2018/07/14

ニセアカシア樹上の巣で抱卵するハシボソガラス(野鳥)



2018年4月中旬

河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の樹冠にハシボソガラスCorvus corone)の巣を新たに見つけました。
未だ枝の冬芽がほころんで葉が開く前なので、カラスの巣が丸見えです。
枝には前年に出来たニセアカシアの豆果が多数ぶら下がっています。

ニセアカシアの枝の二又になったなった部分に営巣していました。
多数の枯れ枝を組み合わせて作られた外巣は深いコップ状に見えます。
内巣に座った親鳥(♀?)の頭部と尾羽根だけが巣から覗いていて、顔をわずかにキョロキョロさせていました。
私に見つからないように、なるべく顔も動かさないようにしているのかな?
巣に少し近づいて撮影アングルを変えると、親鳥の瞬きが見えるようになりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

撮影中、近くの河川敷をブルドーザーで整地工事していて騒音がひどく、親鳥のストレスが心配です。
この巣は堤防上の歩道から比較的近いので観察しやすいのですが、雛が孵化したら親鳥が警戒心を強めて通行人が襲われるのではないか?という懸念もあります。
どうなるのか見届けるために、定点観察に通ってみることにします。

つづく→孵化した雛に給餌するためニセアカシア樹上の巣に通うハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛
ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛
ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛・全景

2018/07/13

カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂



2018年5月上旬

川の堤防(土手)に咲いたカキドオシの群落で見慣れないハナアブが訪花していました。
蜂にベーツ擬態しているようです。
左右の複眼が中央で接しているので♂ですね。
帰ってから調べててみると、どうやらヒゲナガハナアブ♂(Chrysotoxum shirakii)らしい。
私は特に触角が長いとは思わないのですが、ハナアブにしたら長いのでしょうか?

飛来した甲虫(コメツキムシの一種?)に驚いてカキドオシの花から飛び立つと、すぐ近くの花に着陸。
口吻を伸ばして、カキドオシ唇形花の下唇にこぼれた花粉を舐めています。
やがて、上唇に隠された雄しべの葯を直接舐めるようになりました。

しかし明らかに吸蜜はしていません。
花蜜を舐めるには花筒の奥底まで潜り込む必要があります。
舌が短いので蜜腺まではとても届かないでしょう。

訪花中にヒゲナガハナアブ♂は腹端から小さな白い糞をポトリと排泄しました。(@1:21)
食事の合間に身繕いして、体に付いた花粉を落とします。


ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花
ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花
ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花

川岸で採食するイソシギの鳴き声を声紋解析してみる(野鳥)



2018年5月上旬

夕方の川で他の野鳥を観察していると、ずっと高音の奇妙な鳴き声を発しながら川岸で活動する小さな鳥が気になりました。
てっきりカワセミがいるのかと思いきや、気になる鳥の正体はイソシギActitis hypoleucos)でした。
川岸の砂地を鳴きながら歩き回り、採食しています。
歩行中の尾羽の振り方に注目しました。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、

・イソシギという鳥は、セキレイと同じように、頻繁に尾を振っている。もっとも、イソシギはよくよく見ると尾を尻ごと振っている。尻を上下させるから、その先にある尾も上下に動くようだ。他にもいくつかのシギの仲間が、尾または尻を振っている。
・先述のとおりイソシギは、尾を振るのではなく、尻を振っている。もっと正確に言うと、体幹を傾斜させて尾を上下させている。(p110より引用)


イソシギはときどき地面をついばみながら、ピュピュピュピィ、ピュピュピュピィ♪と高音で繰り返して鳴いています。
嘴の動きと鳴き声が一致しているので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
イソシギの鳴き声を初めて聞くのですけど、これは私に対する警戒声なのでしょうか?
カワセミよりも鳴くテンポがずっと速いですね。



【追記】
『日本の野鳥:さえずり・地鳴き図鑑』でイソシギの鳴き声を調べると、
秋冬期にはチーとかツィーと鳴く。ヒナがいるとピーイ、ピーイと繰り返し鳴く。 (p138より引用)



イソシギの鳴き声を声紋解析してみる

オリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出します。
次にピピピピ、ピピピピ♪と繰り返し鳴いている部分を適当に切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
川のせせらぎがノイズに入っているかと思ったら、意外にきれいな声紋が得られました。



最後は下流へ飛び立ちました。
私がもっと早く気づいていれば、じっくり撮れたのに…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

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イソシギを見つけた!:羽繕いからの飛び立ち(野鳥)


イソシギ(野鳥)@川岸+採食
イソシギ(野鳥)@川岸+採食


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