2014/03/03

水浴びするヒメバチの一種♀(Coelichneumon albitrochantellus)



2013年10月下旬

里山の林道で捕獲した翌日、採集容器から解放したヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus
)♀にとりあえず飲み水を与えてみました。
ペットボトルの蓋を皿代わりに水道水を注いでやると、蜂は水を飲まずにいきなり体ごと入水したので驚きました。
何度も繰り返し見られたので、パニック状態の蜂が水に誤って落ちて溺れているのではなく、自らの意志で行水しているようです。
室温の測定を忘れてしまいましたが、暑い真夏日でなかったことは間違いありません。
蜂の行動レパートリーにまさか「水浴び」があるとは全くの予想外でした。
実は、蜂は行水が好きなのかもしれません。
もちろん、ついでに水を飲んでいるかもしれませんが、映像でははっきりしません。
潜水して水生昆虫に寄生産卵するヒメバチだったら面白いのですけど…。


例:水生寄生蜂の寄主探索行動 @
動物行動の映像データベース
しかし本種は「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことで、私の妄想的予想は外れました。

採集して持ち帰るときに使ったプラスチック容器は新品ではありませんでした。
前に使ったときの住人(チャイロスズメバチ♂)の匂いが容器に充満していたのかもしれません。
一晩閉じ込められた間に体に付着した嫌な匂いをヒメバチ♀は一刻も早く洗い落としたかったのではないか?、と推測してみました。

▼つづく▼
蜂蜜を舐めるヒメバチの一種♀


飛べ!カラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】



2013年8月上旬

某山寺の境内で板壁の隅に隠れるように真っ黒なカラスヨトウAmphipyra livida corvina)が止まっていました。
この動画には写っていませんけど、他にもオオウスヅマカラスヨトウとツマジロカラスヨトウが潜伏していました。
同じAmphipyra属の蛾が集団夏眠しているようです。

▼関連記事▼
飛べ!オオウスヅマカラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】

ひたすら静止している蛾は動画ブログのネタにし難いのですけど、カラスヨトウが驚いて飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
翅に指で触れても初めは走って逃げ惑うだけです。
しつこく刺激するとようやく飛んでくれました。
後翅は真っ黒ではないのですね。
蛾の体温(=気温)は充分に高いはずですけど、もしかすると休眠中の蛾は生理的にやや鈍感というか、迅速に飛び立てない体なのかもしれません。

そんなことで外敵から逃れられるのか、と心配になります。

ラストは更に1/5倍速のスローモーションで飛翔シーンをリプレイ。

【参考文献】
「夏眠場所でのカラスヨトウ属(Amphipyra)個体数の季節変化とカラスヨトウ(A.livida corvina)の性比と体重の変化」(無料の全文PDF


2014/03/02

林道を徘徊するヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus)♀



2013年10月下旬

里山の林道脇の草むらでヒメバチの仲間を見つけました。
何かを探索するように下草を徘徊したり、少し飛んだり、枯れ葉の下に潜り込んだりしています。
とても人懐こい(?)蜂で、やがて私のゴム長靴の上に登って来ました。
更に長靴からズボンに登って来たところを捕獲しました。
私の体温のぬくもりが気に入ったのかもしれません。

※ 非常に薄暗い環境で撮った映像なので、画質がいまいちです。


見たことのないヒメバチで、標本は腹部の両側に並ぶ白い点列が特に印象的です。


標本:背面@方眼紙
標本:胸背@方眼紙
標本:前伸腹節@方眼紙
標本:腹背@方眼紙
標本:側面@方眼紙
標本:腹部側面@方眼紙
標本:腹面@方眼紙
標本:胸部側面@方眼紙
標本:胸部側面-左翅@方眼紙
標本:顔@方眼紙
標本:左翅@方眼紙

いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんから以下のコメントを頂きました。
写真のハチの種名はわかりませんが、このハチはメスです。ヒメバチは腹節の数では雌雄を判別することはできないようです。
更に後日、Bacon.Lさんよりご教示頂きました。
ご質問のヒメバチは、Coelichneumonの種の♀だと思います。Coelichneumon albitrochantellus Uchida, 1955あたりでしょうか。
「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことです。


▼つづく▼
水浴びするヒメバチの一種♀


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