2014年6月中旬
ほぼ廃道状態の山道を静かに登っていると突然、前方からニホンカモシカ(Capricornis crispus)の鋭い鼻息が聞こえてきました。
知らぬ間に野生カモシカの縄張りに踏み込んでしまったようで、ニアミスに驚いたカモシカがフシュ♪フシュ♪と繰り返し威嚇してきます。
どこに隠れているのか姿は見えませんが、カモシカからはこちらが見えているのでしょう。
私も鼻息を真似て威嚇合戦をしようか迷いました。
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野生ニホンカモシカと鼻息で鳴き交わしてみる
姿を現してくれることを期待して立ち止まり沈黙を守っていたのに、結局カモシカは茂みの奥に走って逃げられました。
バキバキと枝を折りながら逃げた時にようやく一瞬だけ姿が見えました。
草木の生い茂った夏山でカモシカを見つけるのは至難の業です。
獣の体温を可視化するサーモグラフィーのような軍用の高級機材があれば、きっと楽しいのになー。
ニホンカモシカの威嚇鼻息を声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルからいつものように音声をWAVファイルにデコードし、録音された鼻息を3声ずつ切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
後半は残念ながら、上空を飛んで来たヘリコプターのプロペラの騒音でせっかくの出会いが台無しになりました。
カモシカ同士が出会った時の鼻息威嚇合戦もいつか聞いてみたいものです。
2014年6月中旬
里山の雑木林の下草でシロシタホタルガ(Neochalcosia remota)の幼虫を見つけました。
葉表の中央にじっとしており、非常に目立ちます。
いかにも毒を有する虫の警告色っぽい派手な出で立ち。
※ 『繭ハンドブック』p73によると、本種の「幼虫は葉の表にいるためとても目立つ。」
へんてこな芋虫ですね。
どちらが頭なのかもよく分かりません。
枝でつついてみても、特に威嚇行動などは見られませんでした。
防御用に体液を分泌するらしいのですが、確認できませんでした。
脱皮前で不活発な眠の状態なのかな?
幼虫が乗っている葉(種名不詳)は少なくとも食草(サワフタギなど)ではないようです。ツワブキ?
未採寸、未採集。
繭を紡ぐらしいので、機会があれば飼育してみたいものです。
【追記】
※ 『日本動物大百科9昆虫II』p81に「シロシタホタルガの幼虫の警告色」と題した写真が掲載されていました。
同じマダラガ科に属するミノウスバの場合、
幼虫は強く押さえられると、各体節から、妙なにおいのする透明な液の玉を分泌する。この液は粘性が強く、においは青くさいような、なんともいえない不思議なものだ。(中略)この分泌液のなかには毒物のシアン配糖体が含まれているという。(中略)ミノウスバ幼虫の分泌液は捕食者に対する忌避効果をもっており、幼虫の派手な体色は警告色としての機能をもっていることが実証されている。