2015/06/01
飛べ!チャボヒゲナガカミキリ♀【ハイスピード動画】
2014年7月中旬
山間部の道端の草むらで見つけた茶色の地味なカミキリムシ。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
映像後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
動画では編集でかなりカットしましたが、実際はかなり長いこと逡巡、徘徊した末にようやく意を決したように葉から飛び立ちました。
あまり自信がないのですけど、これはチャボヒゲナガカミキリ♀(Xenicotela pardalina)ですかね?(参考サイト:その2)
もし間違っていたらご指摘願います。
未採寸、未採集。
2015/05/31
ノシメマダラメイガ♀(蛾)の性フェロモン放出:コーリング
2015年5月中旬〜下旬
▼前回の記事
ノシメマダラメイガ(蛾)の飛翔【ハイスピード動画】
ノシメマダラメイガの飼育記録#2
【参考文献】
吉田正義, 木村庄治, and 安藤隆. "ノシメマダラメイガ成虫の活動する時間帯と配偶行動." 食品衛生学雑誌 11.suppl (1970): S7-S11.(PDFダウンロード可)
ノシメマダラメイガの未交尾のメスは, 尾部をもち上げ, いわゆるcalling poseの姿勢を保っており, このメスにオスを近づけるとオスはmating danceをしてメスに接近する行動を示し交尾した.資料で読んだ通りにノシメマダラメイガ♀(Plodia interpunctella)が飼育容器内でコーリングを始めました。
逆に、この姿勢をするのが♀だと分かりました。
腹部を高々と持ち上げて、更にその先端から細長く尖った突起を伸ばしています。
この突起物は性フェロモンを放出する誘引腺でしょうか。
「誘引腺」とは以前クワコ♀(蛾)のコーリングを観察した際に、カイコの本を勉強して学んだ用語です。
ノシメマダラメイガ♀に対して使うのがもし不適切でしたら、正しい専門(解剖学)用語を教えて下さい。
コーリング姿勢は未交尾の♀だけが行うのだそうです。
ノシメマダラメイガが放出する性フェロモンの正体は既に解明されており、化学構造は cis-9, trans-12-tetradecadienyl acetate(酢酸シス-9、トランス-12-テトラデカジエニル)とのこと。
もちろん極微量なのでヒトの嗅覚では無臭です。
桑原保正. "メイガ科昆虫の性フェロモンに関する研究." (1971).(PDFファイル)
♀はコーリングしながら長い触角をゆらゆらと動かしているときもあります。
写真撮影でストロボを繰り返し焚くと、強い光に警戒したのかノシメマダラメイガ♀は腹端の誘引腺を縮めてしまいました。
(撮影のため、綿棒容器の蓋を外して代わりにサランラップを張っています。)
腹面から接写すると、成虫の口吻が退化していることを確認できました。
したがって成虫は食餌を摂らず、死ぬまでひたすら繁殖行動に専念します。
色気ムンムンの♀に対して、いよいよ♂が求愛を始めました。
▼つづく
ノシメマダラメイガ(蛾)の求愛ダンスと交尾
| この写真だけ6月上旬撮影@台所天井 |
余談ですが、メイガ科の蛾を撮っていると
おそらくメイガ科♀に共通のコーリング姿勢なのだろうと謎が解けてすっきりしました。
ちなみにモンシロチョウ(シロチョウ科)では♀が腹端を持ち上げる姿勢は交尾拒否という全く逆の意思表示になります。
| カシノシマメイガ |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
配偶行動
2015/05/30
池の水面を泳ぐモリアオガエル
2015年5月中旬
モリアオガエル(Rhacophorus arboreus)の繁殖期に生息地の沼の岸をぐるりと歩いて回ると、1匹が驚いて水に飛び込みました。
カメラを向けると、初めは水面に浮かんでいるだけでした。
風に流され、顔をこちらに向けました。
水面の上に出た鼻の穴で呼吸しています。
警戒しているのか、一向に泳いでくれません
呼吸なのか鼓動なのか分かりませんが、胸部がヒクヒクしています。
その動きのせいで水面に波紋が広がります。
更に風で流され、カエルは横を向きました。
私が岸でじっとしていると、ようやく泳ぎ出しました。
見事な平泳ぎで沼の中央まで辿り着くと、止まりました。
顔を両手で拭い、身繕いしています。
このとき初めて虹彩が金色であることを確認し、シュレーゲルアオガエルではなくモリアオガエルと判明しました。
※ 薄暗い条件で撮った映像のため、YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。
【追記】
『動物の記録8:モリアオガエルの谷』p165-166によると(飼育下の観察)、
ゆっくり泳ぐときには、後足を交互に動かして水をけり、水面を泳ぎます。はやく泳ぐときには、後足を同時にけって、ぐいっぐいっと水に乗って進みます。ときには前足で水をかくこともありますが、これも泳ぎはじめの一回か二回で、あとは後足のけりだけにたよっています。前足はからだの側面にぴたりとつけたままでした。
ちなみに、同じ沼の岸辺でスギの落ち葉に覆われた水際にシュレーゲルアオガエルが産んだと思われる卵塊を2つ見つけました。
いつか飼育してみたいのですが、泡巣ごと家までそっと持ち帰るのに苦労しそうです。
※ てっきりシュレーゲルアオガエルの卵塊かと思い込んでいたのですが、モリアオガエルの卵塊である可能性もあるようです。
やはり飼育してみないと分かりませんね。
モリアオガエルのうちにも草のあいだやコケの下などに卵をうむものがある。(同書p181より)
| 沼(左)と岸(右)の境界に産卵 |
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