組み合わせは初見でした。


オオハキリバチ♂@イタドリ訪花吸蜜
オオハキリバチ♂@イタドリ訪花吸蜜

2019/10/27

ベニシジミ夏型♂の求愛と♀の交尾拒否@トウネズミモチ花



2019年7月上旬

トウネズミモチの生垣で吸蜜中のベニシジミLycaena phlaeas daimio)♀の側で♂が求愛していました。
ともに翅表が黒っぽい夏型です。
ベニシジミの性別は翅型で見分けるらしく、前翅頂が尖った方が♂、丸みを帯びた個体が♀なのだそうです。

♂に迫られた♀は閉じていた翅を細かく羽ばたきながら茂みの奥に逃げ込んで交尾拒否の意思表示をしました。
シロチョウ科の♀がやる交尾拒否のように腹端を持ち上げているかどうか興味があったのですけど、翅に隠れて見えませんでした。
ベニシジミ♂はあっさり諦めて飛び去りました。
求愛行動および交尾拒否を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

振られた♂は近くのトウネズミモチの花に止まって休んでいます。
吸蜜はせずに、閉じた翅の後翅を互いに擦り合わせています。
次の新しい♀が飛来するのを待ち構えているのでしょう。


ベニシジミの求愛行動について詳しい解説は、こちらの記事をご覧下さい。

▼関連記事(5年前の撮影)
ベニシジミ春型の求愛と交尾拒否【ハイスピード動画】



【追記】

渡辺守『チョウの生態「学」始末』という専門書によると、

 一定の空間を占有し、侵入してくるライバルの♂を追飛などの行動で追い払い、やってくる♀と交尾しようとする「縄張り」行動を繁殖戦略に採用している種も知られている。ベニシジミの場合、幼虫の寄主植物であるギシギシやスイバの生育している湿潤な草地において、♂は静止場所一帯で排他的な占有行動を示し、通過する♀に交尾を試みている。

 





ベニシジミ夏型♀(右)@トウネズミモチ訪花吸蜜+交尾拒否vs♂(左)@求愛

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