2014年6月中旬
ほぼ廃道状態の山道を静かに登っていると突然、前方からニホンカモシカ(Capricornis crispus)の鋭い鼻息が聞こえてきました。
知らぬ間に野生カモシカの縄張りに踏み込んでしまったようで、ニアミスに驚いたカモシカがフシュ♪フシュ♪と繰り返し威嚇してきます。
どこに隠れているのか姿は見えませんが、カモシカからはこちらが見えているのでしょう。
私も鼻息を真似て威嚇合戦をしようか迷いました。
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野生ニホンカモシカと鼻息で鳴き交わしてみる
姿を現してくれることを期待して立ち止まり沈黙を守っていたのに、結局カモシカは茂みの奥に走って逃げられました。
バキバキと枝を折りながら逃げた時にようやく一瞬だけ姿が見えました。
草木の生い茂った夏山でカモシカを見つけるのは至難の業です。
獣の体温を可視化するサーモグラフィーのような軍用の高級機材があれば、きっと楽しいのになー。
ニホンカモシカの威嚇鼻息を声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルからいつものように音声をWAVファイルにデコードし、録音された鼻息を3声ずつ切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
後半は残念ながら、上空を飛んで来たヘリコプターのプロペラの騒音でせっかくの出会いが台無しになりました。
カモシカ同士が出会った時の鼻息威嚇合戦もいつか聞いてみたいものです。
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