2017/10/19

狩ったニホンミツバチ♀で肉団子を作るキイロスズメバチ♀



2016年9月下旬

山麓で毎年定点観察しているニホンミツバチApis cerana japonica)の巣の周囲をキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が単独でホバリングしながら狩りのチャンスを伺っていました。
ミツバチは巣口の周辺に集まり、振身威嚇で対抗しています。
毎年繰り返されるこの攻防は過去に記事にしているので、今回は割愛。

ミツバチのワーカー♀を狩る瞬間は撮り損ねてしまいましたが、獲物を抱えて飛び去るキイロスズメバチを追うと、近くに止まり直してくれました。
針葉樹(カラマツ? ヒマラヤスギ?)の大木の幹を覆うツタの葉先に止まったキイロスズメバチ♀は、後脚の爪先だけでぶら下がって食肉加工を始めました。
大顎で噛みほぐして粗挽きの肉団子を作り終えると巣に持ち帰りました。





下の古い写真は、ススキの葉にぶら下がり、狩ったばかりのミツバチで肉団子を作っているキイロスズメバチ♀です。
ミツバチを狩った直後の食肉加工中はいつもこんな体勢です。
11年後の今回、ようやく動画で記録することが出来ました。

@ススキ葉:2005年10月中旬

ヘクソカズラの花で盗蜜するクマバチ♀



2017年7月下旬・午前8:37〜8:40

市街地の民家の板塀を覆い尽くすように繁茂したヘクソカズラキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。

大型のクマバチは釣鐘型の花筒の入り口からは潜り込めず、舌も短いので正当訪花では蜜腺に届きません。(@1:15)
ヘクソカズラはミツバチなど共生関係を結んだ特定の送粉者しか受け入れないように花の形態を進化させてきたのです。

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ヘクソカズラに訪花吸蜜するセイヨウミツバチ♀
そんな植物の企みにも関わらず、クマバチの方が一枚上手です。
釣鐘型の花筒の根本を外側から穿孔して、盗蜜していました。
この群落ではほとんど全ての花筒の根本に既に穴が開いているので、今回の映像では二次盗蜜ですね。
雄しべに全く触れませんから、当然ながらクマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷です。

複数個体(少なくとも2匹)を撮影。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


4年前にはクマバチがヘクソカズラの花からすぐに飛び去ってしまい、盗蜜したかどうかしっかり確認できませんでした。
ずっと気になっていたので、今回ようやく決定的な証拠映像が撮れて感無量です♪

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ヘクソカズラを訪花するクマバチ♀


実は同じ群落で、クロマルハナバチのワーカー♀もクマバチと一緒になって盗蜜に励んでいました。(映像公開予定
この組み合わせは4年前に既に記事にしています。

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ヘクソカズラの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
この二種のハナバチは盗蜜の常習犯として有名です。
ヘクソカズラには独特の悪臭があってもハナバチは全く気にしないようです。
この日は梅雨の晴れ間で久しぶりに晴れたので、ハナバチも晴天を待ちわびていて朝から採餌活動が特に多かったのかもしれません。



ヘクソカズラ:多くの花に盗蜜痕が残る。

2017/10/18

ネムノキの実で見つけたホソヘリカメムシ幼虫



2016年10月上旬

堤防に生えたネムノキの灌木に実がなっていました。
その豆果でホソヘリカメムシRiptortus pedestris)の幼虫を発見。
本種の幼虫期はクロアリにベイツ型擬態していることで有名です。
それまで成虫しか見たことがなかった私にとって、嬉しい出会いでした。

食草はマメ科植物の子実とのこと。
ネムノキ(マメ科)の実を吸汁しているのかどうか、口器の状態が気になるところです。
いかにも硬そうな鞘を貫き通して種子から吸汁出来るのかな?
マクロレンズで口器を接写したくても、夕刻の木陰は非常に薄暗くて無理でした。
そこで豆果ごとそっと採集して、残光で少し明るい地面に置き、接写してみました。
ホソヘリカメムシ幼虫は警戒しているのか、実の裏面に回り込んで隠れてしまいます。
その実をゆっくりめくってみると、豆果を下りて地上を逃げ出しました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



撮影後に採集して持ち帰りました。
忙しくてほったらかしにしていたら、なんと容器内でいつの間にか脱皮していました!
抜け殻は食べておらず、無傷で残っていました。
(よく考えると、カメムシの口器は咀嚼できないので当然ですね。)
脱皮後も成虫ではなく、未だアリに似た幼虫でした。
何齢幼虫なのかは、不明です。
栄養状態が悪いまま死んでしまったと思われ、反省。

wikipediaの情報によれば、

幼虫はふだんは分散して暮らしているが、脱皮の直前に集まり、脱皮集団を作る[8]。幼虫は1齢から5齢までで20から30日を経過し、次には羽化して成虫になる[9]。


背面
側面
側面
腹面。口器が面白い
後脚腿節の斑紋が面白い
ホソヘリカメムシ幼虫:脱皮殻@方眼紙
ホソヘリカメムシ幼虫:脱皮殻(側面)@方眼紙

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